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生後7ヶ月の赤ちゃんを連れて初めての家族旅行。箱根の「南風荘」がとにかく神だった

今から3ヶ月前の2024年1月。娘が生後7ヶ月のときに、初めて家族旅行に行きました。行き先は箱根。泊まったのは箱根湯本にある「ホテル南風荘」。

結論から言うと、ホテル南風荘、神でした。お部屋や料理、お風呂、サービスなどが総じて最高。夫も娘も大満足の旅行となりました。

部屋にはバウンサーやバンボ、オムツ用ゴミ箱などのグッズが準備されていたり、客室露天風呂にはベビーバスや赤ちゃん用のボディソープがあったりするので、赤ちゃんをお世話するのにあるとうれしいグッズが豊富。最低限の荷物で泊まれます。

よすぎたので何回でも行きたい。知人にもゴリ押ししている(迷惑…)赤ちゃんがいる家族みんな一度は行ってほしい。

あまりにもよかったので、家族3人でホテル南風荘に泊まったときの体験をまとめました。どんな基準で旅行先を選んだのかもあわせて書いたので、これから赤ちゃんとの初めての旅行を考えている人は、体験談のひとつとして読んでほしいです。

家族旅行をしようと思ったきっかけ

家族旅行をしようと思ったきっかけは、完全に「タイミングがよかったから」です。

夫は激務のため、次いつ連続で休みがとれるかがわかりません。家族旅行を決めた月にたまたま2日連続の休みがあり、夫の誕生日の近くでもあったことから「これはもうこのタイミングで行くしかない!」と半ば勢いで決めました。

また、「赤ちゃん連れの旅行っていつから大丈夫なのかな」と思って調べたときに「生後5〜8ヶ月前後」と書かれていたことから「そろそろ大丈夫かな」と思い、旅行デビューを決めました。

私自身も「そろそろ旅行に行きたい……!」と思っていたタイミングだったので、ちょうど良かったのかもしれません。親のエゴと言ってしまえばそれまでかもしれませんが、「家族3人の思い出を可能なかぎり増やしたい」という思いがありました。

旅行先を選ぶ基準

旅行先を選ぶ際、「夫の行きたいところ」「赤ちゃんに負担がかからないところ」であることを重視しました。

夫は温泉が好きなので候補は温泉地。日本全国の温泉地から、行ってみたいところを候補で挙げてもらいました。

また、今回の旅行はホテルでの滞在をメインにしました。ただでさえ旅行は娘にとっては刺激が多いので、少しでも娘への負担を減らすため、自分たちもゆとりを持って旅行をするため、ゆっくりと過ごせる旅行先をリサーチ。

移動手段も車で移動できるところにしました。娘はベビーカーでじっとしているのが苦手。電車に乗ると秒で飽きてしまうので、終着駅までおもちゃや動画でなんとか気を紛らわせるのが日常。一方で、車の移動であれば泣くことも滅多になく、すぐに寝てしまいます。

大人も子どもも楽しめる旅行になるよう試行錯誤した結果、住んでいた秦野市から近い「箱根」に決めました。

ホテルを選ぶ基準

行き先が決まり、次に重要なのは「宿選び」。夫の希望を取り入れつつ、「赤ちゃんを連れた旅行で安心して泊まれるかどうか」を重視しました。特に意識したのは以下の5つ。

赤ちゃんが泊まった実績があるか

赤ちゃんを連れての初めての旅行だったので、宿のサイトで「赤ちゃん歓迎」を謳っていたり、赤ちゃんを連れて行ったことがある人の口コミを読んだりして、宿を探しました。

赤ちゃんは、産まれたのが1ヶ月ちがうだけでもできることにバラつきがあります。ねんねだけの子やハイハイする子、歩ける子など人それぞれ。当時の娘はずり這いが始まった時期。同じような状況の人の口コミを参考にして、宿の情報を集めました。

ベビーグッズがあるか

私はいつも旅行に行くとき「あれも必要かな、これも必要かな、とりあえず持っていくか……」となり、荷物がいっぱいになってしまう人。1泊2日の旅行なのになぜか3泊4日旅行用のスーツケースがパンパンになるほど、荷物の取捨選択が下手です。

