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はじめてのソロキャンプ
森は思ったよりにぎやかで、
川は思ったより力強くて、
風は思ったより優しくて、
火は思ったよりわがままで、正直だった。
そして、僕は、、、
キャンプなんて小学生くらいのときに、連れて行ってもらったきりだ。
はじめて設営したテントは思ったよりも、まるで自分の家のような安らぎだった。
僕だけの家。しかもどこへでも行ける家。わくわくと安らぎが入り混じった新しい感情だ。
料理は想像以上に失敗した。醤油を忘れたり、ニンニクを忘れたり、コーンの水気が多かったり。
でも、アレンジインスタントラーメンはいつも以上に美味しかったし、ステーキは人生で今まで食べた肉の中で1番美味しかった。
ソロキャンプは何もない土地に、ひとりでテント言わば家を建て、火を起こして、食べるものをつくる。そして、寝る。「生きる」ってことを複雑なものを省いて、ぎゅっと凝縮したようなものだった。普段の生活はこれらに人が介入してきて、社会や、国、お金など、生活を複雑化する。
その複雑化したものを省いたときの生活はとても心が穏やかなものだった。
生きるってことは本当は穏やかで優しいものなのかもしれない、そう思った。
僕は今までひとりであることが寂しかったし、こわかった。このままひとりで生きていくのかもしれないと思うと悲しかった。
でも読書や文章を書くことや、ギター、料理は、生きることと、幸せの本質的な一面を持っていることに気付かされた。そしてそれはキャンプも同じだった。それはひとりだったからこそ自らで動いて、気付いたのだと思う。
ひとりだろうと、誰かと共に生きようと、僕が僕であることはずっと変わらない。大事なのは自分らしくあることと、新しいことに気付けるかだ。
またひとつ、新しくキャンプというものから、新しいことに気付けたと思う。
これもまたひとりだったから、なのかもしれない。
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