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歴史と文化を6次化しなきゃ!④

第4回を講読していただき、ありがとうございます。
今回は「歴史と文化6次化的思考で届ける」ことについて、少し深堀りして書こうと思います。

1.届ける・発信するカタチは、相手に合っていますか?

情報を受け取る側(消費者・観光客)に立ち、必要とされている情報を「受け取りやすいカタチ」に加工し、届ける準備が出来ているでしょうか? 
次々と新しいSNS(ソーシャル・ネットワーク・システム)が生み出される中で、それに合わせて新しい顧客(ファン)を獲得するのは大変なことです。
ガイドブックやパンフレットだけが、歴史や文化を観に訪れる切っ掛けのメインでなくなりつつあることは事実です。

常に、正解ど真ん中の方法があるわけではありません。
しかし、その時々で「正解ゾーン」に入っている方法を使わなければ相手に伝わらないのは、何もこのテーマに限ったことではありません。

2.届ける・発信するナカミ(内容)は、相手が求めているモノですか?

情報を受け取る側(消費者)と発信側(歴史と文化を守り、伝える側)とで、欲している情報知ってもらいたい情報とにズレはないですか?
以前の地域振興・観光客誘致の情報発信は、主に観光産業や特産物などのモノに関してでした。少し前から、消費活動がモノからコトに移っていると言われ始め、今では「モノは買わない、体験もしない。応援する消費」が出始めています。
ここから言えることは、消費活動は「モノからコトに、そしてキモチに」変化しつつある。ということではないでしょうか。

キーワードはバックストーリー!

新しい消費のカタチ「キモチ」に訴求できるのは、バックストーリーだと思っています。これは何も観光関連の消費活動に限らず、日常の生活行動にも見られます。
例えば、
・生産者の顔が見える農産物が売れる。
・日常の「素の表情」が垣間見れるSNSが流行する。など

つまり、モノやコトの消費活動に対して奥行きが求められるようになってきているのだと思います。
消費者のココロに訴求できるバックストーリーを、いかに上手く発信することができるか。
これが歴史と文化を守り、伝えていくために必要となった新しい課題であり、新しい方法だと思います。

日常生活から見ると、既にバックストーリー化している歴史と文化が持っているはずのバックストーリー。
掘り起こして、文字化・映像化・音声化して発信することは、簡単なことではありません。
しかしこの部分が上手くいけば、その後の特産物の商品化はさほど難しいことではないように思います。


次回は大詰め。
歴史と文化を6次化する時の方法について、書きたいと思います。


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