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何も無い日々の終わらせ方

毎日渡っている犀川大橋に足を踏み入れ、一歩ずつ着実に歩く。大きく息を吸いたくなって川の方に目をやると、ずっと下にあるはずの川が、目の前まできていた。水面が上昇しているわけでもない。目に映る全てのものがふわふわとしていて、自分の足も地についていないような…そんな感覚になった途端、全く同じ気持ちを感じたあの日のことを思い出した。

学生時代に頭の中が突然ぽけーっとしてきて、身体がふわふわと軽くなった途端「楽になりたい」と思った。楽になりたい感情の先に待っているのは「終わり」で、当時はその後家族が寮まで迎えに来て、少しの間家に帰ることになったんだっけ。いや、帰ってないかもしれない。でも、父と母が車で迎えにきてくれて、車内には「何もなかったような空気」が流れていて、両親に気を使わせていることを肌で感じたりもした。

私に会うまで、両親は車内でどんな話をしていたんだろう。そんなことが頭の中に過ったけど、気怠い身体と共に生きていた当時はただぼーっとグレーの天井を見つめることが精一杯だった。

そんな日の感覚。正直言って良い感覚ではないことぐらい分かっている。

10月の終わりから、人生の全てを否定されるような日々を毎日過ごしている。「大丈夫」と優しく声をかけてくれる人と会う時は心から楽しくて明るく過ごせるけど、その反動で家に帰った途端しんどくなるような日々。

生きるためにお金を稼ごうと、単価を下げられた会社に頭を下げて「そのままの単価で良いので、もう一度働かせてください」とお願いをして、自分の手で心を削った。

そうやって毎日を過ごしているとあっという間に3週間は経ち、引っ越しの日がやってくる。

こっちに来ればきっと何か新しいことを始められる…そんな期待を胸に、できることをやろうと色んなことを探してみたけど、全てが裏目に出るような結果。バイトサイトから応募をした会社から連絡が来ないことが数件連続続き、面接にすら進めない。「不安」ってこんな気持ちなんだと痛感させられ、「大丈夫、ほら、あの時の方が辛かったじゃん」といい聞かせてあげたいけど、本当は気づいている。今までの人生で一番辛いのは今と言うことに。


本当に大好きな街に引っ越しをしてきたから、辛いなんてことを考えたくはなかった。でも、本当に辛くて堪らなくて…毎日毎日「帰りたい」と思っている。この街が嫌いなわけなんてなくて、このまま辛い想いをしながらここに居続けることで大好きな場所を嫌いになってしまいそうなのが本当に嫌だ。ああ、鼻水がでてきた。今は白いnoteの画面を見ているから分からないけど、きっと私は鼻水がだらっだらでぶっさいくな顔をしているんだろう。

辛いってなんだろうな。分からない。気持ちがかなり落ちているのは「先が見えないから」だろうか。それとも、これ以上の新しい未来を望めていないかな?いや、そんなことはない。いや…そんなこともあるかもしれない。

これからどうしようと言うと、少し先の未来の話をしているように思えるけど、今の私の「これから」は「今日」なのかもしれない。この後のこと。

こんなnoteを書くと、かなり気落ちしていて、うつ気味っぽいからアルバイトなんてできるわけない、働けるわけない…と思われてしまいそうだな。それも嫌だな。消そうかな。


でも、ここまで1300文字書いた気持ちは、本当の気持ちで、誰にも話せなかった気持ちだし、頑張って自分に言い聞かせていた「大丈夫だから」という呪いみたいな言葉から解放されたかった。

何もしていないわけじゃないから、しんどいんだよ。きっと。夜中に突然心臓がバクバク音を鳴らして目が覚めて、あり得ないぐらいの威力でタウンワークを見る時間がある。バイトの面接に遅れる夢も見る。

どうしようか。これから。

書きなぐっただけなので、終わりが見えないな。もう書きたいことはないか。

どうやって生きよう。今はそれだけ。



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