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☆ふくしのおべんきょう☆

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もぐりのソーシャルワーカーですが、こそっと福祉のお勉強をしています。
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#2025年問題

77.無縁墓

少子高齢化が加速する現代の日本は、2025年問題とも呼ばれる様々な社会問題にぶち当たっているのですが、無縁墓の問題もその1つです。 現代の日本では、自分の親や先祖のお墓の管理をこのまま継続していけるのか…、自分の死後にお墓の購入や維持管理の負担で子どもや孫に迷惑をかけたくない…などの悩みを抱えている人が増えています。 無縁墓は、お墓を管理する継承者や縁故者が長い期間いないお墓のことを言います。 ふくしのおべんきょう も77項目になりましたが、本当なら77という感じの良い

70.2025~ reprise

いよいよ、日本社会が突入した2025年問題です。 今後、少子高齢化がもっともっと深刻化していき、2030年、2050年と時が経つにつれて、これから四半世紀のうちに日本は現在のような社会の維持が困難になる可能性があります。 ちなみに、私は2025年には46歳、2030年に51歳、2050年に71歳になっています。 生きていれば、おそらくまだまだ現役でこの不幸な時代に働いていると考えられます。 2025年には総人口の約30%が高齢者に達する見込みで、800万人の団塊世

69.社会と育児 ~ 完全版

少子高齢化と言われますが、日本の高齢化率が高くなり続けている大きな要因は、どちらかと言うと長寿化より少子化にあります。 日本の高齢化率は世界2位に君臨していて、29.1%になっています。 通常は21%を超えると超高齢社会と呼ばれるのでとてつもない数字です。 これはまだまだ途中段階で、2065年には40%近くまで上昇すると予測されています。 総人口に占める子どもの割合は1950年に3人に1人だったのが、現在は8人に1人と低下し続けています。 平均寿命の延びも高

68.大まかな日本の社会問題

社会問題は、社会の欠陥や矛盾から生じる諸問題のことです。 労働問題、人口問題、人種問題、都市問題、農村問題、住宅問題、自然災害問題など…多岐に渡りますが、これからの日本には少子高齢化による人口減少が猛スピードで進展していることに由来する問題が山のようにあります。 まずは、自然……海や空から考えてみます。 海洋プラスチック問題です。 既に世界の海は、1億5000トンものプラスチックのゴミで満たされています。 そこに少なくても年間800万トンが新たに流入しています。

36.高齢と福祉

介護職は、利用者の生活を支える重要な役割を担う職業です。 私も過去に15年だけ介護のお仕事をしていたことがありますが、初めてこの仕事をした時に何が心配だったかと言うと“担当する利用者はどんな人だろう?”とか“利用者に満足していただけるようなサービスができるだろうか?…といったことでした。 勤務初日の前日の夜は考えても仕方がないのに、考え過ぎて眠れなかったほどです。 それは結局、この仕事を辞めるまで15年、新しい利用者と出会う度に同じような状況になりました。 あ

03.2025

2025年問題は、団塊世代と呼ばれる第1次ベビーブームの世代の方たちがすべて後期高齢者になるという現象のことです。 “2025年”とはなっていますが、実際には、もう既に始まっています。 2022年から団塊世代の方で後期高齢になる方が出始めており、2025年には75歳以上の人口が全人口の約18%になると推測されています。 社会的に見ても、高齢化で起こり得る様々な問題が浮き彫りになってきています。 厚生労働省の“令和3年度 医療費の動向”によると、2021年度の1