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5月19日(火) いつでも指一本くらい触れさせて、政治に

NETFLIX作品 アンオーソドックス 1〜3 鑑賞。
正統派ユダヤ人の女性が自由を求めベルリンへ行く物語(ざっくり言うと)。私は元々ホロコーストやユダヤ教に興味があり、ほとんどのホロコースト作品は鑑賞&読破済みだし、ドイツ留学時もアンネの隠れ家やアウシュビッツに足を運んだ。その上で心の中の8割の"ユダヤ"に対する認識が、学びとして消化していたことを恥じる。難民問題への理解を深める鍵、多様化社会への伏線を読み解く...、大学の授業や資料館でも"繰り返さない"ことが学びのメインになっていたかと思う。

完全に自身の知識をアップデートできていなかった。たしかに正統派のコミュニティーやイスラエル内の紛争に対する知識はあったが、思考の軸へ置くことは無かった。本作では正統派の縛りによる女性の自由が描かれているが、"ホロコーストで亡くなった600万人を無駄にしない"と言うセリフなどから、過去から自身達が滅びない最善策を現在も保っていることが見え、ホロコーストと正統派の関係性を正面から学ぶ必要があるとも感じた。

個人だけでなく、それぞれのコンプレックスは半世紀以上に渡って色濃く残るものだから、目の前の快楽だけで全てを犠牲には出来ない。現政権が民意に反して 国民投票法改正案 などを貫いた瞬間、将来の人々の苦しみを見るとなると本当にやるせない。この先の未来を作るのは私たち若者なのに、彼らに指一本触れることも出来ないこの状況に憤りを感じる。

何を信じて良いかわからないし、誰について行けば良いのか...。信じられるのは自分だけなのに、この社会で見ると本当にちっぽけだ。それに、みんながTwitter等SNSで全ての解に正解を求めるもんだから、こんな身近な発信ツールも勇気ある代弁者しか述べられない。民意が民意によって固定化され、どんどん政府が手の届かない場所に。

こうやって歴史は堂々巡りして行くのか。オブクロさんがnoteにも書いていたが、明治維新の偉大さを改めて実感している。明治維新の主軸は平均年齢33歳ほどであるし、若い民意も大きな力を持っていると信じ進みたいとも思う。私はホロコースや第二次世界大戦などの歴史を振り返りがちだが、現代に踏襲しポジティブとなる歴史を振り返ることも大切だ。
とにかく、"政権を変える"と同時に"個人の認識"を変える努力をしたい。民意が土台であるべき姿なのだから、私達が揺るがない自信と自由を持つ事がこの社会に大きな影響を与えるはずなのだから(そうであって欲しい)。

歴史と言えば、ハライチがラジオで名古屋放送の勢力図を三国志に例えていたのがめちゃくちゃ面白かった。悔しいくらい例えが上手い。他の芸人さんのラジオでは彼らの仲間になれるのに、ハライチの場合は後輩というポジションでしかいられない...。楽屋の隅で先輩達の巧妙な会話を盗み聞きしている気分になってしまう。自分を色々なポジションに変動できるラジオはいつでも楽しい。

アンオーソドックス 自体についての感想はラスト1話見てから書く。

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