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「押し込め隠居」~身内を甘やかさない近江商人の家訓が、家系を200年続かせる

ともえです。

先日、年運リーディングにお申し込みくださった方々のために、
滋賀県の琵琶湖の中にある竹生島にお参りにいってきました。

※竹生島および弁才天については、婚家を通じて氏子のような形で関わっています。

婚家はおよそ200年、前回の土の時代から商売を始めた近江商人の末裔(本家)です。

そして、親戚は、お寺and/or商家というところが多い。

そんな近江商人の家系なのですが、ある時、親戚のおじさんが家系図を作成したと言って見せてくれたことがあります。

それを見ていて面白いなと思ったのが、

✓ 家督は必ずしも血で継承していない

ということでした。

養子を何回も取っていたり、娘婿が家督を継いでいる時代もありました。

というのも、近江商人の家系では、ビジネスが家の根幹にあるので、たとえ嫡子や長男といえども才覚がなかった場合には、家の存亡に関わるからです。

よって、「押し込め隠居」なる言葉があると聞きました。

引用しますと・・・

近江商人は、組織の存続を危うくする不心得な経営トップを罷免する厳格な企業統治の仕組みを持っていました。それが「押し込め隠居」という制度です。先代や親族そして経営幹部などで作る取締役会が合議して決定すれば、強制的に経営権を返上させることができたのです。 
こうした考えの根底にあるのは事業を永続させようという強い意思だったのです。そのためには、会社を私物化することなく、自分の子息でも経営能力がない場合には当主の座を譲らなかったのです。後継者に対しては常におごりや慢心を戒めていたのです。

もともと江戸時代の商人というのは、士農工商でいうと一番下の身分です。その一方でお金を儲けることに直接関わるため、何かと妬みややっかみにあうことも多かった。

だからこそ、慢心せずに、謙虚に、社会性を考えて生きていかなければ、足元をすくわれる、というのが近江商人の家系には伝わっているのだと思います。

ちなみに、うちの家にも隠居がありますw ぼんくら当主とかはそういうところで隠居していたのかもしれませんww

近江商人って土の時代の古びた遺産かと思っていましたが、意外と現代にも通じる新しい発想があるなって思います。

親戚を見ても、長男以外が事業を継いだりすることが多く、結構合理的にやっているなと思います。

身内を甘やかさないからこそ、事業と家系がちゃんと続いていくんだなと思います。

それこそが社会性にもつながるところです。

水瓶座のグレートコンジャンクションサイクルでは、理念や理想が共有できていなければならないので、身内だから・古株だからとかいうことでの特典や恩恵を与えるような組織は、長続きしないだろうと思います。

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