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オーバーヒートなんて

1年ほど前のこと

この写真を撮った直後に、車(社用車)がオーバーヒートを起こしたんです

車の免許を取得してから長い年月の間で

プライベートでも仕事でもオーバーヒートなんて体験した事がないのに、、、

そして

19歳の時にカリフォルニアへ行った時のことを思い出した

今でも鮮明に覚えている光景

ドラッグストアの駐車場で初老の白いひげを携えた男性が、1ガロンはありそうなお水のペットボトルをクーラントへと勢いよくドクドクと流し込んでいる光景

なぜか知らないけれど、今だによく覚えています

きっと19歳の青二才のすっとこどっこいの初の海外生活では、衝撃的なシーンだったのだと思います(日本では、なかなかお目にかかれない…見た事がない)

カリフォルニア州では2年に1度の排気ガス検査があるだけで日本の様な車検制度は当時はなかったんですね当時は(現在は分かりませんが、、)

だからアメリカ人にとっては、ごくごく日常的な光景だったのかもしれないです

まさか、ぼくがカリフォルニアでの初老の男性がクーラントへ水を入れるあの光景を、、、、実体験するなんて

ボンネットから白い煙がモクモク出てくるのは、映画やテレビのワンシーンだと思っていたのに

すぐ目の前には、トンネルが大きな口を開けて待ち構えていました

しかし、幸いにもトンネル内の側道は車1台分の停車出来るスペースが確保されていて、すんなりと車を寄せる事ができました

クールダウン!クールダウン!エンジンの火照りを冷ましておくれよ。。

と懇願をしたけれど、、、

車に乗る前には、必ず「どうぞ気を合わせ1日よろしくお願いいたします」と車に挨拶をしていたんだけど、、、

車(社用車)も、毎日の頑張りの結果30万キロを走り抜いて来た疲労が原因で、体が悲鳴をあげてしまったんだよね

結局のところは、自力走行して会社に戻れるほどに復活した車(社用車)だったんですが、、、まぁーたしかに終わってみれば、終始スムーズに良きタイミングで解決していました

そんなこんなで、ボンネットの隙間からグレーの怪しい煙が漏れ上がっていた、まさにその時に

ナイスなタイミングでパトカーが通りがかり、車(社用車)の後方に停車してくれたのです

後方に注意を払いながら、頼もしいさが溢れた独特の雰囲気を醸し出しながら、パトカーから降りて来たひとりの警察官

警察官の彼は、すぐさま事情を把握してくれてNEXCO東日本に連絡してくれました

警察官の彼は、後続車事故防止のために赤い円錐形のコーンを、チェスの駒を置くように設置してくれました

そして、何事もなかったかのように、動けなくなった車(社用車)の横を流れる走行車線へと消えて行きました

煙のニオイがする車内で待つこと数分

イエローがベースの大きな四輪駆動車でNEXCO東日本の人が到着された

応急処置を分かりやすく説明してくれて、クーラントに入れるお水を提供してくれた

ちなみに応急処置として、クーラントに専用液以外のもの(お水)を入れれば取り敢えず走行可能になるけれど

今後、そのオーバーヒートした車を運転するのなら、水を入れてしまったクーラントをちゃんと洗浄しないと、クーラント液が入れられないと言う事も教えてくれました

警察官の人も、NEXCO東日本の人も優しくて頼りになる存在でした

有り難うございました

現場でぼくのような一般市民を守る仕事をされている存在って、なんだか素晴らしいなって感じました

ぼくは誰かを守る仕事をしている訳ではないけれど、日日の生活の中で何かが起こった時には落ち着いて声をかけられるように意識して生きて行きたいと思います


追記
オーバーヒートから後日のこと、会社の人が例のオーバーヒートした車(社用車)を運転して千葉方面へ出かけました

その日の帰り道のサービスエリアで、彼がトイレに行っていた間に事件は起きました

彼がトイレから車に戻ってくると、社用車の周りに人だかりが、、、

なんと、車(社用車)のエンジンの下からハンバーグにたっぷりかけたソースみたいに、緑色のクーラント液が漏れていたのだそうです

そして、長い年月を走り続けた、30万キロ超という距離と時間を経験した車(社用車)は永眠されました

地球から月までが38万キロ

そんな距離、ぼくには走れない

でも、彼に乗ればそれは可能となる

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