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タカシとお父さん

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タカシとお父さんの漫才的な短編小説です。
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#短編小説

よく分からない疫病が流行りまして

宇宙暦59年12月19日に疫病が流行った。

重症化する人もいれば、全然自覚症状がない人もいる。そして自覚症状がないにも関わらず、後遺症に苦しむ人もいるという。なんとも不可解な疫病だ。

そんな状況にウンザリしながら父は息子のタカシに話しかけた。

父「なぁ、タカシ…。どっかに遊びに行かないか?」
タカシ「えっ?無理でしょ?こんなご時世に。どこに行くんだよ…?」

タカシはいつものように父の言って

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父と旅行することになりまして

父「タカシ、もう夏だな。よし、祭りに行くぞ!」
タカシ「いきなりなんだよ~。まぁ、行きたいから良いけど。で、どこ行くの?」
父「祭りと言えば?」
タカシ「祭りと言えば…。」
父「牛追い祭りだ!」
タカシ「牛追い!?牛追いかけるの?」
父「もちろんだ♪」
タカシ「…どこでやってんの?」
父「スペインだ♪」
タカシ「…。」

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父「着いたな

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父と朝のルーティンを考えようかと

タカシ「お父さんってさ、朝のルーティンってある?」
父「いや、ないなぁ。なぜそんなことを聞くんだ?」
タカシ「朝のルーティンがあった方が、短い朝の時間を効率よく使えるんじゃないかと。学校に行く前の時間がいつもバタバタして、しんどいと思っているんだよね。演劇部の朝練とかあるし。」
父「なるほどな。じゃあ、一緒に考えようか♪タカシは学校に行く前は、どんなことをしてるんだ?」
タカシ「まず6時に起床。」

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父に進路相談をしようかと

父「ふぅ。今日も疲れたな。確かタカシのやつ、おれに重要な話しがあるって言ってたな。あいつも難しい年頃だからな~。変な相談じゃなければ良いけど…。」
父「ただいま~。」
タカシ「あっ、お父さん。おかえりー。で、さっそく聞いてほしい事があるんだけど?」
父「おぉ、なんだなんだ?お父さんならいつでも相談に乗らざるをエナリだぞ。」
タカシ「(エナリっ!?誰だよ…。)うん、まあ自分の進路のことなんだけど…。

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