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「デンマーク人はなぜ4時に帰っても成果を出せるのか」を読んで

定時退社を愛してやまない私にとっては非常に興味深く、読んでみることにしました。
自分と重なる部分を中心に感じた事を書いてみます。

第1章 なぜ今、北欧のデンマークが世界から注目されるのか?
第2章 真の「タイパ」

気になったのは「ワークライフバランス」について
世界多くの人だって自分時間や家族との時間を大切にしています。

デンマーク人のどこが他と違うのか
文章から読み解くと
「仕事を収入源と執着しすぎない。自分のやりやすい方法で1日を過ごす」
こんな感じがします。

デンマーク人は残った仕事は夜や朝の落ち着いた時間に片付けるそうです。
自分にとって都合の良い時間です。
完全に時間外労働ですが、そんなこと彼らにとってどうでも良いのです。
仕事で良いパフォーマンスができることが自分の満足に繋がり、早い時間に退社することで家族時間の確保、自分時間の確保も出来ます。
夜や早朝はお店も閉まっているし、他の人とのやりとりもなく落ち着いているのでわかる気がします。

私も家で仕事の事をします。
職場との契約で時短勤務にして(これもデンマーク人と同じで、お金の問題ではなく、ワークライフバランスの問題です)人より終了が早いのに定時きっかりに帰宅します。

そして、家事をゆっくりやったり、子供を迎えに行ったりして、一通り終わったら自分時間を持ちます。
もう一つデンマーク人と同じなのは、自分時間の時にゆっくり仕事の勉強をしたり、オンライン研修を受けたり、資格の勉強をする事があります。
私の場合、実際に仕事をできるわけではないのですが、仕事においての自分磨きをします。

家に帰ったら仕事の事なんて考えない!
というスタイルも素敵ですが、私はとりあえず早く帰ることが最優先なので、職場でしか出来ないことは職場で終わらせ、頭を使うことは家でゆっくり考えたいタイプです。

仕事関係の事を家でやるのは一銭の得にもならないですが、冷静に考えられるゆとりがあって良いのと、自分磨きとして勉強しているので苦ではありません。

ちなみに私の仕事は看護師ですが、仕事選びをした時に残業の有無と職場の場所は2トップの優先事項でした。職場まで自転車で10分、17時定時で17:15頃には帰宅しています。

「働き方は大切なもので決まる」
これは大事
ほとんどの人は一番大切なものは仕事じゃないと思いますが、結局大事なものがあっても残業しますよね。
デンマーク人や私は定時が来たら仕事以上に大切なもののために帰ることを選択するので、ここは大きな違いだと思います。

私は家族が一番なので、仕事は集中して一生懸命にしますが、子供との時間は焦らずに取れるようにしています。
あまり関係ないかもしれませんが、子供との関係性もナチュラルに良いです。

本作文中でもあるように「プライベートも充実している方が、仕事の生産性も上がるから」という言葉通りだと思っています。
プライベートを丁寧にしておくと問題が起きにくく、毎日少しでもリフレッシュでき、仕事に集中出来ます。

第3章 生産性を生む「人間関係」

上司のスタイルは非常に素敵だと思いました。
管理職ってこういうことなのかと思いました。
素晴らしい企業は除き、普通の会社での管理職になる人で素晴らしい人は見たことないので、私は上司に対して冷ややかに見ています。
しかし、デンマークでの上司の姿は素敵です。上司になれる人は相応の人がなっていると想像出来ます。それでもヒエラルキーのない人間関係なのだからすごい。

仕事に対する自分の考えを素直に伝えられて、ディスカッションしてくれることで私を伸ばしてくれる上司に出会いたい。
それが仕事に反映されるに違いないから。
デンマークなら理想の上司に出会えそうな気がしました。

ちなみに、令和4年の労働安全衛生調査結果を見ると、ストレスの原因で長らくトップだった「仕事の質や量」に比べて、「仕事の失敗、責任の発生」が追いつきそうになっていました。
デンマークのように失敗に対して寛容な社会や上司ではこうならないと思いました。

第4章 国際競争力を育む社会の「仕組み」

ここは日本が気がつき始めている若者が出てきている気がします。
プライベートを大切にして、転職をキャリアプランの一つと考え、自分の理想の仕事を求める姿勢です。

私は子育て環境に応じて転職を何度もしてきました。転職する際にはキャリアアップを軸にして職選びをしたので、やりたい看護技術は習得出来ました。看護師以外の仕事をしたときはみっちり接遇研修も受けました。
そのおかげで、接遇は身についていますし、どの職場へ行っても新しい環境にすぐ馴染めて、自分の学びたいことをどんどん吸収出来ます。色々な職場を見てきているので、それぞれの職場の良い点、悪い点も早いうちに見えてきます。

しかし、日本ではまだ転職が多いのはマイナスに見られますし、定時退社も良く思われません。ここはハートを強く持つしかありません。

「適材適所のマッチング」の考え方も同感です。
「適材適所」私の好きな言葉です😊
適材適所のピースさえ揃えれば何だって出来ます。
自分がどのピースになるか、転職でもそれが大事な事をデンマーク人は分かっているから勤勉なんだと思いました。

家族旅行のドイツにて



この本は色々と参考になりました。
小さな仕組みで心理が動き、それが成果となって現れているように感じました。
もし自分がデンマークに永住するなら本に書かれてあるような思考になっていたと思います。

読んだ後もデンマークが気になりネットで調べたところ、
デンマークの消費税は25%、所得税の平均は35〜48%だそうで、高収入となっても税金で取られてしまうそうなのです。
どうせするなら好きな事を仕事にしようと思うはずなので、仕事のストレスも少ないと想像します。
あとは、医療費が無料、大学までの学費が無料で、税率が高いけど誰もが悩める部分での出費に怯える必要がないので、何かあった時の貯金に執着しなくて済みます。
そして、国をあげて休暇を取る事を大事にして、長時間労働をしないようなルールを作っているようです。

この本は根本的な違いは置いといて、参考になる考えやスタイルを、各々が少しでも自分に取り込むことを望んでいるように思えます。
良さそうなところは自分に取り込んで、これからも自分が楽でいられる方向に実行し続けてみようと思います。

自分の行きたい方向に進んで、やっと余裕ができたからこそ、資格取得したりnoteに投稿して新しいことに挑戦出来る時間ができたのです。
これからも楽しみ。


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