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革命のファンファーレの原稿を発売前に貰ったので読書感想文!!


革命のファンファーレが鳴った。…キンコーン。



すみません。



初めまして。大分県でなんちゃって高校生社長をやってる白井響です。


皆さんはTwitterでとあるブームが起きたのをご存知でしょうか?


…それが、「革命のファンファーレ発売前に原稿もらえるブーム」です。始まりはとある大学生のこんなツイートでした。

この林さん、「夏休みの読書感想文はこれに決まりだ!!」とか自信満々に言っておりますが、


革命のファンファーレの発売は10月。


到底、夏休みの読書感想文に間に合うわけはありません。

そこで、このツイートをみた西野さんがこの林さんのために発売前の原稿を送るというハチャメチャな行動に出たのです。やばい。

(この一連のやりとりはこちら


これを見た僕。



速攻真似しました。

一見、ただ呟いただけの普通のツイートに見えますが、その実、西野さんは「西野」って入ってるだけのツイートすら見つけてしまうエゴサの鬼であることを知っていたので(一体全国に何人の西野がいるのだろうか…)、「キングコング 西野」って入ってるこのツイートは確実に見つかるだろうと算段していました。

そして、見つけてもらえれば西野さんの性格なら貰えるだろうとも。


で、こうなりました。



計画通り!はっはっは( ・´ー・`)


そして、このツイートにはさらなる思惑がありました。

僕がセカンドペンギンとなって真似をしたら、「西野さんに革命のファンファーレの原稿を発売前にもらうブーム」が起きるんじゃない?と。

林さん一人でこれが終わってしまうのはもったいない。僕が続けば、これをブームに出来るのでは!と。

見事この思惑は当たり、かなりの「原稿もらった!」というツイートが駆け回ってます。

Twitterで「革命のファンファーレ 原稿」で検索してみてください!

https://twitter.com/


こうして、発売前に革命のファンファーレの読書感想文が大量に上がるという謎現象を作ることに成功したのです。僕すごい。


…ごめんなさい。林さん、後に続いた皆さんがすごいです。調子乗りました。



まあ、そんなこんなでブーム作って満足して、だらだらしてたんですがとんでもないことに気づきました。



読書感想文書いてない。



…。

……。

………。

今日(10/4)、発売日じゃん…。



やばい。



となって、慌てて書き出した次第です。ちなみに今AM5:00です。眠いです。何やってんだろ。


ということで、早速読書感想文を書いていきます。


まず、原稿をいただいて一番はじめに思ったのは、帯がかっこ良すぎる…!!ということ。

クラウドファンディングで国内歴代最高額となる1億円を調達し、絵本『えんとつ町のプぺル』を30万部売った男が語る現代のお金と最強の広告戦略。

もうなんだろう。この感じ。読む前からワクワクが止まりません。

この事実は知ってるんですけど、改めて帯に書かれるとやっぱり西野さんってとんでもないなと再認識させられます。かっこ良すぎる。


次に、プロローグ。

プロローグでは「いつの時代も種として優秀なのは”年下”」という話が刺さります。ほんとこの話のインパクト大きい…!

やりたいことが見つからないって若者たくさんいるじゃないですか。そんな若者を怒る大人もたくさんいると思います。でも、西野さんはそうじゃない。若者が優秀なんだと。

なぜなら、インターネットの登場により若者は職業がなくなっていく様を目の当たりにしてきたから。

そんな時に若者は「これがダメなら、あっちだ!」と職業をどんどん変えていける強さがある。はー、確かに。

この”若者の方が優秀”っていうのはあらゆる場面で同じなんじゃないかと僕は思っています。僕も年下の意見はちゃんと聞いとこうと思いました。まだ19だから年下なかなか会わないけど(笑)


そしてプロローグからもう一つ。

革命のファンファーレは鳴った。農業革命よりも、産業革命よりも、大きな革命が、よりによって僕らの時代を直撃した。情報革命だ。
インターネットにより、距離や時間がなくなった。
当然、距離や時間に結びついていたいくつかの仕事もなくなる。くわえて、ロボット技術もグイグイ伸びてきている。
ものの売り方が変わり、働き方が変わり、お金の形が変わり、常識が変わり、道徳が変わっていく。超高速回転で。


くー!!ワクワクするううう!!!!


