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生活に使えるMBA理論~蜘蛛の糸~(9)  豊かさの定義

(8)はうまく書けなかったので当面欠番にします。

「豊かな街づくり」とか「豊かな社会」とか、ちょくちょく耳にするけれど

具体的にどんなことが豊かなのかの行政文書を見たことが無い


ボクの街の市長さんとか市役所の人は一生懸命に豊かな街にしようとしてくれているのだけれど

それが果たしてどんな未来なのか、だ~れも示してくれない


ほんの目先の新しいモノができましたとかいう「やったやった」報告はよく見るんだけれど

それはそれで豊かになる一歩としては意味があるのだけれど


豊かな未来って来年とか再来年に達成できるモノなの?

ボクは30年後だと思ってました


30年後、

① 関東平野の端っこの街に100階建てのビルが30本建つことが豊かなのか?

② それともCittà Slowだっけ?のんびり川べりを散策できる緑の多い街が豊かなのか?

どちらも豊かの具体像ではあるけれど

じゃぁ行政はどちらと定義しているのか?

そういう提示はないまま


なんだかぼんやりとフワ~と使われている言葉「豊かな未来」


ボクの中での「豊かな未来」の定義はこうです


「みんなが幸せ」

(マジで言うけど、軽井沢の森の中の人とはこれだけで会話が通じます。以下の思考を説明する必要がないんです。当たり前だから。)


つまり、人はそれぞれ幸せの定義が違います

①を好む人もいれば、②を好む人もいるし、それ以外にも様々な定義があるはずです


そのみんなが幸せになるためにはどうすればいいかというと

多様性を持てばいいんです

選択肢がある社会を作ればいいんです


金融理論には現代ポートフォリオ理論(Modern Portfolio Theory(MPT))というのがあります


社会全体をポートフォリオ(分散投資をした資産)と見立て、

個人個人嗜好を個別の株式・債券のリターン(収益)と見立てて考えるとわかるんです


一点買いのポートフォリオよりも複数買いのポートフォリオの方がリターンは高くなります(「同じリスク」に対して)

証明は統計学なんで割愛しますけど、つまりは


①だけとか②だけとかいう一点買いの未来設計ではなく、①も②も、③も④も⑤....もある社会というのが豊かな社会であるとボクは考えています。

だって、ノーベル賞を取る前に死んじゃったマーク・ルービンシュタイン センセーが言ってたし


私たち一人ひとりが、それぞれにとっての幸せを得ることができるような選択肢がより多くあること、

それこそが豊かな社会であると金融論的には導き出すことができます


そのためには、私たち一人ひとりが自分自身で自分の幸せを定義する自由な判断ができることが大前提になります。

(人は人、自分は自分、の線を引く)

そして、自分の幸せが何なのか、[アリの目タカの目]を使って分析して、[羽の生えた想像力]を使って考えることが必要になるわけです。

以上は白鳥の理論であって、[アヒル戦略]を取る場合はこの限りではありません。

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