見出し画像

Eureka! (2) ~期末テスト対策

私は教育のプロ、学習のプロとしての経験はありません。
ゴリゴリのインベストメントバンカーとしてのキャリアを歩んできました。
人生の波を楽しく乗りこなすためには、大きな波を乗りこなすためにはどんなことが必要なのか、自分の経験から帰納法的に得た教訓を、MBAの経営学理論に当て嵌めてフレームワーク化したのが「Eureka!メソッド」です。

期末試験の2週間前からは期末テスト対策に入りました。
今年は中1を受け持っていて、優秀な生徒がそろっているので期待しています。
中1のうちに基本動作を身につけて貰いたいと思っています。

まずは気持ちの作り方から

1 目標の可視化
A4の紙に太いマジックで大きく、各科目の目標の点数を書いて先生(ってボクね)に見せてね。
目標の点数はね、今回が初めてのテストだから、そうだなぁ小学校の時に取ってた大体の平均点の5点上の点数ね。
"The problem is not that we aim too high and miss, but that we aim too low and hit."
問題は高く狙って失敗することではなく、低く狙って成功してしまうことです
経営コンサルタントのレス・ブラウンの言葉です。

いい?期末テストは入試の練習ね。ここで1点2点を争う意味はそんなにないからね。
今書いた目標は達成することが目的じゃないからね。練習だよ。
だから今書いた目標を達成することを目的にしてわざと低い目標を書いちゃ練習にならないんだよ。
達成できなくてもいいから、練習なんだから、背伸びしてごらん。背伸びしたら手が届く目標を書くんだからね。

大きい字で書いて、先生にも見せることに意味があるんだよ。
書かないとだめ。自分にウソをついちゃうから。
結果が全てだからね。そして結果をきちんと受け止めること。
入試では言い訳はできないからね。
大きい字で書いて、先生に見せたら言い訳できないでしょ?

期末テストの結果を目標の点数の隣に書いて、○×をつけてみ。
目標達成できてもできなくてもどっちでもいいよ。×が多くてもいいの。
達成できてたらさ、うれしいよね。
やったーって喜びな。お父さん、お母さんに目標と一緒に見せて自慢しな。
達成できなかったらさ、悔しいよね。
くやしいでしょ?悔しかったらどうする?次こそがんばろう!って気持ちになるでしょ?
じゃぁどこで間違ったのか?どうして間違ったのかを考えてみよう。
そしてもう一度解いてみよう。そしたらもう忘れないから。

マジックで大きな字で書いちゃったからさ、言い訳できないよね。
○の数は「うれしい」の数だよ。
×の数は「くやしい」の数だよ。
どうしたい?
次はもっと○を増やしたいと思うよね。じゃぁもっと勉強したいって思うでしょ?
その紙は棄てないで取っておいてね。あとで、この前より○が増えたとか言って見るようにね。増えてたらうれしいでしょ?減ってたらくやしいでしょ?
(これは結果の可視化をする、内省的(自主的)な目標を立てる、というビジネスでは非常に一般的な方法です。)


2 メンタルコントロール
はいじゃぁ豆テストやるよぉ。初めてだねぇ。さぁてどうしようかなぁ?どんな問題出すかまだ先生決めてないんだぁ。

今どんな気持ち?やるなら早くはじめてよって思ってるでしょw
ドキドキしてるでしょ?
みんなさぁ、時間が足りなくなったときもドキドキするでしょ?

ドキドキしたら普段の力が出せるっけ?
出せないよねぇ。

テストのときはドキドキするんでしょ?(これ確定事項ね)
ドキドキすると普段の力が出せなくなっちゃうんでしょ?(これも確定事項ね)

わかってるんだったら準備すればいいじゃん。
まずはね、納得感。
精一杯準備をしたなら、それでもダメだったら諦めがつくと思うよ。
まずは準備を精一杯やること。本気でやること。
(自信の持ち方。本気を出す練習)

次は練習。
先生ね、3年生が問題を解いてるときに「できた?まだなの?早くしなよ。」って言って回るの。
そうするとね、最初のうちは焦るんだよねぇw
イライラし出すの。それでいっぱい間違うの。

それがね、しばらくしてくると、「先生うるさい!問題解いてるんだから黙って!」って言い返してくるようになるんだよねw
「ご、ごめん.…」

テストの時間がなくなってきたとき、頭の中で
「できた?まだなの?早くしなよ。」
って聞こえてくるんじゃない?
そうすると焦るんでしょ?焦ると普段の力が出せないんでしょ?
じゃぁ「できた?まだなの?早くしなよ。」を「うるさい!」って黙らせればいいんじゃない?
頭の中での会話だから、自分の中で解決する練習をしたらいいんじゃない?
(プレッシャー耐性を作る
ストレスマネジメントであり、うるせーと言える力がレジリエンスです。うるせーと言ってるときは目的に本気で向かっているときです。
気持ちを強く持てと言われるだけではどうしたいいかわかないもんね。それをボクなりに噛み砕くとこうなりました。)

3 効率的w勉強法
首はなるべく振らないような順番にする。というだけでは中1には難しいので

作業はなるべくまとめて同じことをやること。
英単語がわからないときは、文章を最後まで読む。わからないの単語は印をつけておくだけでいいよ。意味がわからないまま進むのは気持ち悪いけど我慢して進む。
全部読み終わってからわからない単語をノートに書き出す。
全部書き出してから調べる。
こうやるとあっちを見たりこっちを見たりしないでしょ?
目が動くと間違いが起こるんだよ。
いろんな作業を一緒にやるとストレスになって、注意力が散漫になるの。
そうすると時間がかかるの。
一個一個知らない単語が出てきたときに辞書を調べて、
次の単語を調べてる間に前の単語の意味を忘れてたことあるでしょw

なるべく首は振らない。
その方がストレスにもならないし、故に時間の短縮になる。正確性も高まる。
これ、英語だけじゃなくてどの教科でも同じだからね。

(これを突き詰めたのが分業です。同じことをまとめてした方がラクです。
いわゆるルーティンというのも同じことです。学習効果を利用しているわけですね。)


これ、全部職場でも部下にやってました。ビジネスも教育も日常の生活も同じ原理で動いてると思うんですよね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?