今までの歴史の中で一番の革命が自分が生きてる時代に起こってると思うと最高に高ぶります。ああ、なんて西野さんは煽るのが上手いんだ!笑

インターネット、ロボット、VR、AIときて変わるのは技術だけじゃありません。道徳、価値観、もはや世界のすべてが一変します。この大変革の時代を生きれることが最高に最高です。くー!!



そして本章!!


一番はじめに、おお…となったのが、えんとつ町のプペルは当初から「国内で30万部、世界で100万部」という目標を掲げていること。国内で30万部はすでに達成しています。まじ凄い。そして、海外での出版も決まり始めているらしいです。しかし、西野さんが言うには、

たしかに数ヶ国での出版は決まっているが、100万部という数字はまだまだ遠い。「第1目標の国内で30万部はクリアしたけど、ここから先の具体的な勝ち方はまだ見えていないよね」というのが現状だ。

とのこと。確かに100万部って想像すらできないなと思いました。遠すぎてゴールすら見えないような状況ですね…。

でも、30万部というありえない数字を叩き出してる西野さんだし、海外で出版し始めたらまた色々な施策を思いついていくんだろうなとも思います。

これからの西野さんの海外でのえんとつ町のプペルの売り方は本当に面白いだろうなあ。楽しみすぎます。一瞬足りとも見逃せない…!!



次に、改めて再認識するべきだと思ったこと。

それは、「お金とは信用を数値化したもの」という話です。これは何度も何度も何度も西野さんは言ってますが改めて頭に刷り込む必要があるなと思いました。

信用ってなに?と思った時に、僕は「好きな人」っていうのがわかりやすいかなと思います。好きな人にはいろんなことをしてあげたくなりますよね。それが信用です。ま、厳密には好き以外にもいろんな感情を含むと思うんですけど。好きが一番かなーと!


で、そんな信用つまり好きはどれくらい作らなきゃいけないかというと、それは「お金を払ってくれる」くらいの信用です。お金を払ってくれないレベルの信用を100人作ってもカウントされるのは0人。それよりも、お金を払ってくれるレベルの人を1人作らなきゃなんです。


狭く深くを徐々に広げていく。この感覚が大事かなあと思います。そんなことを頭に刷り込まないとなと思いました。



そして、西野さんが言う信用の勝ち取り方を3つ。これも頭にすり込みます。

・まず嘘をつかないこと。

これはよく言われてることですね。嘘をつく人に信用は集まらない。当たり前だと思います。

・意思を明確にすること。

嘘をつかないことと同義らしいんですが、これは言いたいことを言うということ。自分の意思があやふやな人より、はっきりしている人。その場しのぎで意見を言う人は、確かに嫌われはしないかもしれません。だけど、好かれもしない。意思がはっきりしていれば嫌う人も多くなるかもしれないけど、好きになってくれる人もいる。それが大事なんです。

・意思を表明できる環境を作る

嘘つく、つまり意思があやふやな人は、別にそうしたくてそうしてる訳ではないと西野さんは言います。「環境」が嘘をつかせているのだと。食レポで不味いものを不味いと言ってしまったら、もう二度とその番組には出れません。だから、普通のタレントは嘘をつくのだと。だから、出れなくなってもいいように自分でファンから直接課金で収入源を作っておく。そういう環境作りが大切とのことです。


本当に3つとも参考になります…!特に環境を作るっていうのは、僕もやっていきたい!



それから、気になったのが「信用通帳」。

僕は『信用通帳』なるものを作っている。
預金通帳の信用バージョンだ。
おおよそであるが、自分の現在の信用値を出して、記録し、「今、自分の信用がどれぐらいで、今月は、あとどれぐらいの信用を使えるのか?」と、お金同様に「信用のペース配分」をしている。
お金が信用を数値化(見える化)したものなら、持っておかなければならない。
当然僕は、クラウドファンディングで全勝しているからといって、クラウドファンディングを乱発はしない。
その時に僕の信用がたまっていなければ、クラウドファンディングをしたところで、お金にはならない

この信用通帳の作り方が気になって仕方なかったのですが、書いてない!!笑

僕もこの信用通帳持ちたいので、どうか西野さん作り方を教えてください…!どうか…!どうか…!!



あと、クラファンの小技が役に立つなと思いました。これすごくいい!

