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その幸運は偶然ではないんです!という経験

こんなに長い年末年始のお休みはおそらく小学生ぶり。吹奏楽部で、塾業界にいた私にとって、年末年始なんてあってないようなものでした。2020年から2021年にかけて10日間もお休み。それはそれはもうどう過ごしていいものかわかりません。笑 忘年会も、新年会も、たくさんしたかったけど、コロナなのでお預けにしました。

代わりに何をしていたかというと、通学中のキャリコン養成講座の課題をひたすらにやっていたのと、積ん読中の本をたくさん読みました。
12月29日に思い立って3冊の本をAmazonで買ったのですが、1月3日にすでに思い立って3冊の本を買うという暴挙。ちなみに、まだ全部読んでない。こうして積ん読本がたまっていくのです。

キャリアに関する本がほとんどですが、中には加藤陽子先生の『戦争とは』も読みました。なぜ日本が太平洋戦争に向かってしまったか。交渉という観点をさまざまな切り口で、いろんな史料から明らかにしていくところはこれぞ学問だと。私も教育史やっていたし、社会科の先生目指していたから、すごく痺れました。それにしても、こんな人を任命拒否していいのかよ。

話が逸れました。


その中で1冊紹介。

https://www.amazon.co.jp/%E3%81%9D%E3%81%AE%E5%B9%B8%E9%81%8B%E3%81%AF%E5%81%B6%E7%84%B6%E3%81%A7%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%84%E3%82%93%E3%81%A7%E3%81%99-J-D-%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%83%AB%E3%83%84/dp/4478733244

J.D.クランボルツ ・A.S.レヴィン『その幸運は偶然ではないんです!』という本です。偶然の出来事を成功に変えた人々のお話です。要は、「プランドハプンスタンス」。どのような心構えでいればよいか書かれています。

そこで、私の今回の転職劇もこの切り口が見ていきたいと思います(我ながらおもしろいので備忘録です)。


0)会社との出会い

なんちゃって転職活動中、たまたま登録していた転職サイトからメールが来た。会社の理念を見て、仕事内容を見て、この会社おもしろそう!と思う。
その時、内定を1社もらっていて当時勤めていた会社を辞めるかどうか迷っていたが、結局辞めることをやめた。残ることにした。

1)思い出したよ

半年後、本当の転職活動。なんだかしっくりこないエージェントの紹介した会社たち。書類は通っても、面接で落ちる。
そこで半年前の転職活動を振り返っていたときに思い出す今の会社。ここまだ募集してるかな?と会社HPの採用ページへ。募集してる!よし、応募しよう!

2)営業職か企画職か

二つの職種で募集があった。悩んだ。書いてある仕事内容がよくわからず(イメージがわかず)、そして自分の経験との親和性を訴えた方が内定に結びつくと考えていた当時の私は営業職として自分を売るか、企画職として自分を売るか悩んだ。1時間も悩んだ。なので、運を天に任せて、「どちらにしようかな、、、」と。結果、企画職でHPから応募。

3)頭の中で電卓をたたく

1次面接は平和だった。今の課長と部長が面接官だったが、色々質問されたので、これといって覚えていない。笑
唯一覚えている話がこれ。講師派遣のシステムが個別指導のシステムと似ているからか、利益率を聞かれた。売上は把握していたけど、利益率はエリア長しか知らない数字で、私もそのとき分からず。でも必死に頭の中で計算した。自分の教室の売上、かかっている経費、そうしたら大体20%くらいかなと。
部長も「そのくらいだよね」と言ってくださったので、よかったーと思った。
そして次の日、会議で利益率20%を目指すという話があった。18%くらいだったらしく。私、算数勉強していてよかった、と心から思った。笑

4)家のパソコン使わないから

2次面接の前に適性検査を受ける必要があった。なかなか時間が取れず、ギリギリの受験に。そしていつも教室のパソコンでみんなが帰った後に転職活動の準備をしていたけれど、その日だけはなぜか帰宅してしまい。自宅で受けざるを得ない状況に。
久々にノートパソコン開いたら、まじで動作はおそいし、なにより音声がでない。音声問題あるのに。
同じ適性検査を他の会社で受けていたので、ほぼ記憶で解いた。とはいえ、人事の方にはパソコンが壊れていて音声が出ませんでしたと正直に伝えることに。しょうがないので。
SPIのような適性検査もできなかった感触をもったことがあまりないのですが、これは本当に中学受験の勉強をガチでしていたからだと思います。ありがとう。

5)雨にも負けず、風にも負けず、頭痛にも負けず

2次面接の日が来た。その日は公休日で午前に他の会社の最終面接、午後にこの会社の面接だった。
午前の面接の途中に感じた違和感。「あれ、やばいな。これ偏頭痛くるやつだな。」途中から視界がキラキラしまして、ぼやけてきて、ほぼなにもみえない状態で喋っていた。我ながら怖い。
そして、急いで薬飲んで、電車の中でひたすら寝ました。次の会社の面接のために考える余裕などこれっぽちもなく、まずは回復しなければ、と。
で、なんとかたどり着いた会社。面接は本当に記憶がありません。聞かれたことも話したこともなにも覚えてない。
流石に落ちたかな、と思いましたが、無事に内定をいただきました。ちゃんちゃん。


すごく色んなところに意思決定ポイントがあって。

もし、なんちゃって転職活動したまま、転職してしまっていたら

もし、エージェントが出してくる求人だけをひたすら受けていたら

もし、営業職に応募していたら(これは今の課長に話したら、「お前は企画職向きだから、たぶん途中で変更させてた」と言われました笑)

もし、利益率がその場で計算できなかったら、とんちんかんな数字を言ってしまっていたら

もし、パソコンが壊れていたことを考慮してもらえなかったら

もし、これまで塾の先生を熱心にやってきていなかったら

もし、偏頭痛に負けてあの日面接に行っていなかったら

色んな偶然が重なって、今この会社で働いているんだなと思います。この偶然は、ホントに偶然かもしれないけど、でも諦めてもよかったポイントで諦めなかったことや自分が行動したからこそ掴んだチャンスでもあったと思います。
自分でキャリアを主体的に選択していく、というのはこういうことでもあるのだと思います。
だから、オープンマインドをもって、「いつも学び、いつも挑戦し、いつも好奇心を持つ」ことが大事だな、とおもうわけです。そんなようなこと、大学でも先生に言われていたなと。「いつでも、どこでも、誰(何)からでも学ぶ」そして、「偶然と必然の間には、努力の谷が横たわっている」と。これからも大事にしていきたいと思いました。