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引越しをした金沢でしたいこと

午前7時頃に目が覚めて、「さむっ」と言いながら1階のリビングへ降りる。電気ケトルに水を淹れ、スイッチを入れる。お湯が沸くのを待っている間に顔を洗って歯を磨く。お湯が沸いたら迷うことなくティーバッグを取り、紅茶を淹れて、寒いからレモンと生姜を混ぜて、席に座ることなく一口飲んで、「あっつ!!!」と上顎を火傷する。そんな冬が大好き。

こっちに帰ってきてあっという間に3日が経った。時間が流れるのは本当に早い。有難い事に、単発の案件を2つほど貰ったので、記事の構成を考えたり、知識を得るために調べ事をしているとあっという間にお昼がやってくる。

こういった流れるような時間の使い方を勿体ないと考える人もいるけど、私はやっぱりこういう時間の繰り返しが好きだ。刺激が無いように思えるけど、本を読んだり、調べ事をしたりしていると意外と刺激を貰うこともできている。

そして、気づいたことはnoteに書くことで、自分の人生は驚くほど円滑に進んでいるような気分になれるわけだ。

そんな流れるような時間を過ごすことを、金沢へ引っ越してから少し避けてしまっていた。「せっかく引っ越してきたから…」と新しいことに挑戦しようと頑張ろうとした。すると、分かりやすいぐらいに脆い自分の心はサラサラとこぼれ落ちて行く。まるで砂で出来たかのようにサラッサラの心臓は、形を保っているだけでギリギリで、キープすることが何よりも難しい。

キープするためには「当たり前の時間」を大切にすること、そして流れる時間を丁寧に過ごすことが大事になる。そんなことに気付けたのがこの2年ぐらいだった。在宅で仕事を始めて「自分らしい」という5文字を見つけてから、少し背筋も伸びた気がする。自信を持てたわけではないけど、やりたいことに向かう決意ができた。

そんな大切な日々を本当は金沢でも過ごしたかった。でも、今はちょっと難しいのが現実。

ただ、全部やめなきゃいけないなんてことは無いよね。無理に頑張る必要なんてあるんだろうか。そんな気持ちがここ数日でポッと出てきた。

金沢に関わりたい気持ちを持っているのは本当で、せっかく引っ越してきたのだから一花咲かせたいぐらいの気持ちもちゃんと持ってる。でも、生活を大事にしたいのも本当。自分の人生で生まれたたくさんの気持ちはやっぱり全部と向き合って大事にしてあげたい。

慾張りかもしれないけど、私は金沢で暮らし続けたい。だから、頑張りすぎることはできない。なんて決意が芽生えたのは、ドーナツを食べた後に塩辛いものが食べたくなってポテトチップスを食べていた、ありきたりな時間だった。

「頑張れない」は甘えや弱さの表れかもしれないけど、頑張りすぎて達成感が生まれてしまうのが、なんか嫌だ。この「なんか嫌」という感情は本当に難しくて言葉で上手く説明をすることができないけど、「よし、これでやること全部やったぞ!」となるより、適温を保ち続けて、ぬる~く生き続けたたい。好きな街でずっと適温で生き続けたい。だから、私は頑張りすぎない道を自分の意思で選んでいこうと思う。


正直、新しいことを始めると目に入るものや触れるもの全てがキラキラしていて「よし!頑張るぞ」と気を張ってしまうのだけど、そうなると周りと自分を比べてしまう気持ちが生まれてしまう。ネガティブを生み出すのは、きまって何か新しいことを始めた瞬間だから。

これまでもたくさんのことに挑戦してきて、気を張って心が崩れたことが何度もある。その度に、自分の無力さが嫌になって、誰にも何も言えず「辞める選択」しかできなかった。

もうそんな人生は嫌だ。だから、長く続けるために「ぬるい」を選ぼうと思う。

12月から本格的に新しい生活が始まる。目標は「流れるような時間を大切にすること」にしよう。これができるようになったら、多分好きな街でずっと暮らし続けられる気がする。




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