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フルイドだよって話、他。

備忘録です。

しっくりくる言葉がなかった

自分が何者かわからなくて、ずっとノンバイナリーとかXジェンダー、クエスチョニングを名乗っていたのだけど、最近他にしっくりくる言葉を見つけた。

以前に名乗っていたものは、自分がバイ(あるいはパン)であることと、女性らしさの押し付けから逃げたいという気持ちが影響している気がする。
自分の体は明らかに女性のものでそこに異和を感じていないのだけど、社会的に女として扱われるのは嫌。

女性扱いが嫌だ
→女性ではないかもしれない
→でも体に違和感はない
→クエスチョニング?無性?
と思っていたしそれで納得もしていた。よくわかんないということ、悩んでいること、決まらないことにアイデンティティを感じていた!

でも、社会への反発の気持ちが強いだけで、男女の格差がない世界に私がそのまま生まれ変わったとしたら同じものを名乗るか?と思うと違う気がした。

(反発の気持ちの中には、「私は可愛くない」という女の子らしさ競争への諦念、学業や仕事に本気になれないことへの不満などを含む。それなら女でなんかいてやらないぞという思い。極めてジェンダー的なところでセックスではなかった、理性で自分の性別を無性他に決めていたと今なら思う)

ジェンダーフルイドなるもの

最近ジェンダーフルイドという言葉を知ってびっくり、「これだ!!」となりました。

ジェンダーフルイド(英語:Gender fluid)は、性の多様性を理解するうえで身近な概念ではないだろうか。 これは、ジェンダーが流動的、つまり「自分は男だ/女だ」とはっきりと自身のジェンダー定義をせず、その時々によってさまざまな性別を行き来する考え方のこと。

IDEAS FOR GOOD

決めなくていいんだ!ってなった。
男女どちらかに決めなくてもいいし、男女どちらでもないことにも決めなくていい、変わっていいんだって思った。アイデンティティって、固定のものだと思っていたから。
この言葉を知ってより自由に振る舞える気がしてきた。今日の私は女の子だし、あの日の私は少年だった。そういうことだ。

恋愛遍歴

遍歴を説明したら不定性、流動性が少しは伝わるだろうか?
私の恋愛遍歴はいろいろあるけれども。例えば、ある女の子と付き合うときは彼氏扱いされるから自分を男寄りに感じてそんな自分を作っていたし、他の女といたときは性別を感じなかったし、彼氏がいたときは私は女の子だった。性別がないとか迷っているとかいうわけではなくて、そのときそのときでありたい姿が違ったみたい!(そしてそれに合わせて体つきも変わったし生理周期にも影響した。)

この何にもなりきらない感じが不安定で怖くて、自分を見失いそうで不安だったのは覚えてる。定まらないのは不安だし、マイノリティでもあるから確定で周りの目が痛いのがしんどかった。今は結構自分のアイデンティティとしてこの流動性を愛せているけれど。

流される弱さ

ただなんとなく引っかかるのは、この揺れが、他人ベースであるということ。

異性愛者の女の子に好かれたから、男に寄る。
異性愛者の男性に好かれたから女でいる。
性別を気にしない強い子を好いたから無に近づく。

それでいいのかもしれないけど、自分で自分を決められない感じがちょっとだけ気持ち悪いというか情けないなぁとも思う。
悪く言えば流されているというか。相手の好きなものになれると言えば悪くないのだけど。誰のことも愛せて、いろんな人に愛してもらえるから。
でもやっぱり、自分は他の面でも自我のなさに悩んでいるからちょっと怖いところではある。弱い。

理性で恋愛してる

(この話は別のノートでも書きます。)

誰でも愛せるといえば。自分の性別について考えすぎて、直感的な恋愛的なものとは縁が切れてしまったように感じる。(精神的な成長のせいもあるかも。)
私の友人にもいるのだけど、人間性を見てそれで恋愛してるから、そこに性別がいらないっていうか、この人と一緒にいられたらいいなって思うそこに性が入ってこない。
誰といたいか自分で選んでそれに好かれる振る舞いをする、なんだか理性的な恋愛をしているなぁと思った。大人になったのかな。みんなそんなものか。

でも、私の周りの賢い人たちで、「好き」をかなり理性的に感じる(考える?捉える?)人が、「私はただの異性愛者ではないと思う」と言う様を数人分見ているので、(私を賢いというわけではないが、)考えすぎた人、知りすぎた人、学んだ人……には自分のSOGIまでかき乱されるのがありがちな悩みなのかなぁとも思ってみたり。

おわりに

これからも自認は変わるかもしれないけど、今はこのフルイドという名前に納得して自信を持って愛せています。
ただ、体が一方の性であることの暴力性は否めないので、また別のノートで。

メカ

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