見出し画像

日本株でシステムトレードする方法(TradingView経由2パターン)

TradingViewは便利なチャートツールですが、実際に発注を行う場合はどうしても別のツールなどを経由する必要があります。比較的有名なのはGoogle Apps ScriptやPythonを利用するやり方ですが、プログラミング初心者にはかなり敷居が高いため、TradingViewのアラート機能で通知だけ設定する人も多いのではないかと思います。

TradingViewのアラート機能を使ったことが無い人に説明すると、「設定した条件を満たした時に通知する」機能です。価格に対して設定した場合は価格が上がったら通知が来ますし、インジケーター・ストラテジーに設定すれば細かく条件を付けて通知が来るようにすることができます。

この便利なアラート機能と組み合わせて、プログラミング技術がある程度なくても簡単にシステムトレードを行う2つの方法を、このnoteではご紹介しています。

①メールdeオーダー

引用:メールdeオーダーwith TradingView https://mdolp.autore.jp/

メールdeオーダー公式はこちら
こちらのメールdeオーダーは、オートマチックトレード株式会社のサービスになります。TradingViewからアラートを配信し、メールdeオーダーで受信することで、メールdeオーダーが自動で証券会社に発注を行ってくれます。日本の個別株の他、FX・日経225先物も取引可能です。
取り扱う投資によって対応証券会社が違うので注意が必要です。

トップ画面↓

取引結果の確認画面↓


②トレスタ

トレスタ公式はこちら
トレスタ(正式名称:Trade Stand)は、株式会社ナレッジクリエイションのサービスです。メールdeオーダーと同じくTradingViewからアラートを配信し、トレスタで受信することで自動で証券会社に発注が行われます。
メールdeオーダーと違い、トレスタで取引できるのは日本株だけです。
対応証券会社は現在立花証券e支店のみとのこと。

トップ画面↓

取引結果の確認画面↓


自動売買方法

必要なものは、それぞれのプラットフォームのアカウントと、TradingViewの有料アカウント、対応の証券口座です。
またTradingViewのストラテジーも必要ですが、これはTradingViewで沢山無料公開されているのでまずはそれを使いましょう。チャネルブレイクアウトやRSIなどがおすすめです。
自動売買を行うまでの手順もほぼ同じです。

①TradingViewのアカウントを作って有料プランに入る。
※無料だと自動売買に必要なWebhook通知機能が無いため、最低でもProプランに入る。
②メールdeオーダーorトレスタのアカウントをつくる。
③TradingViewのチャートにストラテジーをセットする。
④TradingViewのアラートの設定をする。
(⑤実際の投資金で取引する場合は証券口座との連携作業が必要)

④のアラート設定の部分はメールdeオーダーとトレスタで若干異なります。
2つともアラートを作成する時にメッセージ欄に指定の文章を入力する必要があります。

メールdeオーダーの場合…『現物買 7203』『現物売 7203』のように、注文種別と銘柄コードを記入する必要があります。
トレスタの場合…トレスタの専用のコピー項目をクリックしてコピペする必要があります。


各サービスの料金

2つとも有料プランに登録する場合は月額料金が発生します。プラン形態・料金は投資金額によって異なります。

メールdeオーダーの場合…
建玉総額10万円⇒月額110円
建玉総額50万円まで⇒月額550円
というように全部で9個のプランがあるります。最低月110円~最高22000円でプランがかなり細かく分かれています。

トレスタの場合…
建玉総額200万円⇒月額980円
建玉総額500万円まで⇒月額1980円
など、全部で4個のプランがあります。プランの分かれ方がかなりざっくりしていますが、投資金を100万円と仮定するならトレスタのが安いです。

ちなみに、メールdeオーダーもトレスタもデモ取引できるのですがお試しで使う場合はどちらも無料で使えます。


2つのサービスの主な違い

1,取り扱っている金融商品
メールdeオーダー⇒日本株・FX・日経225先物
トレードスタンド⇒日本株のみ

2,対応している証券会社
メールdeオーダー⇒auカブコム証券
トレードスタンド⇒立花証券e支店

3,月額料金
例①投資金50万で取引する場合
メールdeオーダー⇒550円
トレードスタンド⇒980円(※200万までのプランしかない)
例②投資金1000万で取引する場合
メールdeオーダー⇒11000円
トレードスタンド⇒3980円


結論:どちらが使いやすいか

ここまで書いてあれですがどちらが使いやすいのか?どちらのがいいのか?という点については完全に使う人の使い方によります。

例えばトレスタが対応している立花証券e支店はマイナーな上に郵送でしか口座開設が行えなかったり不便なことも多いです。逆にメールdeオーダーが対応しているauカブコム証券は有名ですし、元々口座を持っている人は口座開設の手間が省けるので楽に自動売買を始められますが、500万以上の投資金で運用する場合は月額料金が少し高いです。

自分はどちらもデモ取引を試していますが自動売買方法については本当に大差ないため、『auカブコム証券の口座を持っている&口座を持つ予定がある、または投資金50万くらいまで』という人はメールdeオーダー、『証券会社にこだわりがない、または投資金100万以上がいい』という人はトレスタが合っているかと思います。

メールdeオーダーもトレスタもデモ取引機能があり無料でも十分機能の確認ができるので、是非一度使ってみてください。

メールdeオーダー公式はこちら
トレスタ公式はこちら

TradingViewのストラテジーはPineスクリプトで自作することもできます。

Pineスクリプトとは?覚えるとシステムトレードが可能?
https://note.com/hiajiemka9/n/n3bf92fe29f51

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?