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暗闇で対話する〜ダイアログ・イン・ザ・ダーク体験記〜

「対話」とは聞く相手想い話すこと

一昨年に参加していた、コピーライター&作詞家の阿部広太郎さんが主宰する連続講座「企画メシ」。

企画メシ2021年の第4回目講義は「対話の企画」
ダイアログ・イン・ザ・ダークのアテンドをされている「ひやまっち」こと檜山晃さんをお招きしての講義でした。

講座開始時はリアルの開催が予定されていた講義でしたが、当時の情勢が落ち着いていないこともあり、オンラインに。

最終講義で行けたらいいなと思ってましたが、結局いけずじまいになっていたこの場所へ今回はじめて行くことができました。

アテンドしてくれたのは、ネパール人の「ニノ」
優しい声で、日本語がすごく上手で髭がもじゃもじゃのお兄さんです。

余談ですが、実は一年半前に先に体験していた友人とアテンドが全く同じ人だったのです。嬉しくて突然連絡をしたら、びっくりされました。(それはそう笑)

白杖を選び、一緒に旅をする「はじめまして」の6人と暗闇の中へ。

声を出しながら、手や白杖でお互いの姿を想像して、確かめて、進んで行きました。
声の聞こえる場所を探して、見えない道を描き前へ前へ。

最初はぎこちなかったコミュニケーションも徐々にくだけたものに。
先頭を歩く人が「ここからこうなってるから気をつけてね〜」なんていう声が聞こえて、すごく安心した気持ちになりました。

元々自分の中で弱いと感じていた平衡感覚や瞬発力が前に出て、一瞬「怖いな」と感じた時があったのですが…。
ニノの声や手の温かさにホッとして、無事旅を終えることができました。

そして、現在開催されているイベント「LOVE IN THE DARK」

旅の中で、何度も「愛」について考える機会がありました。

私自身の名前にも、名前の意味にも込められている「愛」

「最近感じた愛って何?」という質問の中で、
思い出したのが、企画メシ2022の最後の講義で発表する前に置かれていた椅子(通称:心の準備をするための椅子)でした。
「企画する」ということ大事にしている人たちと一緒にいることが多いので、誰かのことを想い、行動することこそが「愛だな」と。

ただ、今回の旅を通して、日常にはもっと愛が溢れてることに気づきました。

生きていく上で当たり前になっていることは、当たり前にしてくれている「誰か」がいるということ。

例えば、実家で母が美味しいご飯を出してくれる「当たり前」とか。

「当たり前」には愛がある。だから「当たり前」に感謝したい。
そんなことを名前をくれた母に伝えたいなと思いました。

そして、「声で発する言葉の大切さ」も。
表情が見えないからこそ、普段なら言葉にしない「こっちに手すりがあるよ」「私ここにいるよ」という声があることでどれほど安心するのか。
これが相手を想い話すことーまさに究極の対話の時間だったのだなと感じました。

暗闇から戻ってくると、一緒に旅していた仲間が、「はじめまして」の人に戻っていきました。
先程まであんなに喋っていたのが嘘のよう。

さらに、最初に顔を合わせたメンバーの容姿は、頭で思い描いていた姿は全然別人で。
普段の自分がどれほど視界から情報を得ていたのかを知りました。

でも、視界がシャットダウンしていると、心を開きやすくなるんじゃないかな…とも。

普段の生活でも、暗闇の時の方が本当の自分を出しているような気がします。

それは自分の表情が見られないから本音を出しやすいのか、相手の感情を顔からみなくていいからなのかは分かりませんが。
夜寝る前、部屋の電気を落としている時がいちばん本音の自分だなと思います。

他人の目を気にする。
ということが結構多いので、見えないことで、色々なコンプレックスも一緒に溶かしていくことで、ほんの少しだけ心が軽くなりました。

あーもう!と思ったら目を閉じて深呼吸してみよう。
そんなことを思ったのでした。

読んでいただきありがとうございました。

#ダイアローグインザダーク
#対話の森
#企画メシ



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