擬音声命体 うりゃ美とオリャ雄 第3話「オリャ雄」
擬音声命体 うりゃ美とオリャ雄
第3話「オリャ雄」
ナレーター「この世界にいる不思議な存在である擬音声命体。彼らは今日も精一杯に生きている」
言ノ葉ヒビキ「よいしょと」
ナレーター「仕事を終えて言ノ葉ヒビキが家に戻ってきた。玄関ドアの閉じる音と振動が響いて一体の擬音声命体が玄関へと足を運ぶ」
言ノ葉ヒビキ「ただいまオリャ雄」
オリャ雄「オリャ」
言ノ葉ヒビキ「オリャ雄が出迎えるってことはうりゃ美は風呂にでも入ってるのか?」
オリャ雄「オリャ」
言ノ葉ヒビキ「そうか。いつもより早く帰宅できたからな時間が重なることもあるよな」
ナレーター「オリャ雄は言ノ葉ヒビキの鞄を持って一緒に彼の部屋へと向かった。そして言ノ葉ヒビキは部屋着に着替える」
オリャ雄「オリャオリャ。オリャオリャ?」
言ノ葉ヒビキ「クビじゃないから普通に明日も仕事あるよ。縁起でもないことを言うなよな」
オリャ雄「オリャオリャ?」
言ノ葉ヒビキ「そうだよ。何でか知らないけど急行の電車が空いててさ、それに乗れて早かったんだ」
オリャ雄「オリャオリャオリャ」
言ノ葉ヒビキ「そう言われてもな、人混みが嫌いだから、急行には基本的に乗りたくないんだよな。その前に詰め詰め過ぎて、俺の力と体力じゃ乗れない」
オリャ雄「オリャリャ」呆れ目
ナレーター「オリャ雄は言ノ葉ヒビキの言葉を聞いてい呆れていた」
言ノ葉ヒビキ「お腹すいたな」
オリャ雄「オリャオリャ、オリャリャ?」
言ノ葉ヒビキ「もうご飯できてるのか。確かに早く食べたいけど、この時間に帰れたからな。先に風呂に入りたいかな」
オリャ雄「オリャオリャ」
ナレーター「そろそろうりゃ美がお風呂から出てくるよと、オリャ雄が教えてくれる」
言ノ葉ヒビキ「じゃあ先に風呂で、その後に夜ご飯だな。いつも料理作ってくれてありがとうなオリャ雄」頭ナデナデ
ナレーター「オリャ雄は料理をするのが大好きだから自分から進んでよくする。しかしナデナデされるのは恥ずかしくて苦手。だから言ノ葉ヒビキの頭ナデナデを避ける」
オリャ雄「オリャリャリャリャ」ナデナデ回避
言ノ葉ヒビキ「ほら照れるなって。こっち来な」
ナレーター「オリャ雄はナデナデを最初は拒否するが、いつも最後には仕方がないように避けるのを止めて言ノ葉ヒビキに撫でられる」
言ノ葉ヒビキ「ほら」ナデナデ
オリャ雄「オリャリャ////////」テレテレ
ナレーター「擬音声命体は今日も不思議な音と声を奏でている」
つづく
ここから先は
¥ 100
うりゃ美「うりゃうりゃ。うりゃりゃ」 オリャ雄「オリャリャ。オリャア」