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ファシリテーション:インポッシブル / 幻のキーワードを追って

 元気ですか!僕は体調がすこぶる悪いです!体調がすこぶる悪すぎて、このnoteの更新もご無沙汰になっていました。ご無沙汰サタデーになっていました。ご無沙汰サタデーすぎて、以前はどんなテンションで書いていたか忘れてしまいました。

 さて、先週の日曜日に、福岡の野良オンラインファシリテーターさんにファシリテーションをしてもらったので、今日はその時の様子をお話ししたいと思います。聞きたいでしょ!(あれ?こういうキャラ設定だったかな…)

 そもそもファシリテーションって何?ということなんですけども、ざっくり言うと、会議などがスムーズかつ活発に進むように整理したり促進したりすることです。たぶん。そのような役割を持つ人をファシリテーターと呼びます。ファシリテーターは、コンサルタントやアドバイザーと違って、アイデアを出したり助言を与えたりはしません。たぶん。ですから、企業の会議でファシリテーションをしてもらう場合は、社外のファシリテーターでも大丈夫です。むしろ、外部の人の方が良いと思います。たぶん。

 今回は、個人向けにワークを用意してもらって、僕がそれに取り組んでいるところを整理してもらったり、ジャンプした発想ができるようにサポートしてもらったりしました。整理とジャンプ。(「整理とジャンプ」って、「推理とジャズ」っぽくておしゃれですね)

 ファシリテーションをしてくれたのは、我流さん(裏の名前:金内透さん)という福岡ITコミュニティのお兄さん的な存在の方です。マイルドダンディーな感じで、とても接しやすくて信頼のおける人です。我流さんのような信頼感を身に纏って生きていたい人生だった。

 自粛警察がはびこる殺伐とした社会で、オンラインでのイベントだとかワークショップなどに取り組まれていて、今回もZoom越しににセッションを受けました。7時間。

7時間

 我流さんと7時間みっちりオンライン濃厚接触してしまいました。

 先に、今回なぜファシリテーションしてもらおうかと思ったのか。冒頭にも書きましたように、体調がすこぶる悪くて、今までは一人で人並み以上にやって来てたんですけども、1日にできることが少なくなったんですね。そうすると、やることを取捨選択しないといけなくて、そのためには物事に優先度をつける必要があります。

 ところが、割と全てのものをフラットに見てしまう性格なので、物事に優先度がつけられず…ですから、最近は、自分は何がしたいのか、何をしていくと心地よく生きられるのか、といったことを考える日々です。ただ、体調もすこぶる悪いし頭の中が整理できないし、ということで、我流さんにお願いしたという経緯になります。経緯になりますし、整理してくれる人への敬意もあります。(経緯と敬意がかかっています)

 今回取り組んだワークは、「自分年表グラフ」というものです。自分の過去の出来事を洗い出して年表を作り、満足度だとか調子だとかの折れ線グラフを書いていきます。みなさんは、思い出したくない過去はありますか?私はあります。自己啓発書を読み漁ってブログで紹介していた過去とか。

 前日に宿題を出されました。ざっくりで良いのでグラフを描いてくれということだったんですけども、上にも書いたように割とフラットに生きていて、著書にも書きましたがかなり飄々と生きているので、あまりこう上下がはっきりせず描けなかったんですね。なので、とりあえずGoogle Docsで年表だけ作りました。

自分年表

 そして当日を迎えるわけですけども、僕の予想としては、自分が重要視していることは「自分が創作したものに対して世の中の反応が得られること」であり、ワークに取り組んだ結果はそれに近いような結論が得られるだろう。そんな予測をしていました。ところが、この予測はいい意味で外れることになります。

 当日。そうだ!当日は YouTube でこのセッションの様子をライブ配信していました。結論としてはこれがすごく良くて、常時数名の方に見て頂いてたのですが、その適度な緊張感によりグダグダしないで済んだなと感じました。なにせ自分年表なので、グダグダ自分語りしてしまいそうなんですけども、ある程度は整理して喋るということができたんじゃないかと思います。ある程度ね。

