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どうして人は寂しさを感じるのか?どうやったら解消できるのか?

こんばんは。ひーさんです。
今日は昔酷く感じていた寂しさについて書いていこうと思います。

自分の経験

 寂しいと感じた記憶を辿って行きます。
 秋や冬に日が早く落ちてしまい、暗い帰り道を寒いなと感じながら帰っているときはよく寂しさを感じていました。小学生の時、中学生の時、高校生の時なんかによく感じていましたね。この寂しさというのは、僕にとってはちょっとした快感でもありました。何というか「ああ、孤独だ。なんか気持ちい」と体温が芯から冷えていくのを感じる感じです。

 秋に差し掛かった頃の大学の4講目なんかは無性に寂しさを感じました。特に友達や知り合いもいない講義を受けているとそれがきつく感じていたのを覚えています。小中高で味わった時よりもさらにキツい感じです。芯から凍えて絶望するような気持ちでした。大学時代は夜勤のアルバイトをしていましたが、仮眠の前とか無性に寂しくなりました。寂しい時はSNSとか見まくっていたり、ゲームをやったりして凌いでました。
 バイトがなく、友達と酒を飲んでいなくて何かやっていない時は一人で酒を飲んで音楽を聴いていたりしました。

 実家に住んでいる時に、祖母が施設に入所することになった時、これも滅茶苦茶寂しくなりました。3歳から実家を離れている時以外はずっと話し相手だった祖母を介護施設に入所させることを母が決めた時です。物凄い不安を感じました。この時は数年前に弟が亡くなり、父は離婚して居なかったし、祖母がいなくなると母と僕と犬だけだったのです。母にしがらみを持っていたというのも理由としてあったかもしれません。祖母が間に入っていたからこそ、何とか母と関係を続けているようなそんな感じがしていたからです。

 次は、アパートで一人暮らしをしていた時です。このアパートの日当たりが悪いのと一階なためか滅茶苦茶寒いような感じがしていました。その時、結婚したいと思える彼女と出会って、毎日夜は会っていた時は寂しさが紛れていましたが、数ヶ月後には彼女は他の国に行ってしまい、マジで死ぬんじゃないかと思うような寂しさを感じていました。明らかに寂しさを埋めるためにその彼女に依存していたようです。寂しさを埋めるために行き着けのバーにしょっちゅう通い、夜はBMXという自転車を練習したり、ドライブしたりしたり、平日なのに一人キャンプしたり、友達の家に行ったりして何とか家で過ごさないように気をつけていました。なんかアパートの部屋が悪いと思っていたのです。引越し先も探していました。

 その後数ヶ月後、またもや恋に落ちる女性と出会いました。付き合うことになりますが、やはり滅茶苦茶寂しい。会ってないと寂しいんですが、週に2回ほど会っていたでしょうか。仕事も上手く行っていなくて、行動力もなく人生に後悔している時期でした。
 やはりこんな状態だからか、なぜかあちらも寂しさを感じていたようで結局別れました。

 その後は人生を変えたくて、様々なカウンセリングに通ったり、コーチングを受けたり、セミナーを受けたりしに行っていました。よくありがちなパターンです。

 寂しさに改善の兆しが見えたのは、カウンセリングで幼少期の頃とかのことをワークでやったりした後に、新しく出来た彼女と二人暮らしを始めた頃でしょうか。この彼女はとにかく明るく、アパートなのに夜中でもついつい歌ってしまうし、音楽は四六時中聴いているし、すぐ踊ったりして騒がしい人でした。だけど、凄く救われたと感じました。
 その後、寂しさがかなり改善されたのは彼女の明るさが伝染したことと、『愛するということ』エーリッヒ・フロムと『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』などを何度も読んでいたことが理由になるかと思います。 

寂しさの原因

 寂しいってのはホモ・サピエンスが持っている自然な感情だと思うので、悪い感情だとかは僕は思っていないのですが、あまりに寂しさが暴走すると生活は辛いし、人間関係や恋愛関係がうまく行かなくなるのではないかと思うので厄介です。
 昨年コロナの流行で気軽に外に行けなかったり、生活がガラッと変わってしまうことによって大きな寂しさを感じた人達もかなり多くいたのではないでしょうか。アメリカではホット・ライン(心の相談電話窓口)がパンクしそうになっているというニュースや、自ら亡くなっていく方もかなりいたとニュースで目にしましたので、大きな問題です。

 しかしながら、気温が下がったり、暗闇は寂しさを人間に感じさせるのではないかと思います。また、ずっと一緒にいた人が居なくなれば誰でも寂しさを感じるのではないでしょうか。寂しいという気持ちも人間の普通の感情であると先ずは肯定したいなと僕は思います。

寂しさを増長させる要素

 僕が注目したいのは、寂しさは誰でにも訪れるものであるが、明らかに増長する要素があるのではないかということです。その要素を纏めると以下の3つの要素に集約されるかと思います。

A.人生の指針を失っている時
 
子供の頃から特に指針もなく戸惑いながら生きてきた人もいるだろうし、思春期や青年期に将来何をしようかと未来を考えた際にわからないままの人もいるし、社会人になって違和感が大きくなりすぎて自分がわからなくなる人もいるかと思いますが、人間は「わからない」、特に「何がわからないのかもよくわからない」という時には強い不安を感じるものではないでしょうか。そんな時に都合よく自分の思いを理解してくれる人がいるとは限りませんので、その際には

