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今年イチ・・・

「今年一番面白かったわ〜」

「いや、まだ今年始まったばっかじゃん」

なんて、皆さんがカップルで楽しいやり取りをしている間に自分は今年一番面白い本を読んでしまいました。

「ファスト教養-10分で答えが欲しい人たち-」

という本です。。。

M1グランプリでトップバッターが優勝することはほぼなく、今までで2001年の中川家しかいませんが、今回それが再来するかもしれません。。。

ファスト教養さんが暫定一位BOXに座ったまま、一年を終えるのでしょうか。。

そんなことは置いといて、私自身がいわゆるZ世代にあたる年代で、全く裕福な家庭で育ってなくても物質的に何の不足もなく、またデジタルが当たり前の便利な時代に乗っかってここまで生きてこれました。

現代のデジタル社会の波をうまく乗りこなす若者が多数いる中で私はというとネット上の多すぎる情報量に脳みそがついていかないこと多々ありです。

で、なぜついていかないかと言うと、有り余るネット上の有益な情報を全部知りたいし答えをパパッと見たいという煩悩の塊のせいだと思います。

そんなこともあってか、最近はいくつかのファストな社会に対する、処方箋的な書籍を自分が手に取る機会が多いのも自分の悩ましいタネが何なのかをよく表していると思います。

現代はオンライン上でいわゆるファストなコンテンツが本当にたくさんあります。

要約チャンネルや、切り抜きなどなど、コストパフォーマンスやタイムパフォーマンスが重視される世の中です。

本書でてくるようなビジネス系のインフルエンサーのホリエモンやDaigo、ひろゆき、オリラジのあっちゃんなどなど・・・

自分も、ときたま何をするわけでもなく彼らの動画をたれながしたり、切り抜きを見てなんだか良いことを聞いたな、と思う節ももちろんあります。

しかし、本書を読んでも感じましたが、こういった、かなりインパクトのある物言いの発信を浴びすぎることは引力が強いが故に自分の思考の偏りなどを生む危険性も孕んでいると思います。

ファスト教養の著者のレジーさんも彼らのコンテンツ(本書でいうファスト教養)などに目を通すと度々心を持っていかれそうになったといいます。

現代人はネットで簡単に情報が手に入るからこそすぐに何かを知った気になることができます。

これは本当に危ないことだと思っています。

やはり、そういった浅いことをしないようにするためにはファストではなくある種スローにならなければいけません。

元根本から考えることもそうかもしれません、ゆっくり何かをするということもよいかもしれません。

ファスト的な思考と味わうことに主眼が置かれるカルチャーは非常に食い合わせが悪いといったことを著者は述べていますが、本当にそう思います。

スピード感のある情報社会を見ているのが当たり前だった自分は、たくさんの情報を仕入れたいという気持ちとともに一つのことをじっくりとよく考えたいという二つの気持ちが混在しています。

だけど、それはなかなか同時進行させることが難しいという経験からそう感じます。

本書にも同じようなニュアンスのことが書かれていますが、根源的な問いへの答えを追求することも、効率的な情報収拾もどちらもやっていく姿勢が私は大切だと思います。




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