誰も知らない。

今地元に帰ってじいちゃん家の片づけをずっとしてるんですが、色々よくわからないレトロの品とかガラクタを捨てずに保管してあったので処分したり売ったりしててけっこうめんどくさい。多趣味なのか骨董品から釣り道具
や玩具、カメラや掛け軸、電化製品などなどありとあらゆるものがあった。価値も分からないし何が高く売れるか分からないからネットで調べながら売れそうなものをオークションに出してみるとこんなのが売れるんだと驚くようなものがある。たとえばじいちゃんが使って残っていた使いかけの香水とか、最初捨てようと思ったが香水は処分するのが本当に大変で捨てかたを調べてみたら要らないタオルに液体を吹きかけて中身を失くしてから捨てなきゃいけないらしくやってみるとすげーめんどくさい、なので1円でもいいから買ってくれないかなと香水何点かをまとめてオークションに出したら思いのほか沢山入札されて数千円で売れてびっくりした。一応ブランド品だったからかもしれないけど、あと動かない腕時計とかも良く売れる。カシオとかSEIKOとかメーカーの古い奴。多分外人が買うか外人に日本の業者が売るんだろう、置いといても使わないからこっちとしてはありがたいけど。それで
片づけを進めていったら倉庫に古いカメラが沢山あった。中を調べてみると古いフィルムが2個入れっぱなしのがあって捨てるのもなぁと思い回収してビックカメラに現像しに持って行った。数日経って取りに行くと店員に「確認お願いします」と言われ写真を見てみるとびっくり、まったく知らない家族が載っていた。誰だこれは？さっぱり分からず戸惑いながらも冷静に「ああ大丈夫です」と答えると店員が頷き２個目のフィルムのほうを手に取り「確認お願いします」と渡され見てみるとやっぱり知らない家族だった。しかもこっちは１個目と違う知らない家族が載っていた。なんだよこれ失敗したと思いながらも仕方ないから「大丈夫です」と答え受け取り３千円近く料金を払って家に戻った。多分じいちゃんが粗大ごみかなんかで拾ってきたカメラだったんだろう。まったく知らない人の写真現像しに行ってムダな金と時間を使ってしまった。