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Expected Value

今年度の目標を話し合っているときに、先輩の口から出た言葉です。といってももちろん英語ではなく日本語だったので、実際には期待値と仰ったのですが。

期待値というのは、数学において、確率的に起こるイベント(例:コイン投げ)の平均的ふるまいを数値で表わしたものです。

コイン投げの例では裏に0、表に1という数値を割り当てて、裏表それぞれ等確率で出るとするなら、期待値は0.5 * 0 + 0.5 * 1 = 0.5です。

当然先輩の使った期待値というのはこの意味ではありません。上司からの、私に対する期待値(期待される仕事のレベル)という意味だった。つまり目標は上司の期待値を明確にした上で設定するべきだ、というアドバイスをいただいたのです。

で、この二つの使い方を知って面白いなと思ったんです。というのも、数学的な意味での期待値は、あくまで平均的な値であって、実際にとる値はそれより上のときもあるし、下のときもある。これと同じように上司の期待値も、それを『平均』と定義する、という意味で用いられているのだと思います。つまりその期待値を上回れば上司は喜ぶし、下回ればがっかりする。

成長するには平均の上をいかなければならないというメッセージだったのだと思います。それはあくまで上司から見た成長ということで、自分で実感する成長とは分けて考える必要があるわけですが。


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