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「人じゃなくて、仕組みなんだよ」

先日、現職の飲み会で自己紹介をする機会があった。

大人になって、

美術館で団体に対する作家や絵の説明、
会議や上司の代わりのプレゼンやら
子供の部活の保護者会で送別会挨拶、等々・・・。

自己紹介以外のアウトプットをする必要はちょいちょい出てきて
いくら大勢の前で話すのが苦手とはいえ、
対応する必要があったから、慣れていたつもりだった。


でも、”自己紹介”ってさぁ。

所詮他人に興味がない方々の前で、いったい自分について何をしゃべればいいのか。。。

・・・案の定、
「おへそです。
 ○○○○なため、転職いたしました。
 よろしくお願いいたします。」

と、くそつまらない定型文で自己紹介を終えてしまったんだけど


ふと、頭の中で思い出していた。前職の上司について。

「アンテナが広く、周りの意見に囚われず、ガンガン新しいことや会社にとって必要なことを取り入れようとする、やる気とスピード感が面白くて、まだまだもう少し働きたいと思っていたんです。けれどもこの仕事が昔からやりたくて、けれども子供たちの生活時間や養っていくことを優先していてできなかったため、手が離れてきた今のタイミングでこの会社の話をいただいたため、転職いたしました。」

とか、頭の中でまとまらない言葉で、いろいろ考えていくうちに


取引先のどうしようもない営業担当が辞めてしまった時に
上司が言っていた言葉を思い出した。

「俺も前職の上司からずっと聞かされてきたんだけどね、おへそさん。
 いけないのはその人じゃないんだ、仕組みなんだよ。仕組みを変えなければいけないんだ。」


懐かしい。。

No学歴・Noキャリア+子育てブランクで
どうせ一生、男性たちのアシスタント程度にしか扱われない一主婦に、何を言っているんだろう?と思ったことを覚えている・・・。


前職の社員たちはみんな
有名大学や大学院を出た、頭のいい方だらけで
それはそれで、派閥争いやおじさんたちの卑劣なやっかみなど
いいキャリアのない女性であることも含め、とてもやりづらい中奮闘していたんだけど

覚悟していたとはいえ、
現職で毎日のように起こる、前職とは全くレベルが違う出来事に対応できずにいる自分。。。


仕組かぁ。
今はどうにもできない立場でも、もう少し毎日を積み重ねて馴染んでいけば
もう少し仕組みを変えて、みんなが働きやすい会社に変えていくことができるのかなぁ・・・


・・・なんて考えながら過ごした、一日だった。

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