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やっと言語化できた前職で感じていたモヤモヤと私が求めていた環境

いつの間にかこんにちは2021年。あけましておめでとうございます。

2度目の緊急事態宣言。といいながらも実質飲食店への時短要請。うちの会社も今回は出社禁止にはならず(リモートワーク推奨ですが)、社内でしかできない仕事があるときは出社しています。それにしても、当たり前のように満員電車なのだが、この密状態もなんとかしなければいけないのでは?


さて、一昨年末に今の会社に内定をいただいており、あと2か月で入社して1年を迎えようとしています。早いなあ。内定もらったときは、まさかこんなにオンライン授業を運営する未来が待っていると思っていませんでした。笑

自分の母校である、とある大学の授業も担当しているのですが、卒業生のお話ということで、私が卒業生として登壇させていただきました。そこで、何を話そうかなと。自分の大学生活は教員目指して一直線で、就職活動もほとんどしていなくて、そんな先輩の話聞いて面白いのかなと。しかも全部話そうとするとめちゃくちゃ長くなりそう(GWに投稿した自己分析記事を参照)。悩みに悩んだ末、「自分の大学生活とそこで見つけた軸」をテーマに話しました。私の軸は次の3点ででした。

1)他者の自己実現への寄与

2)主体性の確立、創造性の発揮

3)学びと社会の繋がり、人と人との繋がり

とくに、1)についてはずっと言ってきたことではありました。
2)についても教員採用試験を受けるときに使った言葉です。
3)は会社の理念でもあるのですが…。
「なぜ社会科教員になりたかったか?」と改めて考えたときに、この3点が実現できるからだと。社会科という科目を通して、そして学校生活での様々な経験を通して、子どもたちの成長に携わることができるという点に魅力を感じていたように思います。
では、塾にシフトしたとき。もちろんいろいろ葛藤とかいろんな人に意見いただいて考えましたが、学校ではなく、塾という環境、個別指導という形態の方が達成できると思ったから。だからシフトできたのだと思います。
そして今の会社は3)がドンピシャですが。1)、2)ももちろんそう。学生たちがキャリアオーナーシップをもってファーストキャリアを選ぶ、大学生活をデザインしていく。そこにやりがいを感じています。

そう考えると、仕事って手段でしかないのだなと。何か実現したい目的があって、そのために仕事があって、お給料をもらう。
自分が何がしたかったのか。それがシンプルになって、スッキリしました。転職活動中にやれよ、っていう話ですが、このタイミングでストンと腹落ちしました。


そして、ここにきて転職理由までも腹落ちしました。一昨年ゲキサポ(現:POSIWILL CAREER)で一番苦労して、1回分の面談を丸々転職理由について考えたのに!まとめると下記のとおりでした。

●会社の方向性が不明。教育とビジネスのバランス。
→特に室長に上がった2年目は数字を追いすぎた。このしんどさの正体は、勿論、人手不足なのに自分が授業に入ることにしたり、休みも返上して授業を組むことにして授業コマを提案したり。そうすると、室長業務はみんなが帰った後にやる。とても1日では終わらない日々だったということもあります。それ以上に、授業を入れすぎるがために、自立できない生徒の存在が心を痛くしていました。横に先生がいないと勉強できない子どもをつくってしまっているのではないかと。
3年目はしんどいので数字を追いかけるのを辞めて、生徒指導に注力することにしました。少し楽になりました。というか元々生徒指導したかったな、と感じていた。企業だから、利益を出さないと仕方ないと思いつつも。
また、会社の方向性が不明だから、もちろんその中にいる周りの人々も方向性が不明です。もともと社員一人体制とはいえ、みんなが同じベクトルで仕事をしているようには思えませんでした。

