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読書感想文⑥「僕の心臓は右にある」 著/大城文章

自分の勝手な考えとして優しさと面白さは比例していて優しければ優しい人ほど面白い人だと思っていて、だから面白い芸人は優しい人が多くてチャンスさんもきっと優しいんだろうなと予想している。というのも実はこの本の発売記念のイベントに僕は行ってチャンスさん本人から直々に本にサインを貰ってきた。列に並び本人の目の前に行くとチャンスさんはTVのままの人で僕が着ていた叫んでる猫のイラストのTシャツを見て「変わったTシャツ着てるな~」と呟いてサービスで鉄板のイリオモテヤマネコの物まねをしてくれた。そしてなぜかXでもフォローしてくれていた。この人は有名人ということを鼻にかけない本当に良い人なんだろうなとその時感じた。だがこの本を読んでみるとけっこう波乱万丈な人生を送っていて学生時代はめちゃくちゃいじめられっ子だったみたいだし、芸人になってからも挫折したり長い下積み生活の中で離婚したり人間関係でやらかして鬱になったり自殺を考えたり苦労しているようだ。本の最後の方で売れるまで32年もかかってると書いてあり自分は究極のカメだと言っている。ブサイクで、不器用で、ちっともうまくない究極のカメだと そして最後にこう語っている
「だけど僕には、路上魂があるんです。道端に転がされて不良にボコボコにされながら、相手に信管抜いた手りゅう弾をパッと手渡すような、一発ぶちかます魂がある。ドッカーンって!右心臓でも何でもない。
これさえあれば、きっとこれからも生きていけると思っているんです。」

ここを読んでちょっと胸が熱くなった。なんかちょっとカッコ良くも感じた。これからの著者の活躍に期待しながら自分もそんな武器を見つけれたらいいなと思ったのであった。








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