 さて、オリエンテーションが始まりましたが、この辺は我流さんの安心感が発揮されるところです。ずっとコミュニティの中心にいてイベントだとかワークショップだとか経験豊富ですし、大学で授業をしていますから、いきなりワークに入るのではなくちゃんとしたオリエンテーションがあります。

 その中にテーマ設定があって、僕のテーマは「自分が何を望んでいるか」「これからどうやって生きていくか」というものでした。自分探し的な感じではなくて、心地よく生きていきたいな、くらいの感覚です。

 ただ、このnoteでは、自分年表グラフの内容というのには触れないでおきますね。大切なのは、頭の中を整理してもらったり、時には何かを引き出してもらったり、そうしながら自分の人生を振り返ることができたということ。そして、得られたもの。

個人ファシリテーション - 宮崎ひび さま - 自分年表

 ということで、いきなり今回のファシリテーションにより僕が得られたものについてお話しします。それは「非日常感」というキーワード。自分の中にはなかったワードですし、我流さんの中にもなかったと思います。それがファシリテーションの中で、ほろりと引き出された。ほろりと。これはすごい成果ですよ。

 ここで、僕が「キーワード」というもの重要にしているという説明が必要そうですね。人生の中でキーワードというものはすごく重要で、僕の場合は何か一つきっかけがあれば、それを一気に発展させるというのが得意です。

 本屋をぷらぷら歩いて、本を買うという目的ではないのですが、本の背表紙を眺めながらぷらぷら歩いて。そうしていると、キーワードを得られることがあります。そのキーワード持ち帰って発展させていく、ということをよくやっています。また、技術系の勉強会に参加したときに、そこで勉強しようという気は全然なくて、何か自分の知らないキーワードだとか、知っていたけどもあまり気にしてなかったキーワードというのを仕入れて、それも持ち帰って発展させる、という感じです。ですから、ひとつのキーワードがあれば、そこから人生を大きく膨らませることができると考えています。

 この辺の前提を我流さんには伝えていなかったので、僕が今回得られた成果のインパクトというのはそんなに把握されてないと思うんですけれども、本当にすごいインパクトです。アルキメデスの「エウレカ」だとか、ヘレン・ケラーの「ウォーター」だとか、それくらいのインパクトがあるんじゃないかなと思います。いや、ちょっと言い過ぎたかも。

 上にも書きましたけども、創作物を公開してその反応を得るというところが重要だと自分は考えるだろうと考えていました。(すこぶるメタな視点で)一方で、何も反応が得られなくても創作活動をするということをやっているのはなぜだろうというのもあります。有名になりたいとかバズりたいという気持ちもないし。そうすると、セッション前に予想していた「創作物とその反応」というのはちょっと違う気がするんですね。

非日常間

 そこで「非日常感」です。なるほど、何かを創るとか公開するとかいうのは、非日常感を得たかったからなんだと腑に落ちました。ですから、反応がなくてもいいんですね。それで言うと、散財をする時にも、特に必要ないもの買ってしまうのですが、それを買うことによって非日常感を得られるからだし、散歩をしている時に道に迷うのが好きなのですが、それも非日常感を得たいからだし。

 この「非日常感」がとてもいいなと思うのが、「反応を得たい」という場合の「反応」は定量的なので次第にエスカレートしていくことが予想されますが、「非日常感を得たい」は定性的であって、いつもとちょっと違いさえすればいいので、楽に日常に取り込むことができます。

 キーワードを発見したとしてもそれが過去にしか意味がないものであれば成果とは言えないので、将来につながるキーワードが必要なんですね。「非日常感」は、まさに将来につながるキーワードです。自分がどうしたいのか?とか、どうやって生きていくと心地いいんだろう?と考えた時に、いつもと少し違うというものを取り入れれば、自分は調子よく生きていけるんだなと気が付きました。