●会社として私をどうしたいのか、方向性が不明
→たとえば、合宿での担当科目は理科専任→数学専任→国語専任。教員免許は社会なのに。もはや開き直りの境地で、「なんでもやってやりますよ」という気持ちであえて希望も出しませんでした。どうせ女性が少ないから合宿に行かなければならず、どうせ私はどの科目でも行けるから余ったところに。そんな感覚だと思われます。被害妄想も入っているかもしれないけれど、軽くあしらわれたなと当時は思っていました。
担当教室が変わるとき、部長から電話がかかってくるのですが、私は新卒で入社して以来、教室が変わったことがなく、電話をもらったことがありません。室長としても、私がなんでこの教室を担当するのか。室長としてどう成長していくべきなのか。自分なりには考えていたけれど、会社の方向性が最後まで分からなかったです。

●室長のその先のキャリアが見えない。エリア長??女性の圧倒的な少なさ。
→2年目で室長に上がったので、室長のその先のキャリアパスが見えませんでした。エリア長になるのか。
まだこれから結婚や出産をするかもしれない中で、この仕事をつづけながらどうやって働き続けるのか。(ちなみに結婚している女性の先輩は1名。旦那さんが専業主夫)働けたとしても、それは自分が満足できるような働き方ではないな、と思ってました。

●一つでも足りない点があるとひたすら詰められる
→結果を出しても、数字できちんと出していても、評価されることはありませんでした。あったのかな。ないよな。冬期講習の売り上げ、1番に達成したけど何もなかったな。
数字が出せていないとどうなるか。研修に呼ばれて、まず詰められる。研修を開いてくれるのはありがたいこと、なのだと思う。思わされていた。けど、結局研修官は過去の栄光を語るだけだし、それは一つのやり方であって、すべての教室に通用するはずがない。だって対峙しているのは人間だから。
数字が出ない状況に対して、各教室の置かれている状況についての助言はなく、自分で考え、自分で何とかするしかなかったのであった。

●長時間労働
→人手不足のため。とはいえ、上に訴えても人を増やしてくれるわけでもなかったです。本当にやばいときは送ってくれたけど、もはや通年で足りてなかったから根本的な解決になっていなかった。その場しのぎでしかなかった。

この5点が私の前職のもやもやの原因であり、転職理由でした。やっとクリアになりました。

そして、これはほぼそのまま課長に伝えました。
いきなり「仕事、楽しい?」とか聞いてくるから、私しんどそうに見えるのかなーと思って(本人は全然しんどいなんて思っていません)、しんどくなる条件はこれです、と送りました。

ひっくり返せば私が求めている環境になりうるな、と今思っていて。

●会社の方向性が不明。教育とビジネスのバランス。
→会社の方向性が明確であること。自分の軸と合致していること。周りの同僚も同じ方向を向いていること。

●会社として私をどうしたいのか、方向性が不明
→自分がすべきミッションが明確であること。

●室長のその先のキャリアが見えない。エリア長??女性の圧倒的な少なさ。
→長く働くことができる環境(キャリアパスがイメージできる・福利厚生などシステムがある・ロールモデルがいる)が整っていること。

●一つでも足りない点があるとひたすら詰められる
→成果に対する納得感のある評価や言葉があること。

●長時間労働
→長時間労働せざるを得ない環境を是正するために組織的に取り組もうとしていること。法律を守るだけの、個人の努力への押し付けになっていないこと。

今の会社は大体そろっているかなと思います。
びっくりするくらい組織改編が多くて、なんだこれという気持ちもありますが(すでに2回、4月にまたあるらしい)。最後の項目は少し思う部分はあったけど、「なんとかしようとしているな」ということは感じられるのでセーフです。


正直、あれだけGWに自己分析したのにあまり納得感いってなくて、ここでやっと納得感が生まれました。何がそうさせたのか?今でもよくわかっていませんが、後輩の学生たちに何か伝わっているといいなと思っています。
学生のコメントも目を通しましたが、私も意図的にパワーワードをいくつか散りばめていたので、各々の学生が受け取ったものがあったようでよかったです。
目標に向かって頑張ることは大事。でも目標は変わってもいい。目的が定まっていれば。その目的を大学生活で探せるといいよね。そのために、たくさん学んで、たくさん経験して、記録してください。が要旨です。おわり。