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🇻🇳「社会には『自信を奪う環境』と『自信を与える環境』が存在すると思う。だったら、自信を与えてくれる環境に移動して行動した方がいいですよね」

ゆりさん

フリーランスのWEBデザイナー。デザイナー歴は10年以上。芸術大学でデザインを学び、大阪で就職。2018年、夢だった海外移住を叶えるため単身ベトナムへ移住。2021年に起業。主な仕事は、ホームページやLPの受注作成。最近、オンラインでのデザイン講座も始めた。
取材日:2023年2月20日

Q、どんな子ども時代だった?
A、実は、小学校低学年までは気が強くて周りを引っ張っていくリーダータイプでした。でも、陰で悪く言われているのを聞いてしまって。そのショックから、いきなり〝天然系女子〟を演じる方向にシフトしたことを覚えています(笑)。どうすればうまく世渡りしていけるか、すごく気を遣っているタイプでしたね。

Q、いつ、どんなとき、ベトナム移住を思いついた?
A、20代後半のころ。長く付き合っていた男性とも別れて、仕事もどうしようかなと思っていたとき、友人が旦那さんの関係でベトナムに引っ越したんです。私がずっと海外で暮らしたいって言ってたから「こっちで仕事紹介できるよ」と誘ってくれて。「ラッキー!」という感じでポンと飛び出しました。

Q、起業するとき、周りからどんな反応が?
A、海外で暮らしながらフリーランス起業する。そう決めたとき、周りからは心配していろいろ言われましたね。特に両親(笑)。「産休制度もないし、事故に遭うことがあっても収入補償もないし。あなたは本が好きだから、今から試験を受けて司書になるといい」とか、結構止められましたね〜。

でも、最近は私がちょこちょこ日本の実家に帰るので、今では親も何も言わなくなりました。「パソコンが壊れた」と聞けば、ベトナムから日本にピューッと飛んで行ったりしますからね。逆に喜んでくれていると思います。

Q、自分軸を整えるため、大事にしている座右の銘は?
A、「七転び八起き」。つまづいたとき、必ず自分の中で確認するお守りのような言葉です。この言葉にいつも力をもらってきました。

Q、最大の試練はいつ?そこで気づいたことは?
A、試練、ありますよー!ベトナム移住して最初に就職した会社が本当に私には合わなくて。ディレクター兼WEBデザイナーの業務だったんですけど、ある上司に「そんな実力だったらお茶くみしてろ」って言われて凹んでいたら、別の上司から「お前なんかそう言われて当然だ」と1時間説教されるような日常でした。

振り返ると当時の私自身、社会人としては甘くて「なまけ者マインド」の面があったとは思うんですが、ボロボロのメンタルで何日も徹夜仕事して、「眠くならない薬、どこで手に入る?」って周りに聞くくらい、一時期おかしくなってました。

幸い友人たちの勧めで転職できたんですが、新しい職場では一転、褒められる日々。同時に始めたオンライン副業でも、デザインをお客様に喜んでいただけた。「なんだ、私がダメなわけじゃなかったんだ。合わない環境にいることが問題だったんだ」って気づけて、メンタルがすごく楽になりました。

Q、自信をなくしたとき、立ち直る方法は?
A、「失敗は、トライしたから起きた現象」だと捉えるようにしています。俯瞰して見つめ直して、「決してマイナスじゃない。ちゃんと前に進んでいる」と確認するようにしています。

Q、あなたにとって「稼ぐ」とは、どういうこと?
A、「人を喜ばせた対価としていただくもの」と思っています。以前は「自分の時間を切り売りして、時給で稼ぐ」というナゾの考え方をしていましたね。

Q、自分はできるって思えたのはいつ?
A、憧れの人に認められたときかな。フリーランスになったのは、ある女性起業家さんの存在があったからなんです。尊敬している、自分よりはるか上の存在。なんか、その人に同じ起業家として「やるじゃん」って言わせたくて(笑)。実力を認めてもらいたい一心で頑張って、今ではビジネスパートナーになれました。

Q、「自分に自信がない」という人に伝えたいことは?
A、以前の自分に言うとしたら、「とにかく行動するしかないよ」と言いたいかな。合わない会社にいたときは自分のこと全然好きじゃなくて、「自分のこと好きになるにはどうしたらいいか」というようなYouTubeをめちゃくちゃ見てました(笑)。

でも見てるだけでは何も変わらなかった。行動して、なりたい自分に近づくことが1番かなって思いますね。リアルに1つ1つ、小さな「できた」を積み重ねること。自分の思いだけじゃなくて、周りの人から認めてもらうことで、自分の中に初めて小さな自信が生まれました。

それから、「環境を変えた方がいいよ」ってことも言いたいですね。社会には「自信を奪う環境」と「自信を与える環境」が存在すると思う。だったら、自信を与えてくれる環境に移動して行動した方がいいですよね。「イジメを我慢する必要ないよ!」って言いたい。1分1秒も我慢する必要ない!

Q、今までの仕事の中で最高の1日をあげるとしたら?
A、最近、初めてデザインのセミナー講師をさせていただいたんです。人前で話すことは苦手だったし、自分のデザインスキルは自分にとって当たり前で、どれくらい喜ばれるか未知数だったんですけど。結果とても好評でした!新しい仕事にチャレンジして「自分の殻が一つまた破れた」という感覚が新鮮で、うれしかったです。

Q、始める前にやって置いた方がいいことは?
A、SNS運用はやった方がいいですね。起業家は悩みを1人で抱えがちなので、オンラインでつながりを広げた方がいい。オフラインの繋がりだけじゃ足りないと思います。人脈を増やす、仲間を増やすためにSNS運用することはお勧めしたいです。

Q、1日のいいスタートを切るために、朝一番にすることは?
A、白湯を飲んで、バナナ食べて、朝散歩する!フリーランスだからメンタルを下げることは絶対したくないから、朝のルーティンは決めています。

Q、休みの日にしたいことは?
A、体を動かすこと。座っていることが多い仕事なので。ただ、旅先にいることも多くて、観光先でもちょっとパソコン広げて仕事したりするので、仕事と休日は結構区別しづらいんですけどね。自分を快適にする時間を大切にしています。

Q、これからの夢は?
A、自分にブレーキをかけずに加速していきたい。たくさんの人を喜ばせたい。以前の自分みたいに自己肯定感落ちている人がいたら、上げるきっかけを届けられる人になりたいなって思います。デザインのことや海外生活のことで、私の経験を通して誰かを勇気づけられることができたなら、最高ですね。

ゆりさんへのリンク:
(Twitter)ゆり|ノマドデザイナー
(公式LINE)Yuri design
取材日:2023年2月20日

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