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ペイント大全ショウケース:怒れるドラゴン パート2(ウロコのペイント中盤まで、腹板と背びれ、突起部分の陰影づけ)

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「マスターズ:大型ミニチュア組み立て伝説」で組み立て、前々回の「マスターズ:ベーシスト列伝 遺跡建造奏法」で崩壊した遺跡のベースデコレートをし、前回の「ショウケース:怒れるドラゴン パート1」でペイントを始めたドラゴンを、引き続きじっくりと塗り上げていこう。

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前回、ウロコ、翼膜と腹板にベースコートをし、赤いウロコ部に最初のレイヤリングをした怒れるドラゴン(ハーミットイン商店にて販売中)。ドラゴンは、冒険におけるクライマックスを彩るにふさわしい強敵、あるいは物語の鍵を握る強大な支援者として現れることになるだろう。その風格に見合うだけの手間ひまをかけて、じっくりと塗り進めていこうじゃないか。

今回の主軸になるのは赤いウロコだけど、このドラゴンは、足だけで通常の冒険者ミニチュアよりも大きな、威風堂々たるラージ・モンスターだ。その上、体のほとんどをウロコでよろっている。

だから、今回のショウケースで用いるカラーの種類は少なく、同一ペイントテクの連続で筆を動かしていくことになる。一方で、大型ミニチュアのペイントでは、より小さなミニチュアとは異なるペイント手順と、ペイントステージの効果的な分割による丁寧さの担保&根気の維持が完成へのパスポートになるんだ。

そう、ドラゴンのような大型ミニチュアの塗り込みでは、より小さなミニチュアとは別の心構えが必要。そうじゃないと、途中で息切れして手が止まってしまったり、あるいは気持ちが急いて慌てた仕上がりになってしまいがちだ。俺も昔、大物に挑んでは途中で完成を諦めることがたくさんあった。そのへんの克服法も今回しっかり解説するから安心してくれ。

それじゃあ、行ってみようか!


ウロコをよく見る

ペイントを進めていく前に、ミニチュアをよく観察してみよう。デザイナーであるジュリー・ガスリーは、このドラゴンに現実味を持たせるべく、実在する生き物からウロコのイメージソースを持ってきている。しかもただそれを“移植”するのではなく、ファンタジックな解釈と、ミニチュアとして引き立つような造形上のディフォルメを加えてね。

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俺が見たところ、この「怒れるドラゴン」の体をよろうウロコは、どうやら単独の生き物からインスピレーションを得たものではないようだ。頭部から首、胴体から尻尾にかけては蛇のようなウロコをしていて、手足については、ワニやトカゲから着想を得ているように見える。

塗り進めていく前に、実在世界の生き物たちの写真を見つつ、彼らのウロコについて少し掘り下げてみよう。そうすることでペイントがもっと面白くなるし、このミニチュアが持つ造形をより味わうことにつながるからね!

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