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30代後半女性がFEELCYCLEに通い8キロ痩せた話

⓪筆者のスペック

WEB業界にひっそりと身を置く30代後半女性。
学生時代の体育の成績は2と3をウロウロ。
走るのが嫌いで持久力は全くなし。
1日の半分が座り仕事なので肩こり腰痛頭痛はデフォルト装備。

酒が好きで一人飲みが趣味。好物は焼き鳥。
週1~2で仕事帰りに飲みに行き、終電で帰宅する生活を送っている。

30代前半頃から急激に体重が増加し、さまざまなダイエットを繰り返しては異動や転職などの環境の変化によりまた増加、をループしている。

ジムに行ってみたりもしたけど、そもそも運動が全く好きじゃないのに一人で黙々と運動する環境に積極的に行くわけがなく、3ヶ月で行くのをやめた。
そしてその後なかなか退会する勇気を持てず、結局5ヶ月分の会費をドブに捨てた。

①FEELCYCLEに通うきっかけ

きっかけは同居している友人だった。
最近帰りが遅いと思っていたら急にするっと痩せていった。

聞けば、暗闇でバイクを漕ぐフィットネスクラブに通っているらしい。

確か数年前に流行して、住んでる街にもオープンしたらしいと話題になっていたあれだ。
オープンしたての頃メディアで紹介されていて、暗がりのスタジオでライトがガンガンに当たる中、激しい音楽に合わせてノリノリでバイクを漕ぐ人たちの群れを見た。

「わたしには無理だ…」という感想しかなかった。

なぜかというと、こういうところに通う人って、色黒で金が混じった茶髪で、妙にピッタリしたデニムを穿いて、歯が入れ歯のように真っ白な人しかいなさそうじゃん。
そんな人種と仲良く同じスタジオでバイクなんて漕ごうもんなら、必死に漕ぐわたしを見て笑われたり馬鹿にされるに決まってる。

ひどい。今思うと色んな方向への偏見にまみれた考えだった。でもその時は確実にそう思っていた。

年齢を重ねるごとに蓄積する脂肪と、運動不足による体調不良に見ないふりをしていたが、ここらで真剣に考えたほうがいいのかもしれない。

友人に話を聞くと、客層も歯が真っ白な人はおらず、30代~40代がほとんどで落ち着いた雰囲気らしい。ピッタリしたデニムも誰も穿いていないらしい。

さらに当時は入会キャンペーンを実施中で、1か月毎日通っても1000円で済むらしかった。それが決め手となり、WEBサイトからクレジットカード決済をして初回プログラムの予約を入れた。

②いよいよ初回プログラム

予約当日は黒一色のオシャレな内装に圧倒されつつも、キラキラ笑顔のインストラクターさんに促されバイクのセッティング、バイクの漕ぎ方やコリオと呼ばれる振付などをレクチャーしてもらった。

腕立て伏せのような動作をする「プッシュアップ」、肘を下に下げる「エルボーダウン」など。思ったよりちゃんとした筋トレです。

バイク、思ってたより重厚感があり押してもビクともしない。作りがしっかりしていて高そう。

初回はウェアもタオルもレンタル無料。お水もタダでくれる。下着の替え(パンツ、靴下など)だけは持っていくシステムだ。
初回以降はご自身でご用意くださいとのこと。ただ、靴はバイクのペダルにはめ込む特殊な靴なのでレンタルが可能だそう。もちろん、自前のものを買って使っても可。

インストラクターさんに、「キツければ座って漕ぐだけでも大丈夫ですよ」と3回くらい言われる。多分、キツすぎて離脱する人がかなりの数いるのだろう。怖くなってきた。

スタジオのドアが開き、入場する。
スタジオはインストラクターを囲むようにバイクが50台ほどズラッと並んでおり、壮観だった。
初回プログラムは、友人が選んでくれた初心者向けのプログラムだ。
平日の昼過ぎだったので年齢層は高め。主婦っぽい人が多かった。9割女性。
歯の白い人はいない。ホッとした。

あらかじめ予約しておいたバイク位置まで行き、インストラクターさんのレクチャーの元バイクのセッティングをする。

照明が落ちる。

爆音の音楽が鳴る。

そして伝説へ…

気付いたら汗まみれで呆然としている自分がいた。

文化系人生だったので、人生でこんなに激しい運動をしたのは初めてかもしれない。
信じられないほどの発汗量と、いつまで経っても整わない息。
足と腕はガクガクでまともに歩けない。

スタジオの外に出たとき、心から安堵した。
まるであしたのジョーのように真っ白になったわたしを見てすかさずインストラクターさんが駆け寄ってくれた。

「いかがでした?」
「し…信じられないほど疲れました」

「そうですよね。でも、疲れたら座ってゆっくり漕げばいいんですよ!」
また!またそのセリフ!4回目!

