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義務化は実現なるか? 男性育休のリアル

育児休業は、1歳未満の子どもを育てている従業員が勤務先に申し出ることで利用できる制度。法律で定められている、労働者の権利です。

「性別問わず」利用可能な制度ですが、実際のところ男性で制度を利用している人はまだまだ少数派。厚生労働省の調査によると、2019年度の男性の育休取得率は7.48%。過去最高となりましたが、まだまだほんの一部の方しか利用できていません。

制度上は、育児休業を開始する予定日の1カ月前までに、勤務先に書面で申し込めば良いのですが、実際の現場からは「休みにくい」という声もあがります。

音声ドキュメンタリー番組「THE FOCUS」にて、「義務化は実現なるか? 男性育休のリアル」というテーマで、当事者の声を取り上げるナビゲーターを担当しました。

まだ「男性の育児」について職場の理解が追いついていない環境で育児休業を取得したという会社員の田中さんと、男性の育休取得を推奨している企業で男性管理職として育休を取得した北野さんに、育休取得までの道のりや、企業としての取り組みを伺っています。

今回は育児休業を比較的にスムーズに取得できたケースを紹介してきましたが、まだまだ日本では男性の育休取得は一般化していません。

日本商工会議所と東京商工会議所の調査によると、「男性社員の育児休業取得の義務化」について、「反対」「どちらかというと反対」と回答した中小企業は、あわせて7割に上りました。

まだまだ義務化への道のりは流そうですが、一方で、子供を生んだ女性の「産後うつ」は社会問題になっています。夫婦で一緒に育児する選択肢ができれば、社会は変わるのではないでしょうか。

私の夫は育休を取得しなかったのですが、「数ヶ月仕事休むの怖い、不安になっちゃう」と話していたので、彼の意思を尊重し、私が育休を取得しました。「多くの女性が多大なる恐怖と不安を抱えて産休育休を乗り越えていることを管理職として覚えておいてね」と、夫婦間で真剣に話せたことが、財産にもなってます。私は現在フリーランスなので、そもそも育児休業がないのですが、もし第2子を産むことがあったら、夫に改めて相談しようと考えています。

前提として、義務化というよりは「取得する / しない」を各自(各家庭)で選べるのが一番です。しかし、個人としては取得したくてもできない人に合わせるためには、義務化の方がいいのかな……とも考えています。ぜひ、聞いてください。

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