別れの季節の始まり

慣れ親しんだ環境が変わろうとしている。
先輩方は卒業し、私たちは進級する。
一緒に学んできた人たちと、初めて切磋琢磨し合えたライバルと呼べる仲間たちと離れる。

気持ちは常に前を向いてはいるものの、どこか名残惜しい気持ちが残る。
一度繋いだ手を離すときに、離れていく手の隙間から入る空気に触れて冷たさを感じて、離れたくない、もう一度繋ぎ直したいと思う気持ちと同じ感じ。


先日、サークルの追いコンをやった。
終わってからずっと心がふわふわしている。
特に小洒落たことはしなかったけれど、ちゃんと追い出せたと思う。

サークルに入ったときからずっと近くにいた、ひとつ学年が上の先輩たち。
その先輩たちがあと少しで卒業し、社会人となる。
それがひどく不思議で、自分達も来年は同じ立場にいるのだと考えると時が過ぎるのは早すぎると思ってしまう。
「時よ止まれ」とはこんな時に使うのだろう。

私にとって一つ上の学年の先輩方は何でも話せる相手だったし、1番頼りがいのある人たちだった。
時には同級生よりも話しやすいこともあった。
たくさんお世話になった。
たくさん迷惑もかけた。
1番長く、楽しい時間を過ごせた。
感謝しかない。

ああ、寂しいな。
また会えることくらいわかっているけど、まだ一緒にいたいな。
…こんなこと、気恥ずかしくて直接言えないや。笑



ではまた。
ごきげんよう。

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