でも、プログラム中照明は暗いし参加者はインストラクターを見て集中しているので周りが気にならず、休んでいる人がいても確かに問題ないなとは思った。

初回のわたしの感想は、「こんなの痩せるに決まってるだろ」です。
有酸素運動と筋トレを組み合わせて、激しい音楽に合わせて45分バイクを立ち漕ぎしたり踊ったりするのだ。痩せないわけがない。

でも死ぬほど疲れた。二度とやりたくない。
痩せたいけどやりたくない。次の日からの筋肉痛もひどいし。

そう思っていたのだが、筋肉痛が消えたころ、わたしは何故か公式サイトの予約フォームから2回目を予約していたのだ…。

③そして、ハマる

そうして今まで受講を積み重ねて、今では9か月目に突入した。
週に2~3回はせっせと通っている。

月15回のプランに加入し、早朝のプログラムに参加したり、2回連続で受けるときもある。

プログラムは初級者向け、中級者向け、上級者向けと体の各部位に特化したプログラムがある。上級者向けはアスリート並みの体力を必要とするらしく、わたしはまだビビッて受講しておらず、中級者向けプログラムを中心に受けている。

体の部位別のプログラムは初級者向けを卒業した頃から受け始めたが、初めて受けたときは笑ってしまうくらいキツかった。今はかろうじてついていけている。

プログラムは洋楽の音楽ジャンル別や年代別に分かれており、ロック、R&B、ハウス、HIPHOP、Jazz、Soulなど様々な音楽に合わせてバイクを漕げる。音楽好きには魅力なのではないのかと思う。

ポジション3ダブルタイムと呼ばれるとてつもない速さで立ち漕ぎをしなければならない修行のような動作も、心地よい音楽の力でなんとか乗り切れる。無音だったら挫折しただろう。改めて、音楽の力を思い知った。

④体重の推移

4か月目まではただ通うだけだったので、見た目は引き締まっていることを実感しているものの体重は2キロ減。

正直、こんなに激しい運動をして2キロしか減らないのはコスパが悪いなと感じていた。

でもいつの間にか、「痩せたい」より「漕ぎたい」という気持ちが強くなってくるのだ。だから途中からはダイエットというよりもストレス発散とプログラム後の大量発汗の快感目当てに通っていた。

新年あけてすぐ、実家で家族写真を撮る機会があった。
そこにブックブクの自分が写っていて大変ショックを受けたので、4か月目からは重い腰をあげて食事制限も行った。

①白米を玄米に変える
②野菜たっぷりのお味噌汁を飲む
③脂質を控えめに。と言っても揚げ物を控える、鶏肉の皮を外す程度。
④小麦(パン・うどんなどの麺)を控える
なるべく続くように、PFCバランスを計算したりカロリー計算を心掛けた。

これが功を奏したのか、5か月目~9か月目で6キロするする落ち、むくみも減ってスッキリしてきた。

仕事終わりに漕ぎに行く日は受講前に小さめのおにぎりを食べて、帰宅後にお味噌汁を飲む。
休日に漕ぎに行く日は、上記のルールを守って好きに食べた。

週に1~2度は小麦を解禁し、ピザやパスタやラーメンを食べる日も作った。
金曜日には飲みにも行った。

プログラムを重ねるごとに代謝が良くなり、多少は食べても体重が増えない体が出来てきたのが良かったのかもしれない。ストレスなくするっと痩せられることができた。

⑤体型の変化

通い始めて2か月ほど経った頃だろうか。心地よい疲労感をまといながらプログラム後に髪の毛を乾かしているときに、鏡に映る自分の肩の肉がマシになっていることに気付いた。

通う前は脂肪がたんまり乗っているうえに、血行が悪く滞りまくったカッチカチの、女子プロレスラーのごとく強そうな肩が、幾分マシになっているのだ。

これは成果がでているかもしれない、と思うようになった。

その時は前述の通り、プログラム後にビールを飲んだり焼き鳥を食べていたりと好き放題やっていたのでその程度の変化だった。
食事制限を始めて体重が落ちてからは顔のむくみもマシになり、体もひと回り小さくなったような気がする。

今まで穿いていたパンツもゆるゆるに。
結局パンツはワンサイズダウンし、敬遠しがちだったピタッとしたトップスも着られるようになってきた。

⑥今後について

秋で通い出して1年になる。

継続期間が終わったらサクッと辞めようと思っていた…以前は。

月謝も高いし、漕ぐ日は荷物も重いし帰るのも遅くなる。

でも結局、2日漕がないと体が重くなるし、仕事でストレスが溜まった日やプライベートでモヤモヤした日はあの爆音とミラーボールが恋しくなる。

きっと通い続けてしまうんだろうなあ。
どうせならこのまま通い続けて、人生で一度も達成したことのないマイナス10kgを達成してやろうかなと思っています。

長くなりましたが、運動したいけど続かない人、ストレスが溜まっている人、音楽が好きな人にはFEELCYCLE、かなりおすすめです。
一緒にMORE BRILLIANTな日々を送りましょう。

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