ダメな男が好き！

「失恋したんですよ」とナガタさんという書評家の友人にLINEしたら「ヒグチさんはどうしてそんなに男運が悪いんですかね…。」と返信が返ってきた。

「いや、男友達はいい人ばかりですよ。恋人が出来ないだけで。」

「なるほど。確かにそうですね。」

男友達にすら「コイツ男運が悪いな。」と思われるレベルなので、相当悪いのだろう（笑）。

ただ、殴られたり、お金を貸したりなどは今のところないので、ギリギリダメな人ばかりである。

私の男運が悪いのは、運が悪いのではなく、趣味が悪いのだと思う。

最近しみじみ趣味が悪いなと思うようになった（笑）。

もしかしたら、自分に合わない人ばかり好きになっているのかもしれない。

しかし、私に合う人ってどんな人よ…。

私はあまりに趣味が悪いので、まわりから「ヒグチさんが選ばない方がいい」とか、女友達には「私達が面接する」と言われたりしている。どうしようもないな（笑）。

出会った人の中にはきっといい人もいたのだろう。

私が見つけられてない気もするし、多分私の興味が湧かないんじゃないかなと思う。

ダメな男が好きなことは、もう一つの趣味と考えることにした。

ダメな男には、もののあはれ、いとをかし、みたいな良さがある。

まぁ、ダメはダメなんだけど、あはれだの、をかしなど感じる程度のダメな人しかとりあえず付き合ってないし、そもそも私もわりとダメな人間だったりするし（笑）。

ダメな相手ばかりと付き合うと言いつつ、最近は男性に尽くさないようにしてきた。

尽くすと、尽くした分回収したくなる。

ギャンブルにハマる人のメンタリティと変わらない。

だから、出来る限り不安になっても極力尽くさない。

やってあげたとしても、自分の得意なことだけやる。

そして、同じくらい返してもらうようにしている。

結果、なんかよくわからない相手ばかりとは言え、ここ数年は相手が甲斐甲斐しくお世話してくれる人と一緒にいることが増えた。

甲斐甲斐しくお世話してくれる人といると、やってもらえる、という喜びで自己肯定感が上がるのか、あんまり一緒にいる間は病まないし、別れたあとも恨みが少ない。

今の私は男の人のためになんかしてあげたいとか、全然考えない。

むしろ、私のためにやってよ、くらいに思えるところまで自分を変えた。

そうしたら、だいぶ良くはなっているけど、まだまだ悪趣味は治らない。

恋人以外の人間関係には恵まれているのだから、一つくらい悪いことがあっても仕方ないと思おう。

とはいえど、すぐ欲深くなる訳ですけども。

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