リターンを設定する時、多くの人は

 商品Aを3000円

 商品A+Bを6000円

 商品A+B+Cを10000円

みたいな感じで売ると思うんですけど、そうじゃなくて

 商品Aを3000円

 商品Bを3000円

 商品Cを4000円

という風に売る。こうすることによって「支援者数」を増やして目に止まる人を増やすのだそうです。はー、目から鱗。参考になります!!



そして!やはり!キングコング西野さんと言えば!えんとつ町のプペルの無料公開!!

ここは、かなりのページを使って説明されておりました。

まず、なぜ無料公開をしたのか?それは、無料公開した方が売り上げが上がると睨んだから。

絵本というのは読み聞かせのためのものです。世のお母さんたちは絵本でハズレを引くわけにはいかず、本屋で立ち読みしてから絵本を決めるそう。だけど、なかなかそんな時間も取れないので、結局昔読んだ絵本に流れちゃうのだとか。

そこで、ネット上で立ち読みできるようにすればいいじゃん!というのが西野さんの発想。ネット上であれば読み聞かせが難しいので、みんな買うようになると。

さらに、西野さんはみんな買うよう誘導するため、無料公開では「縦画面、縦スクロール」にしたんだとか。横画面ではまだ読み聞かせができてしまう可能性があるから。

ここまで考えてるなんて本当衝撃です。やり方が上手い…!



さて、この無料公開。いろんなとこで応用できます。だけど、気をつけなくちゃいけないのは「無料公開というのは実力があるかないか可視化されてしまう行為」だということ。

実力がない人は逆に売り上げが下がってしまうのです。

つまり、売れる人はもっと売れ、売れない人はもっと売れなくなる。格差をこれまで以上に生み出すんです。

しかし、この無料公開はこれからの時代のスタンダードになっていきます。(というかもうなってる?)

そんなこの時代にやるべきことは、作品のクオリティーを上げることだそう。シンプルで実に本質的なことで売り上げが決まる。素晴らしい時代ですね。

僕も価値あるものを生み出せるよう頑張ろう…!!と思いました。


そんな中途中で挟んできたこの文。

革命のファンファーレ。
それは文明開化の音だ。この1〜2年、ずっと鳴り響いている。
キミに聴こえるか?


カッコよ。



さらに、無料公開する時の話。

『えんとつ町のプペル』の無料公開は、吉本興業の社長の許可も、幻冬舎の社長の許可も取らず(許可を取りにいったら、確実に止められるので)、担当編集者と、担当マネージャーや近しいスタッフだけでクーデター的におこなった。
売り上げが止まったり落ちたりしたら、誰かの首が飛んだかもしれないが、「大丈夫。絶対に、いけるから」の一言に全員が乗ってくれた。それもこれも信頼関係だ。
当然、その時に、誰かの首が飛んでいたら、僕がアルバイトでも何でもして一生養っていくことは決めていた。


カッコよ。


自由には責任が伴うとよく言いますが、責任を取る「覚悟」があるなら、自由にやっていい。そんな意志を感じます。マジカッコよ。




それから、人はおみやげとなると途端に財布の紐が緩むという話が何度聞いてもやっぱり面白いです。

お土産は楽しかった思い出を思い出す装置だから「必要」なのだと。エモい。

そこで西野さんは、『えんとつ町のプペル 光る絵本展』という個展を開催してそこのおみやげとして絵本を売りにいってこれが飛ぶように売れたのだそう。凄いなあ。

ほとんどの娯楽はスマホで事が足りている。1日中スマホをイジっていたって飽きやしない。スマホがカバーできていない娯楽となると、あとは「体験」しか残らない。
 人は「体験」に流れ、その「体験」を家や友達に持ち帰るべく「おみやげ」を買う。

「体験」

これは本当にその通りだと思います。確信を突いてる。はああ、エモいなあ。

体験に紐づけてものを売る。そういう売り方がこれから大事になってくるとのこと。これはどんな場面でも応用できるので、僕も色々な場面で考えていきたいです。


さて、この『えんとつ町のプペル 光る絵本展』で展示されてる絵は特殊なフィルムにプリントされ、後ろからLEDライトで照らす”作品そのものが光る”絵になっています。これをワンセット作るのに数百万円かかるとか。