赤ちゃんの荷物は想像以上に多いので、自分の荷物は極限まで減らさなければなりません。このままだと赤ちゃんの荷物が入らないと案じた私は、オムツ用のゴミ箱や赤ちゃん用ボディーソープ、バウンサーなど、普段使用しているグッズがあるところを探しました。

和室があるか

宿を選ぶ上で選択肢として出てくるのが「和室か洋室か」。自分1人だけや夫と2人であればそんなにこだわらないポイントですが、今回は赤ちゃん連れ。「洋室だと赤ちゃんベッドから落ちてしまうのではないか?」という懸念が浮かび上がりました。

ホテルによってはベビーベッドを用意してくれたり柵をつけてくれたりするところもありますが、当時の娘はよく動き回り、家のベッドで寝かせていても落ちそうになることが多々。心配事を少しでも減らすためにも、今回は畳のある和室があるかを重視しました。

客室露天風呂があるか

ホテルによっては、温泉の大浴場に入る際に「オムツが取れていない乳幼児は入浴禁止」としているところもあるので、客室露天風呂があるところを探しました。

当初は「貸切風呂があるところでもいいかな」と思っていましたが、娘を連れての移動すら億劫だった私()。「部屋内で完結できる客室露天風呂の方が周りにも迷惑をかけないし、自分のペースでお風呂に入れるから気が楽!」と考えていたので、予算が上がるのを承知で客室露天風呂があるところにしました。

部屋で食事が食べられるか

部屋食や食事処、バイキングなど宿泊先によって食事の提供はさまざま。夕食はゆっくりしたかったこともあり、落ち着いて食べられそうな「部屋食」があるところにしました。また、せっかくなので宿のサイトやSNSの写真を見て「ここの料理おいしそう〜!食べたい!」と思うところにしました。

ちなみに、朝食はバイキング。夫は朝食でいろいろな種類の料理を食べるのが好きなので、その要望を叶えるべく朝食バイキングがあるところを選定。事前に子ども用の食器や椅子があるか確認しました。

夫の希望と娘が安心して泊まれるかを判断した結果、今回泊まる宿を「ホテル南風荘」に決めました。

いざ箱根へ、ホテル南風荘に到着

宿を決め、いざ箱根へ出発。夫の運転で車に乗り、高速を走ること約1時間。ホテル南風荘に到着しました。案の定、娘は出発してから到着するまでぐっすりお昼寝。

ホテル前の玄関に車を停めると、スタッフさんが出てきて駐車場まで運転してくれました。ロビーで受付を済ませた後は、仲居さんが部屋まで案内。

私たちが今回泊まったのは温泉露天風呂付客室の10畳の和室の部屋でした。写真よりも広い。そしてきれい。抱っこしていた娘を下ろすと、畳の上をずり這いで元気に動き回っていました。

部屋の端から端までずり這いする娘

今回泊まった「ホテル南風荘」は、じゃらん5期連続関東甲信越エリア1位にも選ばれていて、設立から55年以上の歴史を誇る老舗。部屋数は全部で112室あるとのこと。部屋タイプによって雰囲気は異なるそうで、ベッドが好みの人は和洋室を利用するのもよさそうです。

夕食は19時に部屋食を予約していたので、それまで箱根湯本駅周辺を散策しました。箱根湯本駅までは徒歩だと約20分ちょっと。車では約5分とのこと。箱根湯本駅からバスが出ているみたいなので、電車で行く人は有料のバスに乗ってホテルまで行くのでもいいかもしれません。

箱根湯本駅周辺は食べ歩きのお店がいっぱい。18時になると閉まってしまうお店も多いので、お店を訪れる際は早めの時間の方がいろいろなお店を巡れる印象。ホテル内に売店はありますが、駅前のコンビニで買いこんでおくと夜遅くに「お菓子がほしい!つまみがほしい!」となっても困らないだろうな〜と思いました。

部屋での夕食

箱根湯本駅を散策し、19時すぎに夕食。夕食の部屋食は季節の和会席でした。スタンダードのプランで予約しましたが、「これでスタンダード……?豪華すぎん……?」と思うほどのラインナップ。

