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「強の器にす」を読んで

写真が見切れた。正しくは

「教養」を最強の武器にする読書術という本である。

教養があるからこそ、幅広くものを考え、他人の要望も理解したうえで
判断できる。

教養とは人付き合いの中で欠かせないものであるようだ。さらに

本によってさまざまな価値観を知り、さまざまな考え方を知る。それはまさしく、教養を高めることにほかならない。

として、教養をつけるためには読書が大事としている。

この本は、著者が教養を身につけるために

教養をつけたいと考えている人に、どのような読書をするべきか、
どのような本をどのように読めばいいのか、世の中にはどのような本が
あるのを解説するものだ。

という意味を込めた書いた本である。

教養とは知識ではなく、推測と許容の幅

上で言ったように、人付き合いの中で教養について話してある。

教養があるとは、博識になること自体ではない。
博識になって、ひとつだけの考えに閉じこもるのではなく、
多様な価値観を知り、他者を理解し、他者に応じて対応できる力なのだ。

異文化を理解して、いろいろな考え方ができる人は教養がある人のようだ。

芸術、文化を知るときに観賞するのではなく、読書をした方がいいのか?

音楽とか絵を理解するときにも本を読んだほうがいいのか?

その解説として、

本を読み、著者の考えを知り、小説の登場人物の価値観を知ることに
よって、多様な価値観を理性的に理解できるようになる。

の文章がある。教養で取り沙汰されやすいオペラや小説を取り上げて

考えると、オペラハウスや美術館での臨場感のある鑑賞も素晴らしいが、

著者の解説付きで物語を理解することで鑑賞では得られない発見が

あるのではないか、という考えだと思う。教養を前にして第三者からの視点

を得る手っ取り早い方法として読書を挙げているのでは、と思った。

読書のジャンルとして、環境、歴史、自己啓発とかの12種類について

それぞれオススメの本を挙げて、教養からみたそれぞれの分野について

説明している。

文学を楽しみながら教養のベースを作る

読書で教養をつける方法として、文学作品を読むことを重点として

文学作品の読み方を伝えている。

文学はただ楽しめば良い。

として、広い分野の文学作品を読むことを勧めている。

教訓的に読まず、文体と描写を楽しんで読むことが文学の読み方のベースに

なるようだ。本の中で、日本文学と世界文学の作者が

読みやすさ本のテーマについて分類されてマップに収められている。

大事なのは、文学という知の体系を知っておくこと。そして、
自分が手に取った作品が全体の中でどういう位置づけにあるかを
把握しながら読むことだ。

これをもとに好きな文学作品を選んで読めるようになっている。

本の紹介をして教養をつけることの楽しさを伝える本。

最後の方で著名な本を書いた人や、作品をリストにしている。

これを参考に本を選んで読めば教養が身につくのでは。


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