それを一般の方に任せて、個展を作るのですが、その時会社から

「素人さんに作品の管理がキチンとできるとは思えません。作品に傷がついたらどうするんですか? もし、盗まれたらどうするんですか?」

と言われて、返した西野さんのセリフが最高なのでどうぞ。

盗まれたら最高だ。
「キンコン西野の絵が盗まれる」というニュースが出れば、確実に盗まれた絵の画像が出る。
広告費ゼロ円で、とんでもない広告効果があるし、「盗まれた絵をとりもどせ!」という『名探偵コナン』的な企画も生まれ、それがまた広告になる。リアル謎解きゲームである。
 安心安全な吉本興業の倉庫に保管しておいても、1円にもならない。

もう西野さん最高です。発想が素晴らしい。やばい。

僕も『えんとつ町のプペル 光る絵本展』開催して、絵盗んでやろうかな…。リアル謎解きゲーム仕掛けるか…!笑


この個展を素人に任せるのように、これからはセカンドクリエイターが大事だという西野さん。

今の時代、面白い看板があれば写真に撮ってインスタグラムにアップし、政治に意見したければツイッターで呟き、感動したことがあればフェイスブックに書き、日記はブログに書く。
それを生業にしているか否かの違いはあれど、国民総クリエイター(情報発信者)だ。
クリエイターに軸足は置かないまでも、時々趣味で作り手側に回ろうとするセカンドクリエイター(ラジオで言うハガキ職人)の層が増えに増えた。
お金を払ってまで『えんとつ町のプぺル 光る絵本展』をやりたがるような人達のことだ。
 これからの時代は、このセカンドクリエイターのクリエイター心をいかに揺さぶるか。いかに「作ってみたいな」と思わせるか。
そこがヒットの鍵になってくる。

というように言われてます。いかに「作ってみたいな」と思わせるか。

この視点超大事だなと思いました。自分だったらどう作るかってワクワクさせる時間。レゴのように。プラモデルのように。

今、僕がやろうとしてることにもこれを応用する良いアイデアが出てきて、めっちゃためになりました笑。この視点ほんと使える!





次なんですが、「自分の作品と、社会を一体化させろ。」っていう章が丸々刺さってきました。

この章めちゃめちゃ面白くて、丸々公開したいという思いに駆られちゃったので勝手に公開します…!怒られたら、やめます。速攻やめます。謝りまくります。大丈夫かな…笑。バレないようどうか皆さん内緒に!!!

「自分の作品と、社会を一体化させろ。」

1日100時間働く

私事だが、ウォルト・ディズニーを倒そうと思っている。
こんなことを言うと世間の皆様は鼻で笑うが、本人は伊達や酔狂ではなく、大真面目だ。
ただ、やはり相手は強大で、彼の表現は現代の天才達に受け継がれ、さらに、猛スピードで拡大を続けている。
当然だが、僕の1日24時間をフル活用しても追いつける相手ではない。
彼を追い抜くには、1日30時間、40時間、80時間、100時間…もっともっと多くの時間が必要なわけだが、残念ながら、僕の1日は24時間だ。
この「1日=24時間」を、なんとかして増やさなければならない。
1日=40時間、1日=100時間……と増やしていかなければならない。
自分の時間を増やすとなると、あとはもう、他人の時間をいただくしかない。
前にお話しした、「ワイドショーに出るのではなく、ワイドショーの出演者に自分の話をさせる」といった類のアプローチで。
『えんとつ町のプペル』を一人でも多くの人に届ける為には、ものすご〜く言葉は悪いが、できるだけ多くの他人の時間を使って届けるほかない。
自分が稼働し、1日=24時間で届けられる範囲には限界がある。
というわけで、ここから僕が『えんとつ町のプペル』で、仕掛けようとしていることを話す。
あなたの何かに置き換えて話を聞いていただけると嬉しい。

