電話という鬼門
久しぶりに新聞に入っている求人広告を眺めた。
中には応募できそうな内容の求人もあった。
が、しかし、
その下には次のような文言が・・・、
「まずは、お気軽にお電話ください。」
いやいや、気軽に電話できるくらいなら今こんなに苦労していない。
軽度難聴の自分にとって、電話対応は鬼門である。仮に電話したとしてもいろいろと説明した挙句に結局不採用になることは目に見えている。そういう意味でもウェブ上でいろいろと完結できる就職サイトは非常にありがたい。
ところで、他の軽度・中等度難聴の方たちは電話に関してはどうしているのだろうか。自分の場合は、現時点では全く対応できないということはないのだが、何回か聞きなおしても聞き取れないこととかはやはりあるので、知らない人との電話はストレスになる。まあ、ここ数年、電話を使ったのは知っている人が相手で、なおかつ、片手で数えられるほどであるが・・・。
そういえば、新社会人も電話対応をやりたくないというニュースを見たことがあるような気がする。それが、事実だとしたら、軽度・中等度難聴の人にとっての電話対応のストレスはどれほどのものかは推して知るべしだろう。
と思ったが、健聴者にとっては難聴の人の聞こえ方などがわからないと思うので、恐らく、その苦労は想像できないだろう。
実際のところ、難聴のことを知っている人とやりとりをしていて困ったとき、こうすれば良いのではないかという提案をもらうときがある。しかしながら、その提案というのは大概的外れというか、それで解決するならとっくにやっているというようなものばかりである。こちらはどれくらい長い間、難聴と付き合っていると思っているのか、と言いたくなる。
それくらい一般的な理解がないというのが軽度・中等度難聴なのだろう。
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