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本田康祐さんが背負う、「兄貴」の宿命。#PRODUCE101JAPAN #日プ

私がハマっている番組『PRODUCE 101 JAPAN』は、「101人の中から、視聴者投票により最終11位までがデビューできる」男性アイドルオーディションです。今日は本田康祐さんについて、綴らせていただきます。

<これは何?>
現在9話までの放送が終わり、練習生は101人→60人→35人まで絞られてきました。圧倒的推しだった瀧澤翼さんが脱落してしまい、「そもそも全員好きだし! どうしたらいいんだ!」という編集者・小沢あやの気持ちを落ち着かせるために、気になる練習生について書いていくnote、第3回目です。

赤髪が目印! ダンスセンス抜群の本田康祐さん

福島県出身の24歳、本田康祐さん。『PRODUCE 101 JAPAN』は、毎回メイクやヘアカラーをコロコロ変えていく練習生がたくさん。イメチェンや「予想外の垢抜け」演出で、視聴者を飽きさせないようにする仕組みなんです。スタッフさん、神ですか? 前世、人救った?

しかし、本田さんはずっと赤髪がトレードマーク。運営スタッフからの印象も「本田は赤!!!」なんでしょうね。彼は常に組織を引っ張る、リーダータイプだから。レッドが絶対に似合うから。

自分<<<<<<<<チームでいなければならない重圧

大学のサークル、会社組織、友人関係などなど、ありとあらゆるシーンで、「兄貴 / 姉御」と呼ばれる人って、損じゃないですか?

これ、私は由々しき問題と捉えておりまして。「しっかり者」「頼れる」認定された瞬間、弱みを出せなくなる。献身的な人って、どうしても自分<<<<<<チームになって、精神的にも業務的にも負担がかかる。本人も自覚がない場合もある。で、プツン! と切れちゃうんです。糸が。年上であっても、あだ名であっても、できるだけ「兄貴 / 姉御」呼びしたくないんですよ。

私は、彼にプレッシャーをかけたくない気持ちがあったんです。一視聴者として。でも、気がつけば本田さんを「本田の兄貴〜!!!!!!!」と、公式ニックネームで叫んでましたね。あまりにも、理想のリーダーなんだもの。

「本田の兄貴」による功績

チームごとに課題曲の出来栄えを競う『ポジションバトル』回(第4回放映分)では、本田さんがクローズアップされました。

ダンス未経験者ばかりで、クラス分け審査でF(落第点)クラスになったメンバーが6人中4人。そんな中で、経験者・リーダーとして憎まれ役に徹し、チームメンバーを厳しく指導したのが、本田さんだったのです。

自分が振り付けを作るのだから、もっと自分だけおいしくすることもできただろうに、彼はそうしませんでした。自分の練習時間を削って指導にあたったうえに、他のメンバー全員に見せ場がある振り付けを構成し、肝心の自分のソロパートもつくらず「みんなのために」ステージをつくりました。

チームメイト(「Fクラス(=落第点)」だった西尾さん)は、ステージ前の意気込みを問われると「勝って、本田くんを泣かせてあげたい」とコメント。アイドルオーディションだから、みんな「1番になりたい」「目立ちたい」という気持ちのはずなのに。【自分のおいしさ<<<<<<<<<<勝って、本田くんを泣かせてあげたい】これ、すごい信頼関係ですよね。西尾さん(このサムネ左見切れてる子)も、良かったよ〜! 

本田さんは、有名アイドルの振り付けも経験しているダンサー。番組のチームバトルでも、ダンスが苦手なメンバーには、ランウェイっぽい「歩くだけ」の見せ場をつくったり、「決めポーズ」で動かなくていい構成にしているんですよ。

それなのに、まったく飽きがこないのはなぜか? それは、ステージを「踊れる」本田さんが、下手から上手までぐるんぐるん回って、躍動感を出してるから。自分のソロダンスパートなしで、「全体の見栄えとレベルの引き上げ」を優先し、ある意味では裏方に徹したわけです。結果として、Fクラスばかりだったチームを勝利に導きました。

「兄貴」が初めて「自分の感情」を優先した瞬間に涙

超優等生、自分の鍛錬より周囲の底上げに徹してしまう本田さんが、番組内でスランプに陥ることがありました。

「自分の売りはダンス」と、きちんと強みはわかっている。でも、彼は苦手意識がある「歌」も克服したかった。世界的アイドルオーディション番組ですから、デビューを目指す以上、歌もダンスもできるプロフェッショナルにならなければならない。

でも、彼は希望パートを獲得できませんでした。同じくダンスが得意な盟友である佐野さんに、譲ることになります。

限界状態でも、自分のチームだけでなく他チームにアドバイスしたり、「周りが見える」人であるはずの本田さん。欲しかったパートを歌えなくなったことにショックを受け、「悔しすぎて 頭が真白だ。(原文ママ)」と、カメラの前で正直な気持ちをあらわにします。本田さんが、自分自身の成長に真っ直ぐ向き合った瞬間でした。

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「本田くんはさ、体調悪いの?」に込められた期待

優等生の本田さんが、レッスンで心ここにあらずなダンスをしている。彼の才能を見抜いていたダンストレーナーのWARNER先生は、「本田くんはさ、体調悪いの?」と声をかけます。

叱咤だったら「なんでできないの?」「仕上げて来なよ!」でしょう。でも、本田さんの能力をかっている先生だから、体調が悪いの? と、気遣いながらの指摘をしたんです。

結果として、WARNER先生にダンスを楽しめなかった気持ちを正直にぶつけた本田さん。最終的には「一番大切なことは、ダンスを楽しむ気持ちだ」と、スランプを抜け出したんです。

この流れ、もしかしたら「やる気あんの?!」「なんで不貞腐れるの?!」「みんな気まずそうじゃん!!」とか、ゴリゴリに叩かれてしまう可能性がある。私も、そわそわしながらネットの反応を検索しました。

でも、そこにあったのは「本田くん、よかったね」の声。いつも頑張ってきた本田の兄貴だからこそ「弱み見せてくれてありがとう! 応援するよ!」というファンの結束がうまれた瞬間でした。

体格が良い本田さん、合宿所でずっと小顔ローラーをコロコロしていた裏の姿を川尻蓮さんに暴露されてはにかみ笑いをしてたのも可愛らしかったです。川尻さん、ありがとう。そういうの欲しかったんです〜〜〜!!! わかってる〜〜〜!!!

本田康祐さん、デビューしてください。エース・川尻蓮さんが、プレッシャーで潰れないように、支えてください。組織に必要な人材です。

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