ハロウィンの大ブレイク

『えんとつ町のプペル』の制作には実に4年半を費やした。
もちろん、順調に事が運んでいれば、ここまで時間はかからない。何度も何度も軌道修正をしたのだ。大きな軌道修正は2回。
1度目は、制作途中で分業制に変更したこと。
そう、最初は一人でボールペン1本で描いていたのだ。
数ページ(数ヶ月間)描いた後、「ん? そもそも、絵本って、なんで一人で作ってんの?」と疑問を持ち、ボールペンを放り投げ、分業制に至る。
2度目は、分業制で本格的に制作をスタートさせ、ずいぶん経った時のことだ。
そもそも『えんとつ町のプペル』はハロウィンの物語で、「この作品がハロウィンのアイコンになればいいなぁ」程度に思っていたのだが、そのハロウィンが、『えんとつ町のプペル』の制作中に大ブレイクしたのだ。
いや、ハロウィンは昔からあった。あるにはあったが、一部の人間達だけがコスプレに興じ、傍から見れば、じっくりコトコト長時間スベり続けている地獄イベントであった。
ところがインスタグラムの後押しもあり、大ブレイク。
こんなにフォトジェニックなイベントは他にない。あれだけ長時間スベり続けたのに、今になってみると、バズる為に生まれてきたとしか思えない同イベントは、一気にバレンタイン市場を抜き去り、今や、クリスマス市場に追いつけ追い越せといった勢い。
中でも、注目は渋谷スクランブル交差点だ。
ハロウィンの夜の渋谷スクランブル交差点は、地球上で、もっともカオスな空間と言える。
カメラをブラ下げた外国人さんも、とにかくここを狙いに来る。
幸運にも、そんなホットスポットを、我が国ニッポンが抱えているのだ。一方、問題も抱えていた。
熱狂と同時に発生するゴミである。ハロウィン翌朝の渋谷はゴミだらけで、社会問題となっていた。
ここまで考えた時、ハッとした。
「ん?ハロウィン?ゴミ? 」
これが完全に偶然なのだが、『えんとつ町のプペル』の主人公《ハロウィン・プペル》は、"ハロウィンの夜にやってきたゴミ人間"。
しかも、もう一人の主人公である《ルビッチ》は煙筒"掃除屋"ときた。
さらに、渋谷にはゴミ処理施設があって、巨大な煙突がニョッキリ立っているではないか。
「全部、当てはまってんじゃん!」
すぐさまスタッフを招集。
「ジャパニーズ・ハロウィン(渋谷ハロウィン)のアイコンを本気で取りにいこう。そして、『えんとつ町のプぺル』をハロウィンのおみやげの定番商品にしよう」と旗を振った。
ハロウィンとなると、「全員右にならえ」で、カボチャやオバケや『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』の劣化版に手を出すが、どっこいジャパニーズ・ハロウィンは、収穫祭や「死者が甦る日」という文脈を汲んだものではない。
 ジャパニーズ・ハロウィンは、世界最大規模のコスプレ大会だ。

ハロウィンをハックする

ジャパニーズ・ハロウィンのアイコンは『コスプレ』であり、『ゴミ』だ。
狙うなら、そのコスプレかゴミのどちらかを絡めた方がいい。そして、『えんとつ町のプペル』なら絡めることができる。
あとは、作品の中に〝渋谷感〟が必要なので、背景制作に急ブレーキをかけ、えんとつ町を"渋谷っぽく"作り直した。
「渋谷っぽく作り直そう!」と言った時のスタッフのズッコケっぷりたるや、凄まじいものがあった。その一言で数ヶ月の作業がパーだ。
ごめんなさい。でも大丈夫、この程度のロスは必ず取り戻せる。
ちなみに僕は、毎年、ハロウィン翌日に渋谷のゴミ拾いをして、徐々に「渋谷ゴミ拾いのアンバサダー」のようになっているが、狙いはその先、『えんとつ町のプペル』をジャパニーズ・ハロウィンのアイコンや「おみやげ」にすることにある。「ハロウィン=ゴミ=プペル」の刷り込み作業である。
行事のアイコンになる為の理由なんて些細なものだと思っている。
バレンタインデーとチョコレートは何の関係もないし、節分と恵方巻きも因果関係がよく分からない。
サンタクロースが赤い服を着ている理由は、コカ・コーラ社の都合だ。
そこにあるのは、執念とも呼べる"刷り込み作業"で、「バレンタインにはチョコレート!」と最後まで言い切ったから、バレンタインにはチョコレート業界がハックした。
ハロウィンの翌朝のゴミ拾いは、『えんとつ町のプペル』の主人公である煙筒掃除屋の《ルビッチ》の格好でおこなっている。
赤蝶ネクタイにサスペンダーにシルクハットだ。これも刷り込み作業。何年も続けるうちに、ハロウィンのゴミ拾いの服装の定番になればいい。
そうすれば、絵本の中の出来事を、現実世界に引っ張り出すことができる。
コカ・コーラ社が赤い服のサンタクロースを僕らの日常に溶け込ませたように、僕はファンタジーと現実の境界線を曖昧にする。
エンタテインメントは時間の陣取り合戦だ。時間を一番奪った人間が勝つ。
ちなみに「お金の奴隷解放宣言」は、映画『えんとつ町のプペル』の台詞だ。
 現実社会への侵食は、とっくに始めている。