 さて、ファシリテーション受けてみての感想です。脱線や雑談もあり、例えば「デザイン格差」だとか「ペイフォワード」などのキーワードでも話が盛り上がりました。その辺の、普段ぽわっと考えていたキーワードを人と共有すことで、しかも、今回はファシリテーターとして「聴く」という態度をもって接してくれていますから、より、頭が整理がされます。さらに、重要そうなワードを強調してもらったり、視覚的にマーカーを引いてもらったり、話を面白がってもらったり。

 自分の人生なんて大そうなものではないですから、それをちゃんと聞いてくれるというのは、遠慮せずにアウトプットできるという点で良かったと思います。引きこもり生活でニンゲンの一族と会話をするのは久しぶりだったのですが、ちゃんと話ができてよかったです。何かに向かって誘導されてる感はなかったですよ。

ライカ

 セッションの最後のふりかえりの時間の中でも挙がったのですが、今後どうすればいいのか悩ましかったのはワークの時間ですね。今回は7時間にわたるオンライン濃厚接触で、続けて予定していたもう一つのワークに取り組んでもいいということだったのですが、僕の集中力が持たなそうだったので、いったん日を改めるということにしてもらいました。

 それならば、数日にまたがって分割してやればいいというアイデアもありますが、一気にやってしまうことのメリットもあったと思いますし、どういう時間配分で進めたらいいのかというのは悩ましいですね。自分年表のトピックを絞るべきだったかなという反省があったんですけども、「たくさんのアウトプット」が「良質な仮設」につながるということで、アウトプットが多いのは望ましいということでした。

 そうそう、ここで注意をしておかないといけないと思います。今回のワークの目標は、キーワードを見つけるということではありません。結果としてキーワードが見つかったというだけですし、最初からキーワードを見つけるという目的でワークに取り組んでいたら、うまくいかなかっただろうという気がします。その点は注意してください。

 最後に、僕が我流さんにファシリテーションをお願いした最大の理由をお話しします。僕は、我流さんはトライ&エラーの人だ、というイメージを持っています。いつでも試行錯誤している。今回、自粛警察のはびこるディストピアの中で、いち早くオンラインでのワークショップに取り組まれていました。

 そうすると何がいいかというと、俺に任せていれば大丈夫!というタイプのファシリテーターもいるかと思うのですが、そういう人は僕のことを型にはめて進めてしまうんじゃないかという不安があるんです。我が家は、あまり多くない家庭環境ということもありますし。一方で、トライ&エラーで柔軟に物事を進めている我流さんは、僕のこを型にはめずに進めてくれるんじゃないかなという期待感がありました。今回のセッションでは、昔から知っているにも関わらず、僕の普段の印象に囚われずに進めてもらうことができたと思います。

パンケーキ

 自分が使っていないガジェットやサービスのオススメは、できるだけしないようにしています。今回、我流さんのファシリテーションを受けてみて、もちろん人格的な安心感やコミュニティのお兄さんとしての安心感はあったのですが、個人向けファシリテーターというところは未知数だったところ(著書に関するファシリテーションはお願いしたことがあります)、とてもとても満足のいく結果が得られましたし、その過程も十分満足できるものでしたから、皆さんにもお勧めしたいと思いました。

 ファシリテーションの依頼はコチラまで。個人だけでなく、企業の依頼も。なんか、我流さんの宣伝記事みたいになったので、アレですね。ステまだと思われるのも不本意だし、我流さんの悪口書こうかな。それか、僕に連絡いただいて、僕が紹介料を受け取る感じでもいいですか?

 ちなみに、このnoteを書きながら取り入れた非日常は、これ実は音声入力で書いています。なので、いつもの感じの文章ではないですし、おかしいところもちょいちょい見られますが、まあ、いいんじゃないでしょうか。

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