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<vol.6>いつかの介護がラクになるように、今できることを考える

私の両親は、父が87歳、母が82歳。
兄夫婦と二世帯住宅ではありますが、兄夫婦はフルの共働きなので、
基本は両親二人で生活をしています。
食事作りの担当は母です。
父は掃除や片付け、畑仕事をせっせとしています。

両親は北海道に住んでいるのですが、
私は大学時代から東京に出てきており、
結婚後、2人の子どもを授かり、現在は神奈川県に住んでいます。

父も母も数年前まで元気で明るく現役バリバリの生活を送っていたので、
どこかで安心して甘えきっていたのかもしれません。
でも、よくよく考えれば、すでに80代後半の父と80代前半の母。
何事もなく、ずっと元気でいられるわけもないんですよね。
仕事と子育てでいっぱいだった自分の甘さを感じずにはいられません。


母が体調を崩し、体重が5kg減って行動したこと

元気が取り柄の母に異変が起きたのは、4年ほど前。
母から「体調を崩し、食事があまり食べられない」という話を聞きました。
体重が5kgも減ってしまい、力が入らない、苦しいという電話を受けたのです。

『これはまずい、、、!このままでは寝たきりになってしまう、、!』
直感でそれを察知しました。

兄夫婦とも連絡を取り合いながら、
たまたま仕事に余裕がありそうな時を狙って、様子を見にいきました。

母はもともとエネルギッシュで料理を作ることが大好き。
食べることももちろん大好きな人でした。
細かいことは気にせず、笑い飛ばして
家族を明るくしてくれる太陽のような存在。

でも、会いに行ったときの母は、かなりやせていて、
顔つきにも覇気がなかったんです。
体力も落ちていて、少し動くたびに「ふぅ~ふぅ~」としんどそうです。

そばにいることで見えてくること

『本当にこれはまずい、、、。少し実家にいて様子を見てみよう』
と思いました。

私が全てやってあげることもできたのですが、
母自身がそれをストレスに感じるタイプだったため、
あくまでもサポートに徹して、しばらく老夫婦の生活を
そっと観察してみることにしました。
神奈川の家族には理解してもらい、4日間ぐらい滞在することにしました。

そこで初めてわかったことがあります。

① 母は父の起きる時間(深夜3~4時)に起床し、
  食事の時間(朝:6時/昼:10時30分/夜:15時)に合わせて
  食事の支度をするなど行動しているということ。

② 料理を作ることが大好きだった母が、
  料理を作ることにストレスを感じていること。

③ 食べやすいものしか食べていないということ。

①に関しては、ちょっと問題ありかな、、と思いますが、
長年の生活習慣なので、今のところは、
アドバイスをすることしかできません。
でも、②③に関してなら、
離れていても何かできるのではないか、、と思いました。

ただ『料理を作ることにストレスを感じている』ことに関しては、
どうしたものかと悩みました。市販の惣菜などを頼むことも考えましたが
母は、ストレスは感じているけど、全てを何かに頼るのはイヤなタイプ。

几帳面で真面目な母なので、今まで頑張れたことが頑張れないということを
心から情けなく感じ、さまざまなストレスを抱えてしまう人なのです。

兄夫婦は共働きで本当に忙しいし、
両親も2人に負担をかけたくないと思っている。
それであれば、私がやるしかないか!と思いたち、
いろいろと考えを巡らせてみた結果…!

思いつきました!!

遠くで暮らす両親へのプチ食介護『手作り宅配ごはん』

母の性格を考えると、ある程度、自分でできた!という達成感が必要かなと
思いました。それで思いついたのです。

全ては作らないけれど、
ちょっとした足しにできるぐらいの惣菜や煮物、煮込みなどを
こちらで作ってときどき送ってあげる
のはどうか、、と。
私自身も仕事と子育てをしていることもあり、
やれることにも限度があります。

全部をやってあげるのではなく、
適度におかずを送ることで母の食事づくりのサポートをする。
あくまでも自分でできることは自分でやってみることを促す
のがいいのではないかと。
そう、自立支援に徹することに決めました!

親子だからこそわかる、親の性格やこだわり、
食の嗜好などをつかむことからはじめてみると、
お互いにストレスなく、サポートすることができるかもしれません。


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