この章は本当に驚きの連続であり、ワクワクの連続でした。マジ西野さんすげえ。

渋谷のハロウィンのアイコンをえんとつ町のプペルが取ってしまったら…半端なく凄まじいことになりそう。世界的に。

またアイコンになる理由は単に刷り込み作業というのも確かにと納得してしまいました。なるほどなあ。これは他のイベントでも応用できそう。

それに気づいてえんとつ町のプペルが発売する数年前からゴミ拾いのイベントを仕掛けていたというのだから驚きです。

そして、最後のセリフ。

「ちなみに「お金の奴隷解放宣言」は、映画『えんとつ町のプペル』の台詞だ。
現実社会への侵食は、とっくに始めている。」


「現実社会への侵食は、とっくに始めている。」


カッコよすぎか。


改めて西野さんの凄まじさがわかった章でした。

…しかし、マジで怒られないか不安すぎます()



そんな不安なのになぜやったか。これも革命のファンファーレに書いてるのですが、内容が重要なビジネス書でさえ、無料公開の出し場所を散らせば売り上げは伸びるのだそうです。

出し場所を散らすというのは、プロローグを西野さんのブログ、一章を堀江貴文さんのメルマガ、二章をニュースサイト……というように。

これで全編無料公開されてても、ネット上でそれを探すのが大変なので、本を買ったほうが早いとなるそう。ほんと考えることが上手い。


…で、はい。


これを勝手に僕のブログでやっちゃいました。


ほんといい章だったから!きっとここ読むだけでも本買いたくなると思ったから!

…きっと怒られるので、先に言っときます。

ごめんなさい。




さて、色々な仕掛けを思いつく西野さんですが、確実にヒットを生むためには数十、数百の仕掛けが必要だと言ってます。そして、

ヒットを連発している人の恐ろしさは、こういった仕掛け作りが日常になっており、当初は仕掛けだと思っていたことが、呼吸をするように当たり前にできているところにある。

だとも。この呼吸をするより当たり前にという部分に尊敬というかもはや畏怖の念を覚えました。こわっ!!!!

数十、数百。想像もできないくらい数をこなすにはそれくらい出来ないといけないということなんでしょうね。全く追いつける気がしないけど、徐々に徐々にできるようになっていきたいなあ。がんばろ。


もう一つ畏怖の念を覚えたのが、この革命のファンファーレの売り方。色々仕掛けてる西野さんですが、しかし一番地道な努力をしていると思います。毎日絵本や本にサインを入れ配送するのを何十冊、何百冊とやっているそうです。半端ない。
そして、この革命のファンファーレの売り方として

「講演会のおみやげ」は一つ考えられるから、それは時間が許す限りやるとしよう

とさらっと言っててこの人半端なさすぎると思いました。地味にすごい!…校閲ガール!(言いたかったんです。ごめんなさい。)

こういう地味で地道な努力が一番効果あるといろんな方が言ってます。努力って報われるんだなあとしみじみ。

そんな考えが西野さんにはもう染み付いてるんでしょうね。もはや仙人の域…!!



それから、本代の1500円は皆持ってないのではなく、1500円を出す「キッカケ」がないだけという話が面白かったです。

まさに、ものを買うときはキッカケって超大事だなと思う出来事がありまして。この前、一人で夜ご飯食べようと外に出たら、全く何食べようか決まらずぐるぐるぐるぐる街を回っちゃったんです。で、そのときふと食べようと出てきたのが前に友達と歩いてた時に「この店美味しそうだねー」と言い合ったお店。まあ、行ってみたらそのお店閉まっててまたぐるぐるぐーるぐる街を回っちゃったんですけど。