お品書き

このとき娘はまだ1日1回の離乳食。お昼に離乳食を済ませていたので、夕食は大人だけで食べました。

季節の会席料理

授乳中だったので、事前にその旨を相談したところ、食前酒をオレンジジュースに変えてもらいました。ありがたい。夫の誕生日が近い旨も伝えると、サービスで鮭のカマをつけてくれました。初めて食べた鮭のカマは脂がのっていますがくどくなく、食べやすかったです。

どれも魅力的な料理でしたが、特に印象に残っているのは相州和牛の豆乳鍋。「牛肉と豆乳鍋……?」と思うかもしれませんが、これが意外とマッチ。お肉と野菜が交互に進みました。夢中で食べ進めていたので、写真を撮り忘れました。それも思い出。

露天風呂にて入浴

大人たちの夕食を終えた後は、娘をお風呂に。赤ちゃん用のベビーバスだけではなく、ボディソープも置いてありました。

客室露天風呂

ベビーバスで娘をささっと洗い、一緒に露天風呂に入浴。初めての露天風呂に、娘は神妙な顔をしながら浸かっていました。

「娘をいかに楽に入れるか」を目的としていたので自分も部屋のお風呂で済ませるつもりでしたが、夫に「せっかくだから温泉楽しんできなよ!」と言われたので、娘を寝かしつけた後、私も大浴場の温泉に入りました。ありがとう夫。

南風荘では、1階の「いちの湯」と地下1階にある「にの湯」という2種類の温泉が楽しめます。この日入ったのは「にの湯」。脱衣所は広くベビーベッドもあり、大浴場の中にも子ども用の椅子があったので、客室露天風呂が付いていない部屋の人でも来やすい印象でした。

22時過ぎの大浴場はちらほら人はいるものの混雑している印象はなく、比較的ゆったりとしていました。

「にの湯」に向かう途中に卓球台があり、学生たちが遊んでいました。学生同士の旅行で訪れてもたのしそうです。

「せっかく旅行に来たんだから夜ふかしするぞ〜!」と意気込んでいたものの、普段から寝不足だったこともあり、その日は部屋に帰った瞬間布団に寝転がり爆睡しました。

朝食は食事処でバイキング

朝目が覚めると、私よりも先に起きて1人でおもちゃと遊んでいた娘。可愛いかったけど、音も立てずに遊んでいたからちょっとこわい。

そんなはじめての出来事を経験した後、朝食は別館6階にある食事処「ビューラウンジみなみかぜ」で食べました。子ども連れに人気のホテルということもあり、赤ちゃん連れや子ども連れの家族もちらほら。

赤ちゃん用の椅子を用意してもらい、準備してもらった席に着席。夫と交代で娘を見つつ、朝食を取りに行きました。

夫が朝食を取りに行く中、大人しく待つ娘

朝食のバイキングは和洋食のメニューでスイーツも豊富。特においしかったのは板前さんが目の前でつくる「だし巻き卵」。板前さんが軽やかな手つきで卵焼きをつくる様が鮮やかで、焼きあがるまでの過程をじっと眺めてしまいました。出来立てのだし巻き卵はふわっふわ。出汁の味がきいている優しい味。板前さんに2、3回作ってもらいました。

感想

控えめに言って最高でした。部屋も料理もお風呂も大満足。料理は季節ごとにメニューが変わるらしいので、またちがう季節にも来たい思える内容でした。個人的に赤ちゃんを連れての初めての旅行にぴったりなホテル。まさに神。

バウンサーでまったりする娘

赤ちゃんを連れての初めての旅行でしたが、娘も比較的落ち着いており、たのしそうにしていたのでよかったです。実は当初赤ちゃん連れの旅行にちょっと後ろ向きだった夫でしたが、帰るときには「また定期的に家族旅行したいね」と言ってくれました。泣ける。

また、夫の誕生日が近かったこともあり、仲居さんが家族3人の記念写真を撮影してくれました。大人も子どもも楽しめ、家族の思い出がまた1つ増えた旅行となりよかったです。

※余談ですが、この旅行で娘は初めて「パパ」らしき言葉を発しました。あまりにも突然の出来事だったので夫婦2人して叫んで喜んだのもよい思い出。

次はいつ旅行に行けるかな。

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