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上位進出も夢では無い【注目:西東京】

前回東東京の高校で、近年ベスト16、8以上に姿を現すのではないかと可能性を感じた高校を4校紹介させて頂いた(都立はまた別に紹介したい・・)

今回は西東京から同じく4校を紹介する。

西東京の強豪といえばキリがない。

春夏通して30回以上の甲子園大会に出場し、2度の全国優勝・40名以上のプロ野球選手を輩出している「日大三高」

春夏共に20回以上の甲子園大会に出場し、王貞治・荒木大輔など名だたる選手を輩出。歴史と伝統を誇る「早稲田実業」

日本ハム監督の栗山英樹を始め、こちらも上位争いに常連。多くのプロ野球選手を誇る強豪「創価

春夏通算6度の甲子園を経験し、今年の夏に東京No1。秋季大会も制した近年最も勢いと強さを誇る「東海大菅生

東東京より移り、なお変わらぬ強さを誇る「国士舘
昨年28年ぶりに西東京を制し夏の甲子園大会へ出場した「國學院久我山
東京を代表する都立の強豪「日野」
他にも甲子園出場にベスト4常連。そしてプロ野球選手を輩出している「日大鶴ヶ丘」「八王子」「桜美林」「佼成学園

堅実なチームづくりで同じく実力校の「明大中野八王子」など名を挙げればキリがない。

激戦区「西東京」から、前回同様筆者の個人的な観点だが、今後の上位進出を期待する・期待出来る高校を紹介させて頂きたい。

①啓明学園

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「グラウンドに出たくなる野球」
ヤクルトでキャッチャーとして活躍し、その後広島・台湾・独立・再び横浜DeNAとコーチを渡り歩き、山梨の名門「日本航空」を経て就任した元プロ野球選手の芦澤監督の元、明るく前向きに野球に取り組むチームカラーが特色の近年着実に力を付けてきている注目校。

ようやく大会に出られるような人数から少しずつ有志が集まり、春季・秋季の本大会にも姿を消すようにもなった。
佼成学園」や「総合工科」といった実力校を打ち破り、夏季大会では4回戦まで勝ち進めている他、名の通った強豪校とも互角の戦いを演じている。

併設の野球専用グラウンドも備わり、NPB・海外でのコーチ歴も豊富な監督の元、今急成長中の高校だ。

②多摩大聖ヶ丘

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エースキラーと称される元ソフトバンク〜現千葉ロッテマリーンズで活躍中の福田秀平選手がOBでもある多摩大聖ヶ丘。

どこか社会人野球の「セガサミー」を彷彿とさせるユニフォームが特徴的で、2014年にはベスト16にも進出している。(監督が元セガサミーの選手という事と関係があるのかもしれない・・)練習自体も省くところは省き、より効率的に、サッカー部と併設のグラウンドでいかに頭でイメージし野球に取り組むか。
現状選手が抱える課題に、それぞれ選手自身が悩み取り組む。との事。

限られた練習時間と環境の中、「自主練習が最も伸びる」と自主性に重きを置いており、こういった高校は非常に冷静で、大物食いをする可能性が充分に高いと感じている。

③八王子実践

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バレーボール部が強豪として知られる同校は、2001年にベスト4。2003年にベスト8まで進出しており、2011年を最後にベスト16以上まで進めていないもの、確実に力を持っている実力校。

今年の夏の大会では帝京八王子から初回に連打で8得点を叩き出すなど、実にバットがよく振れており、勢いを感じる高校なだけあって過去の大会でも強豪相手に物怖じせず立ち向かっている。

昨年の春よりMLBのLA・ドジャースのマイナーリーグでプレーし、その後日本の独立リーグでもプレー。横浜DeNAから契約打診があった「河本ロバート」選手が監督に就任した事で、どういったチームが作られていくのか非常に楽しみである。あと1つ・・もう少し・・その印象が強いだけに、再び神宮に「JISSEN」のユニフォームが見れる日は決して遠くはないはずだ。

④昭和一学園

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創部74年の歴史を誇り、また社会人野球シダックス時代に野球界の名将野村克也」監督の下でプレーしてきた田中監督率いる昭和一学園。

人工芝が敷き詰められた併用のグラウンドで非常に質の高い練習を行っている。
過去の大会でも国士舘や八王子といった強豪を苦しめた。
選手全体が非常にまとまりが強く、向上心に尽きがない。

今年の夏も「都立羽村」との4時間の死闘を演じ、タイブレーク10回表に6安打10得点を叩き出す集中力と繋がりは見事であった。

野村イズム」を継承する監督の下で吸収していく昭和一学園が、他の強豪校達を苦しめ全く油断ならない実力校への仲間入りを堂々と果たす日は近い。