B.他の辛さから逃れるために何かに依存している時
 
Aの辛さだったり、人間関係の辛さだったり、仕事の辛さだったり、人生への展望がなかったり、自信のなさがあったり、生活を楽しめていなかったりした際に、そういった心の隙間のようなものがある時に人間は何らかに依存しがちかなと思います。依存している時は不足感や不快感を快感で誤魔化そうというような行為であるため、快感を得てもすぐに不足感を感じるようになり渇望感が出ると思います。こんなことも、周りの人に事細かに心情や起こっている現象を説明出来ないでしょうから、やはり孤独感は募ってくるかと思います。

C.自分を取り繕っていたり、自分をありのまま出せていない、自分の世界観をそのまま出せていない時
 人間の多くは批判されることを恐るため、自分を好かれようと何かキャラを演じるように取り繕ってしまうことがあります。そのままそれが習慣化していくと、自分のそのままではないので、モヤモヤ感や不快感が生じてきます。また、周りの近しい人に見せていないその人独自の世界観があるという場合もあるかと思います。こんな場合にも寂しさが湧き上がりやすい時ではないでしょうか。


周りで見聞きしてきた寂しさ

 寂しいというのは、周りの人からもよく観察された現象です。
 弟が大学に入学時、一人暮らしを始めた途端に毎日「寂しい」と実家に電話をかけていたということがありました。大学時代、女の子の友達でしきりに「寂しい」と訴える人がいました。その人が言うには「今この瞬間、友達たちは私のことなんか考えていないんだ。誰からも思われてないんだ」ということでした。その人は結婚してからも「寂しい。孤独だ。」とよく言っており、結局浮気に走り、離婚していました。
 他には結婚をしたけれども、すぐに破綻して広い家で一人で暮らしている知り合いもいつも寂しそうでした。
 他にも何人も、「寂しいから、会社を辞めた」と言っている人がいました。その住んでいる街では友達もあまりいなくて、地元に戻ってきたり、友人が多く住んでいる街に引っ越したりとかをしていました。
 ある同僚が「寂しいから結婚したいんだ。」とかよく言っていて、結婚を焦りすぐに離婚をし、その後あまり期間を空けずに結婚をしていました。
 祖母も施設に入所してからは非常に寂しがっていました。会いに行くと、帰る時に泣き出してしまうのです。
 僕は海外の人とネットを通して会話したり、テキストメッセージでやり取りをすることが趣味ですが、その人達の中にも一様に「寂しい。」「孤独だ」という人がいます。寂しさの解消方法や、孤独感の解決方法などについて話したことも何度もあります。

寂しさの共通点

 寂しさの共通点として考えられるのは、外部要因として気温や日照などが考えられます。内部要因として考えられるのは、その人自身が精神的に不安定であるということです。自信がなかったり、自分の生き方に確証が持てなかったり、コンプレックスを抱いていたりとかそういう感じです。

現在僕が寂しくない理由」

 過去に酷い寂しさを感じていましたが、現在は酷い寂しさを感じません。『愛するということ』エーリッヒ・フロムと『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』やコーチングを受けたこともあって、自分の意志と意識が人生を形作るという感覚が強固になったためだと思います。
 今でも覚えていますが、「自分が何歳になってもやることは変わらない」「過去に戻ったとしても、自分のやるべきことや進む方向は大して変わらないだろう」という意識が芽生えたことで、過去も現在も未来もないんだというような感覚を感じたことを覚えています。何度も何度も日常で思っていました。そのような思いを抱くようになってから、「どうせ数十年後にはオレは死ぬんだな」という明らめ(仏教用語の明らめ)に近い感覚を毎日仕事に行きながら思っていた時期がありました。
 その後、自分の目指す方向性をさらに固めようとストレングスファインダー(アメリカの心理学者なんかが作った人間の34個の生産的な資質の内、あなたがどの分野が強い (出現頻度が高い)のかを統計的に割り出すというテストです。)を受けたり、コーチングを受けて自分のやりたいことと実行力を高めようと意識していたり、仕事を辞めて自分が夢中になれることに挑戦したいと意識がそちらへ向いていたからかなと思います。


(※この本についているコードだけだと、34の資質の内、上位5つしか教えてくれません。2021年12月5日現在の価格で5,850円別途払わないと残りの29個の資質の詳しい説明を教えてくれないっていう仕組みになっています。このサイトで買うよりその本を買ったほうが360円だけお得です。https://www.gallup.com/cliftonstrengths/ja/253661/CliftonStrengths.aspx?_gl=1*2q3ngw*_gcl_aw*R0NMLjE2Mzg2Mzg3MTkuQ2p3S0NBaUF3S3lOQmhCZkVpd0FfbXJVTXVfZzFVVjUwMG93d18zeklHdTNtTThld3RhWGtfeHRWV0xOMXktemc0ZV9iQkpJZVNvV1Bob0NtX3dRQXZEX0J3RQ..)

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まとめ

 心の隙間のような、心に問題を抱えていると何かに依存しやすく、依存先が”人”になってしまうと、寂しさや孤独を感じるという仕組みではないかというのが僕の洞察です。またこれを解消するには、(ア)何か熱中できることに依存するか、(イ)死ぬほど忙しくするか、(ウ)寂しさを感じなくなるような性格の人と一緒に暮らすか、(エ)人間の「あり方」や自分とは何なのかをある程度突き詰めて自分の意識を違う方向に集中させるかが良いんじゃないかと思います。でも、結局(エ)に取り組まないとそれ以外の外部的なことはどう変化するかわからない(今回のコロナウイルスのパンデミックとかその人との別れとか失職とか起きうるので・・・)ので、自分の内部を見つめて深掘りしていくしかないんじゃないかなと思います。
 何か考えるきっかけになれば幸いです。

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