見出し画像

超短編小説「高田の場合26」一話完結

・高田は電車に乗っていて隣の人が間合いを詰めてきたとき刺されるんじゃないかと不安になっていた

・高田はスーパー銭湯で目の前で風呂に浸かっている人が股間の辺りを見てきたときゲイなんじゃないかと不安になっていた

・高田はスーパー銭湯にある顔用のローションを塗ると肌が弱いのでヒリヒリする時があって嫌になっていた

・高田はスーパー銭湯にあるドライヤーを使った時手垢でツルツルしてると気持ち悪くて使用した後手を洗っていた

・高田はスーパー銭湯のリラックスルームにあるコミックを読んで元の位置に戻せない人間が嫌いだった

・高田はゲーセンでスロット打ってる子供がボーナスを引いたときに目押しできなかったら揃えてやろうとウズウズしていた

・高田はスーパーで誤って床に落とした商品は何か悪いので出来るだけ買うことにしていた

・高田は暗証番号付きのロッカーに物をしまうとき間違った数字でロックがかかりそうで不安になっていた

・高田は外で誰かに手を振っている人をみると関係ないのにわざと振り返したくなっていた

・高田は神様にお祈りしてる人を見ると自分が神様だったら環境を破壊して肉や魚や動物を食い殺している人間の願いなんて叶えないなと思っていた

・高田はモテなさそうな学生を見るとなぜか嬉しくなっていた

・高田は日傘を差している女子高生が苦手だった

・高田は中学生が氷入りの水筒をバッグに入れてカラカラ音を鳴らしているのを聞くと青春を感じていた

・高田はチョコバットのホームランを出したことが無かった

・高田は三角折りしてあるトイレットペーパーを見るとウンコして肛門を拭いたあとの手で折っているなら逆に汚いんじゃないかと思っていた



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?