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恵方巻はどこから来てどこへ行くのか

新年を迎え、正月休みをダラダラと過ごし、すっかり仕事をしない日常というものに慣れてきた頃に仕事始めがやってきて、なんやかんやバタバタと過ごしているうちに終りが見えてくる。そう、1月というものはあっという間に過ぎていく。しかし毎年この下りをやっているのに、スーパーやコンビニが恵方巻ののぼり旗出し始めて時間の過ぎる速さに毎年驚く。
まあ恵方巻の幟が出てきたのもここ10年くらいなものでそれまで節分を感じるのはもう少しあとだったわけで、1月の終わりを感じるタイミングが早まっているのは事実だ。
事実だがそれにしたってもう10年経っているわけだしもうこのスピード感に慣れたって良いものだろうになかなか慣れない。
そして、そんなことを言ってる合間にバレンタインデーがやって来てホワイトデー。その次はあっという間にエイプリルフール。

ここまで書いて思ったが僕らの生活の中には外国から来た多くのイベントが溶け込んでいる。どこか遠くの国の習慣が都会の地域で盛り上がり、いつの間にやら近くの街でも見かけるようになり、自然と自身の生活の中に溶け込んでいる。そんな感じでまた新しいイベントが次から次へと入ってくるのだろう。

しかし同時に廃れていくものもある。

近い話で言えば七草粥とか。
昔は年末年始の乱れた食生活で疲れてた胃を休ませ、その調子を整える意味合いから多くの人が食べていたであろうこの料理も僕自身もう何年をも食べていない。
他にも僕の知らないイベントがかつては有ったのだろうけど、それらも時代の変化に伴い忘れ去られていった。

僕らの生活の折に触れて季節の過ぎるのを感じさせてくれる様々な習慣たち。彼らも長い時間を経て心身代謝していく。
そう思うといつの間にやら入って来た他所の習慣というものもなんだか可愛らしく見えてきたりする。そんな1月末。


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