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読書感想文③「もはや僕は人間じゃない」爪切男

正直めちゃくちゃ面白かった。いい作品を見た後ってその余韻に浸ることが多いがまさにこの本もそうなった。なんだこの人 マジでおもしろい
デビュー作の「死にたい夜にかぎって」も最高だったが やっぱり私小説作家ってその人が面白くないと書けない気がする。文章もうまいしちょっと最後の方は感動してしまった。ネタバレになるからあまり内容は書きたくないが、冒頭で彼女に振られた作者が傷心してるのを会社の社長が気遣って
おかまバーに連れていく。だがおかまバーに来てもテンション低い作者に
席に着いたおかまが「あんたさっきから人の話聞いてる?それともおかまが苦手なの?」と聞いてくるんだが、実はその通りで作者は誰にも話したことない「男」に関する苦い過去があり、それから意を決してそのことを話し始めるんだがその内容がとにかく凄まじい。詳しくは書かないがまぁ凄い経験をしてるしこの作者はどこかイカレていると思う。ただ僕はこういう人にどうしても魅力を感じてしまい好きになってしまうのだ



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