気になる女流棋士を見つけた

王位戦第一局。
いろいろとすさまじい対局だった。

女流棋士の話をする前に、少しこの対局について気になったことを書いておく。

王位戦第一局の2日目、3時のおやつ時になろうかというとき、藤井七冠は千日手を打開しようと時間を使っていた。

なぜ、すぐに千日手を選ばずに打開しようとしたのか。

個人的に思ったのは、ひとつは将棋を追及していたから。もうひとつは将棋というゲームにおいて千日手は美しくないから。

このどちらにも共通していることがある。

それは数学的思考である。

自分がnoteで将棋の記事を書くときに再三にわたって書いていることではあるが、将棋の本質は数学であり、数学的思考が重要な要素であると考えている。そしてその数学的思考が強いのが藤井七冠である。

この千日手における数学的思考でもうひとつ気づいたのが、研究に関する取り組み方である。
あくまで推測ではあるが、藤井七冠は研究をするとき、将棋を追究しようとしているだろうということ。それ以外の棋士は、将棋で勝つための戦略を探すための研究であるということ。

前者は数学的思考であるが後者はそうではない。

実際には各棋士がどのように研究をしているかはわからないが、やはり、将棋は数学であるし、数学的思考で将棋に取り組んでいる(と個人的に思っている)藤井七冠は特に応援している(他の棋士も応援している)。


さて、この記事の本題だが、なんで最初に王位戦の話をしたかというと、実はこの王位戦をabematvで見ていたのだが、そこに聞き手として出ていた内山あや女流初段が気になったからである。

普段は聞き手の女流棋士に関してそんなに気になることはない。なぜ気になったのかと言えば、コメント欄でこの女流棋士が理系だと知ったからである。

それで少し調べたのだが、現在、大学に通っているもののレーティングは上位。そして理系で戦型は居飛車。これだけそろっていれば個人的には注目せざるを得ない。

そして調べている最中にもうひとり、4月に女流棋士になった中学生棋士、岩崎夏子女流2級を見つけた。好きな科目が数学ということはもう言うまでもない。

あとは前から注目している鎌田美礼女流2級。こちらも好きな科目が数学。

普通に考えると、将棋の本質は数学なのだから、数学が好きな人が将棋が好きになり、得意になるのは普通のこと。むしろ数学が苦手(嫌い)な人が将棋好きになるということが不思議と言える。


さて、現在、女流棋士のトップは福間女流五冠と西山女流三冠。どちらも基本の戦型は振り飛車であり、数学的思考が強いとは言えない。

だからこそ、理系的な素養を持っている女流棋士に注目している。

ただ、理系科目が得意だからと言っても数学的思考があるとは必ずしも言えない点は注意が必要になる。

いずれにせよ、他にも理系の女流棋士はいるかもしれないが、とりあえず、

内山あや女流初段
鎌田美礼女流2級
岩崎夏子女流2級

の3人に注目していく。

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