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お金は人を悪くする?

こんにちは、Hi_Kickです。
本日は、お金と人生の話。

多くもらえることに越したことはないお金。
一方で、多く貰いすぎると厄介な問題を抱えるお金。

お金があって生活が成り立ち、生活をするためにお金を稼ぐ。

少しトーンダウンの風潮はあるものの、依然として消費社会の真っ只中に生きる上で、お金との向き合い方について考えたいと思います。

考え始めたきっかけ

当初は夢追い方のキャリアを志向していたものの、現実を知り、お金に走っっていった。その先にあったものは大きな壁でした。というのはオチ。

<夢追い人(仮)⇒薄給ソルジャー>
(自分なりに)高い志を持って新卒入社したアパレル会社。
入社前から温めていた企画を基に、事業計画書・販促物・製品仕様を甘々ながらまとめて提出するも、「これは君の仕事ではない」と一蹴されました。

手取り15万弱、苦しいながらも楽しい仕事がしたいと飛び込んだ会社でしたが、ものの見事に当てが外れて、薄給ソルジャーとなりました。

1年、2年と経つ内にソルジャー化していく脳みそ
世の中に新しい価値観を提供したい ⇒ 30歳までに年収1,000万円稼ぐ
いつしか目標は上位ソルジャーを目指す事に変わっていました。

<薄給ソルジャー⇒高給ソルジャー>
それからはタバコ業⇒コンサル業、といずれも外資資本で高給ソルジャーになれる環境を渡り歩いていたのでした。

1社目のコンサル会社でソルジャーながらも一人前になり、目標年収をクリアしたあたりからでしょうか、急激に脱力感が湧いてきました。
冷静に考えたらこの仕事は面白くない、稼げども税金で飛んでいく。

過労と加齢で太り、ハゲかけ始めたこともあり、年10%超で昇給していく世界からトーンダウンすることを決意しました。

<高給ソルジャー⇒夢追い人>
やはり夢は人々の生活の中にあり。新卒の頃の仮説を基に小売業に転身。
「食を通じて、今までにない価値観を提供したい」意気揚々と行ったものの、結局は”会社”であってソルジャーの行進を続けるのでした。

これは従属関係の問題だなと、社会人13年目にして気付き、自分で事業を起こすことを前提に物事を考えるようになりました。

日本のサラリーマン、特に若い人はお金に縁がない人が多い。

そんな中でお金を求め、自分を捨て、ソルジャー化する。
周到に用意された罠なんだろうなぁ、と思うところ。

本当はお金があれば色んな事ができる、とても良い物であるにも関わらず、なんか汚く、汚されてしまっている様な感覚を持っています。

ちなみに今は、というと
<夢追い人⇒高給ソルジャー 兼 夢捏ね人>
”会社に使われる”⇒”自分で動かす”を目標に企業という夢を持ちながら、実現する為に必要な資金の確保と、現実的な夢の実現方法を捏ねている段階です。
結局ソルジャーのままですが、夢があるだけ幾分ヘルシーです。

お金無限ループ

つい先日、1社目のコンサル会社、高給ソルジャーになれた会社の同期の結婚式に参加しました。コロナ禍ゆえ、人は少なかったが仲の良い同期たちとのアップデートを楽しみました。

彼らは子持ち、奥さんは専業主婦ということもあり、「家を買った」「車が古くなって買い替えたい」「来年には娘が幼稚園」、色々と要り様な状況でした。
一方で、今の仕事がつまらない。激務。顔はなんだか疲れていました。
(世間から見ると信じられない位の高給取り)

始まりました、お金無限ループ
稼ぐ⇒生活が潤う⇒維持する為に更に必要⇒更に稼ぐ⇒もっと必要

これが経済循環というものだ!というのが消費社会なのでしょうが、本当にキリがない。
そしてこれは高給ソルジャーだけの問題ではなく薄給ソルジャーでも起きる話。
お金がお金を必要とする状態。これは本当に怖い。

ちなみに彼らは一馬力で稼いでいることもあり、嫌でも止められない。転職したくても年収は確実に下がるから動けない、とデッドロック状態でした。

結論、お金は悪いものか?NO!

いやいやそんなことはない。
家や車も持てる、娘が幼稚園にも行ける。良いことじゃないですか。

でも疲弊するソルジャーじゃないですか?
家族からは「ATM」何て呼ばれて冷遇されるじゃないですか?

この状況を鑑みると、お金自体が悪者ではない気がします。

結局のところ、我々ソルジャーを前提とすると、
物的な幸せ=お金、精神的な幸せ≠お金(家族との時間とか)が成り立つ。

つまりは、
ソルジャーは物的な幸せと精神的な幸せを共存させるのが難しい。

稼いで浪費して、自分で首しめているだけなのではないか?
そんな声もある気がしますが、経済発展したサービスを享受しようとする動き自体は何も悪くない。
みんなでエコでロハスな野外生活が正、とは言えないはずです。

では、悪いのはだれか?

これは外に原因を求めるときりがないと思っています。

主従教育をしている学校、伝統的なサラリーマン像、給料を出し渋る会社、伝統的な夫と妻の関係性、どれを取っても間違いと言えない。

ソルジャーになってしまった人は周りを呪ったところで状況は変わらず、これから社会に出る人は周りを恐れていても現実のものとなるだけ。

結局は自分次第、お金を悪者にしているのは自分です。

先程の「ATM」発言の通り、会社と家庭の衝突は万人に起きうる話。
薄給激務の会社だと嘆いても、薄給も激務も変わりません。

収入の面では転職、副業、投資など。伴って時間の面でも収入との見合いでコントロールできるものがあるはず。
隷属的な関係から生まれるお金だけを頼りにしていると精神的な幸せをGetするのは難しいのかなと思います。

どうしたらよいか?

Cash is Kingとはよく言ったもので、何をするにもお金は顔を出します。
家計の見直しで改善できれば良いのでしょうが、現実はそんな小手先だけでは解決することがないのがお金の問題です。

(余談ですが、)
会社としては元気な内はガンガン働いてもらいたい訳で、大きな成果を上げたからといって、老後まで苦労しないお金を渡したら優秀で感度の良い人は辞めちゃう。程よく「ありがたいなー」と思う程度のお金をインセンティブとして渡すのが関の山です。

シンプルに言ってしまえば、身一つで生活に必要なお金を稼げること

「必要なお金」というのは生活水準によって異なりますが、Uber配達員やっても月15万円、フリーコンサルで身を立てられれば月100万は貰えます。

一つの収入減に依存しないことも重要。私自身、貯蓄を切り崩して不動産運営を行っています。いわゆる副業の世界で生活費の半分でも稼げれば、(今の会社が嫌ならば)現職に留まることだけを考えなくても良いはずです。

(ここも余談ですが、)
今の会社で貰っている給料を、独立しても貰うことができるか?Noの人は注意が必要で、一般的には会社へのマージンがない分、多く貰えるものです。
要は”会社ナイズド”された人材になっていて、辞めないように適度に良い給料を与えてロックインしている状態だと思われます。

四面楚歌、上向けば空がある。
柔軟な世の中になってきているので、本気になれば道はある。
動かないことで楚歌を聞かされ続け、苦しみ、お金が悪者になる。

私もまだ楚歌を聞き続けている状態ですが、どこに飛ぼうかなと思っているだけで、かなり気が紛れるものです。

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