短編小説 「グレイとの恋」 #1
「どうやら、目の前のこの美少女は異星人らしい」
男はずり落ちそうになった眼鏡を直し、目の前に突如現れた女性を呆然と見つめた。
この世界に異星人が現れて、早数十年が経とうとしている。侵略する訳でもなく、彼らは友好的に現れた。友好的とは言え、彼らはその異形から中々受け入れられる事が難しかったが、変身する<能力>を使い、人間の容姿を真似た事で次第に社会へと溶け込んいった。やがて、人類は彼らの<能力>でそれまで以上に発展していった。中には正体を明かし<能力>を使う事で各分野でスタ