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ペイント大全ショウケース:怒れるドラゴン パート5(多色光彩法での翼膜ペイント)

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よくぞ来た。怒れるドラゴン(商店のアイテムリンクはここをじっくり塗り進めるショウケースも5回目だ。

「マスターズ:大型ミニチュア組み立て伝説」で組み立て、「マスターズ:ベーシスト列伝 遺跡建造奏法」で崩壊した遺跡のベースデコレートをし、「ショウケース:怒れるドラゴン パート1」「パート2」「パート3」「パート4」でペイントしてきたドラゴンを、引き続きじっくりと塗り上げていこう。

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赤いウロコやヒレなどを進めようと思っていたけど、ウロコを進める前に翼を進めないとナランことを思い出した。翼のウロコを他と同じ状態まで持っていってから全身のウロコを整えていった方がいいもんね。翼のウロコを進めるとなると、当然翼膜のペイントが必要だ! ただ隣り合っているだけじゃなくて、文字通り有機的に重なりあっている部分だからね。

今回俺が紹介する翼膜のペイントは、いつものように、同じ色相のグラデーションで立体感や質感を強調するのではなく、赤茶色をベースに、翼の先は黒っぽく、天頂部近くがオレンジになるよう、複数の色相(=全く違う色!)でグラデーションをつけていく。

マルチカラー・グラデーションは、それ自体がテクニックなわけじゃない。複数の色味で同じエリアをペイントする上で、複数のテクニックを複合的に使うアプローチの一種だ。マルチカラー・グラデーションのやり方と実例は以前『ショウケース:シャドウ:パート3』でも取り上げたけど、今回はどデカい翼でまた別の手法をやってみるとしよう。

シャドウのローブは入り組んでいるから、陰影をつけながらのマルチカラー・グラデーションで、緑から黒への、いわば入門編だった。今回はドラゴンの翼膜が題材なので、ローブと違ってより平面に近い形状をしているし、今回は複数の色相をまたいで進めるつもりだ。だから、ローブの時とはまた別の、そしてより挑戦的なペイントアプローチが必要なのさ!

今回の内容は、他ミニチュアの翼膜はもちろん、武器や布など、平面ないしは凹凸の緩やかな面であればそのまま応用できる。メタリックカラーを使わずに金属の反射を通常カラーで表現するNMM(ノン・メタリック・メタル)なんかでも、今回紹介するテクニックをそのまま応用できるよ。

マルチカラー・グラデーション(多色光彩)は、多用するとハデハデになって、まるで絵本みたいになっちゃう。だから、俺自身あまり多用しない手法なんだけど、今回はバッチリな題材だ。この造形だと、翼膜のサイズが大きく、表面は滑らかでゆったりとカーブを描き、ミニチュアの正面からも背面からも目立つ。その意味で、このドラゴンの印象を左右する最大のフォーカルポイント(注目点)と俺は考えた。じっくり取り組みたいね。

それじゃ、実際に進めていこうか!



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