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先輩になるってどんな感じ?

ちょっと緊張します


つい昨日のこと。
今年、美容師として就職しました!という
1年目の美容師さんから

"あと、3ヶ月で後輩が出来ると思うと
緊張します"
という声を聴きました。

きっと、
入社し様々な研修を受け、練習を重ね
出来る仕事も増え、お客様にも覚えて貰えたり、
自分自身もお客様の顔と名前を覚えられるようにってきた。
でも、まだまだ、私には教えてもらうことが沢山ある。
これから、益々、美容技術や知識を学び、接客にも磨きをかけていこう!
後輩に仕事を教える側になるのは、楽しみの様な
ちょっと不安もある様な…

そんな風に感じているのではないかと想像します。

それは、多くの美容師が体験してきたことだと思います。
私も、もう、随分前のことではありますが
初めて職場で後輩が出来る!という時は
ドキドキしたり、教えられるだろうか?と心配したように思います。

彼女の話を聴き、
何だか、懐かしいなという感覚になりました。 

新入社員がいるのが当たり前ではない


全国の美容室の数は25万軒を超えている、と
いいます。

では、毎年美容学校を卒業し、美容師になる人はどのくらいいるのか、というと
全国合わせても2万人もいません。

また、卒業後に必ずしも全員が
美容師になる、また美容室に就職するわけではありません。

数からもわかる様に
毎年、会社やサロンに新入社員が入る
わけではないのが現状です。

もちろん、これは美容業界に限ったことでなく、
新入社員は、もう何年も入っていませんという
業種、会社は多いです。

先述の
来春には先輩になる、という彼女に
美容師みんながみんな、自分のサロンに後輩が
入社するわけでない、という現実と、
後輩が入社してくれることで、自分は先輩になれる。という趣旨の話をしたら、

"そう考えてみたらそうですね"
と、緊張気味だった表情が、少し和らいだ様に 感じました。

先輩、後輩、同期、お客様から学ぶ機会はあちこちにある

私はこれまでに在籍した複数の会社が
新卒採用の続く会社だったということもあり、
毎年春になると、新入社員が入社し、
1つ年次が変わり、先輩になる。という経験ができました。

これは、非常に有り難く、出会いから様々な機会や変化が訪れる様にも感じてきました。

同じ会社に入り、一緒に仕事をするという縁から
10年、20年とお互いに会社を離れても、連絡を取り合えたり、情報交換できたりと繋がっている人達はたくさんいます。

また、ちょっと引いてみると
同じサロン、会社でなくても
業界を見渡せば、先輩も後輩も同期もいます。

みんなライバル!と思うこともできますが
みんな同じ様に美容を仕事にする仲間でもあり
その仲間たちからは
年齢やキャリアを問わず、学ばせてもらうことが
山ほどあります。


誰でも初めて先輩になる時は、知らないことばかりで緊張もするし、教えてもらった通りにやればうまく行くわけではないという事態に直面することもあります。

年齢を重ねたからといって、なんでもスムーズにできるか、というとそうではない。
 

先輩になるから、しっかりしなきゃ!
とナーバスになりすぎず、新たな出会いから
新しいことに気づかせて貰い、勉強できるというスタンスでいる方が楽なこともあるのでは?とも思います。

"周りの人のおかげで、今がある。"

ことあるごとに、そう口にしていた先輩の顔を思い出しました。

いつも指名のお客様にも、スタッフにも頼られているステキな先輩でした。

あんな風になりたい!と思える存在。
そういう憧れの姿をより具体的に意識するのも
"先輩になる!"
という意識の表れかもしれません。

緊張する、と言っていた彼女が
ステキな先輩になっていくことを
陰ながらを応援します♪



Aya Horiguchi

https://www.hhb-lab.com/


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