もともと父親おらんのに母親にも縁切られた
今ならメチャクチャ読み応えのある文章が書ける気がしたので筆を執ってみた。これから書く文章はひどく歪んだ恋煩いにも似た被害妄想である。
私は母のことを好きだと思っていた。親子仲は良いと思っていたし、ひとり暮らしを始めてからは、二人いる弟のどちらとも連絡を取らなかったので、いつしか私にとっての家族は母だけだとぼんやり感じるようになっていた。母の老後の面倒も自分が見ると決めていたし、そのために運転免許を取得するつもりでいた。
それなのに、絶縁する羽目になってしまった。それも正月