その時にキッカケって大事だなと思いました。いろんなお店が並んでるのに一切決まらない。でも、前にちょっとだけ友達と話したという本当にちょっとしたキッカケでそのお店に行こうとする。いや、いろんなお店が並んでるからこそですね。

ものが溢れてる現代、キッカケを作るってのは本当に大事だなと思います。

で、そのキッカケとして最も有効なのが「会話」。コミュニケーションだと僕は思っております。友達と話すもまさにそうだし、店員と話したら次もそのお店行きたくなるし。

なぜならコミュニケーションをした相手とは「信用」が生まれるからです。

コミュニケーションをどう作るか。これはこれからの時代の大事な大事なキーワードになるなと。



そして、もう一つ面白いと思ったのが幸福度の話。

西野さんが言うには幸福度とはクオリティーではなく、「伸び率」であると。

テストで毎回95点を取ってる人が96点を取っても大して幸せではないけど、毎回0点の人が50点を取ったら幸せ。

ディズニーランドも入場ゲートをわざと狭くすることで、解放された時のシンデレラ城に何倍もの感動を生む。

そういう「伸び率」をデザインするのが大事だそうです。

そこで、西野さんは仕事が増えたり減ったり、大きな仕事が決まったり流れてしまったり、そういったことを公開することにしたそう。西野さんの一喜一憂が娯楽になると。

一喜一憂が娯楽になる。この視点はすごく面白いです。マイナスな感情すらデザインして娯楽にしてしまう。喜怒哀楽さまざまな方向に感情を振っていく。そういった体験を作り出せたら本当に強いなと。

はああ、参考になるううう。



最後に。決定権とは「覚悟」であるという話。

えんとつ町のプペルを無料公開した時、担当編集とマネージャーと友達数人に声をかけたが、上には許可を取りに行かなかったのだとか。必ず止められるから。

下っ端だけで無料公開を決定したのだと。

決定権は偉い人にあるのではなく、覚悟がある人にある。

「面白いのですが、一旦持ち帰って、上の人間に確認します」と言う新人と、
「面白いので、僕がなんとかします」と言い切る新人。
同じ新人でも、後者には覚悟がある。決定権がある。


この話には感銘を受けました。僕も覚悟を持って、決定権を持ちます。そうやって未来を切り開いて行きます。頑張ります。



…1つこの本で反省してることがありまして、、、西野さんからの最後のこのメッセージ、

僕はまもなくこの本を書き終える。
そして直後に、次の行動を起こす。
キミはまもなくこの本を読み終える。
さあ、何をする?
キミの革命のファンファーレを鳴らすのは、キミしかいない。

頑張ってください。応援しています。

絶対、僕に対する「原稿読んだらすぐ読書感想文書けよ!!」っていう隠れたメッセージだと思うんですけど、原稿読んだら眠すぎてすぐ寝ちゃったの本当反省しています。

寝ちゃってズルズルと書かずに発売日当日になってしまったのすっっっごく反省しています。ダラダラしてた()



いや、ダラダラしてたのもあるんですけど、もう一つ読書感想文が遅れた理由がありまして。

僕、箕輪編集室ってオンラインサロンに入ってるんですけど、

このオンラインサロンで

「革命のファンファーレを1万部売ろう!!」

というプロジェクトが立ち上がったんですね。

で、そうだ!せっかくなら読書感想文書く時に一緒にそのプロジェクト宣伝しちゃおう!と思ってたんですよ。


そしたら、この1万部プロジェクトが始まるのが遅れに遅れて10/1になってしまいまして。それを待ってたら、僕の読書感想文も遅れたというわけです。


ということで!


1万部プロジェクトはこちらです!!

https://camp-fire.jp/projects/view/47164


ここで革命のファンファーレを買うと、西野さんのトークイベントに参加できるとなっておりますが、急遽これが秋元康さんにひっくり返されまして!!

1万人で飲み会をしよう!!

というイベントに変わっております。それに参加できるチケットを革命のファンファーレと一緒に買えるのがこちらのプロジェクトです!!


まさに体験に紐づけて本を売るですね!


そんなこちらのプロジェクト、宣伝するだけじゃなんなので僕から特典をつけれないかなーと考えました。


僕のこのnoteみてこのプロジェクト支援したよーという方には


僕がなんでもやります!


「ん?今なんでもって?」って僕に連絡ください!!


よろしくお願いします!!!!!





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