安心安全なプロレス

おはようございます。
こんにちは。
こんばんは。
TAKAモノノフです。

前回の投稿を自分で見直して呆れました。熱量は分かるが、とにかく長たらしい。今回はなるべくそういうことも考えながら書いていこうと思います。

今回は安心安全なプロレスについて語ろうと思います。
結論から申します。

安心安全なプロレスなんてありません

この一言に尽きると思います。
先日、ZERO1の大会にて大谷晋二郎選手が試合中に意識不明となり身体が動かない状態となりました。
診断としては頸椎損傷と判断されました。
経緯としては杉浦貴選手とのメインイベントでの選手権での出来事でした。試合終盤に杉浦選手が大谷選手をコーナーパットへ向けて投げっぱなしジャーマンスープレックスした直後に動けなくなりました。
試合結果はレフリーストップで試合は終わりました。
試合後、SNS上では大谷選手に対する応援メッセージやエールで溢れていました。一方、対戦相手の杉浦選手への誹謗中傷コメントも多々ありました。

プロレス歴10数年の小童が言うことかどうか分かりませんが、杉浦選手への誹謗中傷コメントは間違っていると思う!
誹謗中傷コメントを一つずつ読んだわけではありませんが、大まかな内容が「対戦相手に怪我させるなんてとんでもない!」「もっと安心安全なプロレス技をしろ!」などのコメントだったようです。
ハッキリ言ってこのコメントした奴等はプロレスを見たことがない又は知らないのでしょう!そうでなければこんなコメントを選手本人に直接送るわけがありません!

プロレスとはエンターテイメントです。如何に会場や視聴者のお客様に楽しんでいただくかという点でその良し悪しを変わります。チョップ一つで魅了する選手、複雑な関節技で魅了する選手、派手な大技を見せて魅了する選手など様々なレスラーが存在します。
しかし、彼らはプロレスする上で何より大切にしているものがあります。

それは「受け身」です!

プロレスラーになると新米は嫌というほど基礎体力作りと受け身の練習をやらされます。何故なら試合を魅せる上で受け身ほど大切なものがないからです。どれだけベテラン選手でも受け身の練習は欠かしません。それほど大切なことなのです。玄人のプロレスファンになれば何人かは受けの美学に引かれてプロレスラーを応援する人もいます。僕もちょっとその人であります。
ここで出てきた受けの美学とはプロレスの根底のような概念であります。総合格闘技などが攻めの美学ならばプロレスは受けの美学にといったほうが分かりやすいかもしれません。総合格闘技は如何に強い攻めで相手を短い時間で倒すかが大切です。ハッキリ言って時間などかけずに倒しても平気な種目です。しかし、プロレスは時間をかけて試合を通してストーリーを作るように展開することを求められます。なので、長くて60分ぐらいの試合もあります。逆に瞬殺のような試合もあります。
そのようなプロレス展開をするには受け身が大切です。プロレスラーは常に試合中不測な事態が起きてもしっかり受け身を取って技の威力を流したり怪我をしないように配慮したりしています。ただ攻める側は本気の技をやらなければ魅せることは出来ません。本気の技を受けるからこそプロレスなのです。

プロレスは危険な競技です。プロレスに限ったことではありませんが、一歩間違えば命を落とします。その危険性を承知の上で私たちを楽しませるためにプロレスラーは身体を張って魅せてくれるのです!だから、プロレスは面白いのです!
新日本プロレスの高橋ヒロム選手は口酸っぱくコメントで「安心安全なプロレスなんてない。怪我をしないように俺たちは何千何万回も受け身の練習をするんだ!見てくれるお客さんはもっと純粋にプロレスを楽しんでくれ!」と言ってくれました。また、同団体のオカダ選手もとあるタイトルマッチで柴田勝頼選手が怪我した興行の次シリーズの締めでこのようなコメントを残しました。

「戦いが激しくなるからこそ、皆が全力を出すからこそ…怪我をする人もいます。でも、プロレスラーは超人です!どんな技を食らっても何度でも立ち上がります。諦めないのがプロレスラーです!これからも全力で戦って素晴らしい戦いを見せてやるからな!!!」

この言葉に今回の件をひと蹴りするような魂を感じます。この言葉が全てです。だから我々はプロレスを応援して固唾を飲んで見ているのです!
安心安全なプロレスなんてない!危険と隣り合わせの戦いの中で我々を魅了してくれて諦めないプロレスをずっと見ていたのです!
最後に大谷選手と杉浦選手へメッセージを送らせてください!
大谷選手、我々は貴方がまたリングの上に戻ってきてその暑苦しすぎるファイトスタイルとプロレス教科書を見せてほしいです!だから、それまで我々は待ち続けます!
杉浦選手、起こってしまった事故は仕方がありません。それが原因でプロレスを萎縮することは絶対にダメです!萎縮せず全同年代プロレスラーの中でもトップレベルのコンディションを保ち最前線で戦う杉浦貴選手が我々は大好きなんです!プロレスを知らない外野なんて気にしないで全力のプロレスをまた魅せてください!
プロレス大好きです!

また次回。

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