fpL片手に高知の港町、須崎を歩く
おおの、忙しいちや。
例年通り年度末のバタバタ渦に飲み込まれて仕事→家→仕事をただひたすら繰り返している平熱です。
こういう生活が続くと人間の心とは正直なもので、本当にやさぐれてきてしまいますね。
ちょっとでも自分を取り戻そうと、普段はちっとも聞かないようなJAZZなんかをかけてリラックスしようと思っていても3秒ぐらいで寝落ちし、一晩中鳴り続けたスマホは充電切れ、アラームも鳴らず朝寝坊を繰り返すという悪循環の日々。
脱出するんだ。
ほんの数時間でもいい。
開高健も言っていた。
グレートエスケープ。
今こそ。
という事で。
風は冷たいけど、日差しはほんのり暖かい三月のとある日曜日。
高知の小さな港町、須崎を歩いてきました。
もちろんカメラ片手に。
お気に入りのfpL。
レンズは35mm F2DGDN。
今回はその記録。
市内を流れる新庄川。
日本カワウソが最後に目撃された川として有名。
ちなみに新庄くんなるカワウソ型のご当地キャラがいます。
椰子の木がポツンと。
いや、電柱が友達か。
いつもなぜか撮ってしまう被写体です、椰子の木は。
まあ、なんというか、おしゃれですものね。
ちなみに今回はいつものLRでシグマのプロファイルの一つである、warm goldをベースにチョイチョイと調整した感じで現像しています。
ほっこり春っぽくなって今回の旅にぴったりになった気がしています。
街のど真ん中を貫く線路。
なのでこうなります。
民家のすぐ際を電車が轟音をたてて通過します。
大迫力。
この写真はF2.0、たしか。
程よく背景がボケてくれて良い塩梅。
須崎には結構こんな感じの、歴史を感じる建物がどこかしこに残っていました。
しかし空き家率高め。
1863年に築かれた、砲台跡。
現在は公園となっています。
木漏れ日が最高よ。
坂本龍馬も訪れたとの事。
このカットだけ17mm F4DGDNで。
大きくて枝がグニョグニョの木。
しばらく歩くと海が見えました。
感動。
そう、ここは港町。
とりあえず海へ出てみよう。
出てみると立派な砂浜になっていました。
良い眺めですな。
親子連れが釣りをしています。
そういや自分も父親に釣りを教えてもらったし、自分の子どもが小さい時は何回か一緒に釣りに行ったな。
良い思い出。
単なる波打ち際の写真ですが、お気に入りの一枚。
ブログの画質では分かりづらいかもしれませんが、水の質感が凄いんです。
色味も春の海っぽくて好きです。
浜にはこんな建物が。
朽ち果てています。
なんの目的の建物だったんでしょうか?
振り返ると波返しに無数の植物の根。
凄い生命力。
浜辺に隣接する漁港。
潮の匂い、岸壁に当たる静かな波の音。
時が止まったような錯覚に陥ります。
港にあったこの建物。
色使いとか爽やかでいい感じ。
富士ヶ浜。
この浜の堤防の奥に須崎の街並みが広がっています。
ついつい撮っちゃう被写体その2。
いつも交通標識は撮っちゃいますね、抗えない。
街へ戻ってきました。
どう見ても空き家の前に花が飾られています。
遠目にはピコピコ浮いているように見えて面白い。
街角にオシャレな赤い椅子とテーブル。
これでもかと目を細めて見ると、パリの街角に見えてくるようなこないような。
ついでに赤繋がりで。
青空と白壁に赤色が最高。
今やほとんど見かけなくなった、煙草屋。
昭和の街角風景。
だいぶ歩いたので疲れてきました。
ランチにします。
須崎駅近くにある、喫茶みつやさん。
創業昭和32年との事。
昔ながらのカレーライス。
美味しい。
途中でソースをかけて味変。
またまた美味しい。
そういえばカレーにソースをかけたのはいつぶりだろう?
これぞ昭和レトロな店内は落ち着く空間。
なくなって欲しくない。
食後のコーヒーも頂いて、のんびりします。
お腹も満たされ、さあもうちょい歩きますかね。
オシャレな色使い。
今は営業していないようですが、なんのお店だったのか気になります。
シャッターシリーズ続く。
この日撮った写真を見返しているとやたらシャッターの写真が多いのに気づきます。
写真は対象物を写しながらも実際は撮っている人そのものを映していると言います。
それが写真の面白い所だと感じていますが、どうやらこの日の私はシャッターを撮らずにはいられない人だったようです。
街歩き最強の被写体、突然出現するねこ。
過去最大級の笑顔で迫ってみたものの、最後までこの距離感が縮まる事はありませんでした。
歴史ある建物を須崎市が買取りマルシェやイベント場として利用されているとの事です。
この日もイベント中でした。
ちょっとした庭園もあるみたいです。
今度じっくり見てみたいと思います。
菜の花と淡い空色は本当によく合います。
これでもかと錆びています。
地球最強の生物はやはり植物ですね。
あっという間の3時間でした。
やはりカメラ散歩は楽しい。
ではまた。
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