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このレトロゲームが面白い! その3『マリオブラザーズ』

 座れ。
 今回しょうかいするのは『マリオブラザーズ』だ。
 スーパーはつかないし横スクロールしたりキノコ食って大きくなったりしないやつだ。
 家庭用の発売日は1983年9月15日。
 東京ディズニーランドが開園したり、ミスターシービーが三冠馬になったりした年だ、おまえもあの感動をおぼえているはずだ。
 まだ「対戦用ゲーム」という概念すらない時代に、なぜこのゲームが対戦用ソフトとして人気を博したのか。それを今からせつめいする。
 さて、まずはゲーム画面を見てもらおう。

 ステージは下水道であり、プレイヤーであるマリオとルイージが配管工であるという設定はここから誕生している。
 画面上部から出てくるカメ、カニ、ハエなどの厄介者を駆除し下水を保全するみたいなことが目的のゲームだ。
 エネミーどもに直接触れるとミスとなるが、床を通して下から突き上げることで画面のように「ひっくり返した」状態にすることができる。
 この状態で直接触れるとエネミーを画面外に蹴り落とすことができ、全エネミーを蹴り落とせばステージクリアとなる。
 ・・・とまあ、ここまでがこのゲームの基本的要素だ。

 しかしだ。以下の要素がこのゲームを激戦の場と化した。
  ・プレイヤー同士には当たり判定が発生する
  ・一度ひっくり返したエネミーは再度突き上げると復活してしまう
  ・画面下部中央にある「POW」ブロックを突き上げると画面上全てのエ   ネミーが「突き上げ」の判定を受ける


 けんめいなお前はもう理解したはずだ。
 つまり、こんな妨害行為が可能なのだ。
 ・逃げる相手を押し込んでエネミーにぶつける
 ・ジャンプした相手を下から突き上げてエネミーにぶつける
 ・ひっくり返ったエネミーを蹴り落とそうとしている直前にエネミーを再  度突き上げて復帰させぶつける
 ・同じような要領で蹴り落とす直前にPOWで復帰させぶつける


 まぁ、百聞は一見に如かずというやつだ。

 どうだ、楽しそうだろう。
 当時はソフトの本数も少なく、ゲーム内容も単調ではあったが、子供たちはその中でさまざまな遊び方を自分達で見つけていったのだ。

 現在ではニンテンドーswitchのアーケードアーカイブスでアーケード版が遊べる。
 いいか、このゲームの対戦プレイは最高に面白いぞ。
 やれ、やるんだ。

【おわり】



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